ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ◆ 戻りたい。 01/笑顔up ( No.12 )
- 日時: 2008/04/26 17:32
- 名前: 弥生 ◆b6XgBlRsWM (ID: uj1WcIuh)
- 参照: 戻りたい……戻りたいよ。君が居た……あの頃に。
02 過ち
愛花が言い終わると同時に、母の鬼の目が俺に向けられる。
……最悪だ。今日は……説教の日になりそうだ。
「そうなの。じゃ、愛花ちゃん……もう大丈夫?」
「はい、ありがとうございました」
「そう……じゃ、またね」
母はそう言って愛花を半端強制的に追い出した。
そして……廊下に凄い声が響き渡る。
「あんたねー! 男の癖に何女の子一人守れないの!
そんなんじゃ女の子と付き合う資格なんかないわよ!!
将来どうするの! それにね…………」
母はただただ怒りの言葉を並べるだけ。
ま、それは俺の耳に入ってもすぐ通り抜けていくけど。
ただ……ショックなのは母の怒りより愛花が言った言葉だった。
今まで、二人がどんだけ悪い事してきても告げ口なんかしなかったのに。
それに、あれは……愛花がただ一人で転んだだけだろ?
なんだよ……俺の事が嫌いになったのかよ。
「……クソッ……」
「ったく……ほら、早く部屋で宿題!!」「へいへい」
俺は、部屋に入って宿題なんてする気もしなかった。
……そうだ、ちょっと愛花に悪戯してやろう。
そうだな……。背後からそっと首を絞めてやる。
そして、涙が出そうな時、俺はパッと手を離す。
愛花が振り返り、涙目で俺を見る
そして俺は「さっきの罰だよ。俺の事嫌いになったのか?」と聞き出す。
それから愛花は……どう答えるのだろう。
「嫌いじゃない」と答えてくれるのを願うだけだ。
そう決めると早速、俺はテラスから愛花の部屋に飛び移った。
……ん? 愛花は部屋に居ない……出かけたのか?
それとも外に居るのか。とりあえず出てみよう。
俺は、「謝ってくる」と家を飛び出した。
公園……から調べてみるか。
俺は、公園に行った。
すると、愛花が……一人でブランコに乗っていた。
何だよ……。そんなとこに居たのか。
俺は、愛花がブランコから降りた所を狙い、首を絞めた。
「……っう!? あ……う……あうっ……」
愛花は、ゆっくり振り返る。……苦しそうな顔。
「しゅ……ん? ど……し……て」
しばらく絞めていると、愛花が俺に抱きついてきた。
……そう、信じたかった。
「あい……か? どうしたんだよ……。
冗談だって……な? 愛花……目を覚ましてくれよ」
なんてことだろう。こんな事が起きるとは……思わなかった。
愛花。愛花。愛花!!!
ごめんな……俺が! 俺が間違ってたんだ。
「あい……かっ……ごめんな……。
本当に……ごめん」
俺は、涙を流して寄り添う愛花に謝った。
