ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 漆黒∞支配 †悪魔奏でし狂想曲† ( No.114 )
- 日時: 2008/07/13 12:52
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: .YzEMtko)
- 参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、愛夏羽さん、一京さん、ユービィさん、ゴーシュ・スエードさん、イベント三人組さん、秋桜さん!
>>111 今回の話でわかりますよww
>>112 久しぶりです。そういえば、貴方もユービィさんと同じ随分昔からの小説仲間ですね。ずっと見ていてくださって、有難うございます!
>>113 ゴーシュ・スエードって打ちにくい・・・。いや、でもその題名にけちつけてるわけじゃないです。
あと、題名は何故か朝起きた時にふと浮かびました。
五十話 看破(五十話記念で、いつもより長い&最後におまけあり)
「見破ったぜ・・・。お前の作戦。」
ダンは手でナイフをもてあそびながら言う。
ドルトラは、倒れた身体を痙攣させている。
そして・・・。
辺りに、少しずつ、少しずつ、ぼやける視界に描かれるように、無数の棘が現れた。
「予想通り。こいつにやられてたわけだ。」
ダンは近くの棘を、傷つかぬように指で触りながら言う。
「あの身体が突然傷ついていく怪奇現象。あれはお前が攻撃したんじゃない。最初に術でコイツを仕掛けたんだ。」
ドルトラは、苦笑する。
自分の作戦が、見事に読まれたことへの情けなさからか。
「コイツは、お前の術の効果によって作られた、無色透明の精巧なトラップだ。」
ダンは、辺りを見回す。
「こうしてみると・・・ここまで一面に張り巡らされてる訳だ。そりゃ身体は棘と否応無しに接触するな。」
草色の棘が、半径数十メートル内に、大量に張り巡らされているのが解る。
その量で、周りの景色が見えぬほどだった。
「さ、これだと戦いづらい。ドルトラ、この棘を消せ。」
ダンは、淡々と話を進める。
ドルトラは、しかめっ面で指を鳴らす。
その瞬間、棘は幻だったかのように消えた。
「満足か?」
ドルトラのにごった声に無反応で、ダンは問う。
「おかしいな。何で、俺の命令に従ったんだ?あの状況なら、俺の攻撃も制限される。それは、怪我して近距離戦では不利なお前に、絶好の状況じゃねえか。」
ドルトラは、顔を地面に向けた。
笑っている。
ドルトラは、この状況で笑って言う。
「ククク・・・。解ってねえな。つまり、俺はこの状況で・・・お前を倒せる手段があるって事さ!」
そういうと、ドルトラは顔をあげた。
顔にかかっていた縮れた髪の毛が、微かに跳ねている。
「俺の武器、ウィッパーEXはな、こうして所有者の念を注入して、さらに形状を変化させるのだよ。」
そういうドルトラの手の中の鞭は、見る見る姿を変える。
通常の鞭に無数のとげを生やした、棘をかたどったその鞭は、とげの配列がどんどん規則化する。
そして、鞭の中心には、ところどころ髑髏がかたどられ、色も草色から銀色に変化する。
そして、数秒で鞭は完全に形状変化を完了する。
銀色に鈍く光、所々に埋められた髑髏。
さらに、その髑髏のすぐ横には、非常に鋭いとげがある。
ドルトラはにやりと笑う。
銀の髑髏に、彼の笑みが映し出される。
「この鞭の変化、単なる攻撃力増大だけじゃない。俺たちの武器には三次物質形成細胞というのが・・・。」
「説明は四十三話でアノデロスがしたから良いよ。」
得意気に語ろうとするドルトラを、めんどくさそうにダンが静止した。
「ああ、そうか。」
出鼻をくじかれたドルトラは、少し混乱しながらも、気を取り直す。
「じゃあ、覚悟しな。ありがたいことに、属性獣の説明も、アノデロスが済ませてる。説明はなしだ。」
喋り終わるが早いか、ドルトラは、鞭を地面に叩きつけた。
乾いた音が木霊する。
「出でよ・・・大蛇よ。」
ドルトラが呟いたのを、ダンは聞き漏らさなかった。
「だ・・・大蛇!?」
「リグラシオン!!!」
ドルトラがダンの声をさえぎって、声をあげる。
すると・・・どうだろう。
ドルトラが鞭打った地面を中心に、亀裂が入っていく。
ダンが呆然とする間にも、亀裂は瞬く間に広がっていく。
・・・
・・・
・・・
「しゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ズガボッ!!
突然、地割れがいっそう大きくなったかと思うと、亀裂は陥没し、そこから大蛇が姿を現す。
体中棘と同じ草色をしている。蛇というよりも肌の形状はハリネズミだ。肌はとげだらけだ。
まだ下半身は地中に隠れているので、実際の全長は解らない。
ただ、地面に出ているだけでも5メートルはゆうに超える。
口の大きさは縦横ともに2メートルほど。
大きな牙は、毒液を滴らせていた。
「ヘエ・・・。参ったな・・・。」
ダンは呟くと、後ずさりする。
「怯えているようだな。」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
突然、蛇がそら高く舞い上がる。
下半身も姿をあらわした。
全長は・・・10メートルほど。
尾はドルトラの鞭と同じものだ。
そして、やはり体中とげで覆われていた。
蛇は、密林の木々を、大暴れして次々となぎ倒す。
幹が折れて、沢山の木々が重なるように倒れていく。
自分の向かって倒れてくる木を、ダンは何とかよける。
「MonsterHunterだな。これじゃ。」
ダンは冷や汗を流しながら蛇を見上げた。
おまけ 署名活動
ハイ、鏡です。
僕はつい最近、凄い衝動に駆られました。
というのも、ある事に気づいたからで。
ギャグ少なすぎないですか?
ちょっと、なんか堅苦しくなってないですか?
この間読み返したんですよ、終わりの歌から。
そしたら終わりの歌時代には腐るほどあったギャグシーン。これがこの悪魔奏でし狂想曲から全くない!
これは、あの男の存在がなくなったからでしょう。
ギャグの神様、炎斗。
懐かしい響きです。
さて、つきましては、彼の復活させる署名活動を行います。
はっきり言って、僕は読者の皆様が楽しめる方向に向けたいと思っています。
だから、ギャグシーンをもっと堪能したい方は署名を。
今のまともなバトルを満喫している方は、署名せずに。
最終的に、7票集まったら、炎斗をこのあと復活させます。
署名用紙はこちら。自分のハンドルネーム書き込めば書名完了です。コメントとかもつけなくて大丈夫ですよ。
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炎斗復活を祈る方のみご署名願います。
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