ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Sense Of ∀res-センス・オブ・アレス- ( No.4 )
日時: 2012/03/13 17:25
名前: ハヤシライスのハヤシは、「林」じゃない (ID: vgnz77PS)



IS


本人実体験型ソフト
21世紀初頭に開発チームが結成され
10年程で改良に改良を重ね、そのソフトは開発された
最初はヘルメット型だったが、今はメガネ型になっている


技術の問題上
スポーツのプログラムのみISで体験することができた
ランニングマシンとISで、自宅でマラソンを体験することや
河川敷での草サッカーが、あたかも有名スタジアムで、有名クラブでプレーしているような体験など
世界中で活用されていた


4tune社はISの研究に成功したことにより
ap●le、S●NYなどと並ぶ大企業になった



**********


「これがISか…」


瀬中はISを付けパソコンの前に座った
そしてレンズの横の方に着いている電源ボタンを押す


「!!!!!」


瀬中は意識を失ったように机に伏せた


**********


「う、うーん…ここは…」


背景のない真っ白な空間
ただ、瀬中は真っ白いソファーに座っていた


【ようこそTHE∀resへ。初めての方ですか?】
「いや、∀resを少ししてました」
【経験者の方ですね。・・・・・・・・・・・・・・剣士セナカですか?】
「は、はい」
【お待たせしました。ではTHE∀resを存分にお楽しみください】


アナウンスは消えた
すると瀬中を覆うように光が頭から足へと伝い
光が消えると
容姿が変化していた


「おぉ…剣士だ…。お?」


白い空間の天井が、ジグソーパズルのピースの形になって崩れていく
青い空が広がる
セナカの座るソファーが消え、尻もちをつく
床が草原になっていく


「≪はじまりの草原≫だなここは。とりあえずレベルを上げよう。そうゆうゲームだよな…そういえばこのゲームの主旨が分からない」


レベルを上げればいいのか?
強い武器を集めればいいのか?
ボスキャラを倒せばいいのか?
主旨さえわかればもっと楽しめるのに
瀬中はそう思っていた


「≪ドルメニア≫で剣士とっして一生を送れだと?そんなのんきなことやってられますか」
【メッセージを受信しました】
「お、突然」
【俺だ、貴壱だ。いまからジャンプする】
「ん?なんだこれは」
【セナカは"飛跳晶ひやくせき"を手に入れた】


オレンジ色のひし形の半透明の結晶がセナカの掌に現れた
するとその石が光を放ちだした


「!?」


光が収まるとそこには
ものすごいイケメン魔導師が立っていた
身長が高く、サラサラの茶髪、甘いマスク


「(どうかこれがキーチでありませんように)」
「おっセナカは剣士か。俺は黒魔導師キーチだ」
「…名前までキーチか。黒魔導師って職業は無かったぞ?」
「あぁ、魔法使いはレベルを上げ続けていたら分岐点があるんだ。回復系魔法を扱う"白魔導師"、攻撃系魔法を扱う"黒魔導師"などがあるらしい」
「へぇ…」
「聞いたか?期間限定イベント」
「イベント?」


嫌な予感が7割ほどした