ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 改訂版、(コメは禁止っす……) ( No.20 )
日時: 2008/04/28 20:01
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

     5,『正・違・個』

  +13日目+

僕はやつと話をしている。
ちなみに、やつの名前は宏喜(こうき)
宏喜は話してみると意外とおもしろい人だった。
まあ、その日は話をしただけで、なにか特別なことはなかったけど。

PCの前に座るのも無意識に行うようになってしまったかもしれない。
気づくといつも家ではPCの前。
悪い癖とわかっていても、何か適当になってしまう。

「さて、今日は更新するか……」

僕の小説も順調に進んでいる。
1話を更新する。
すると、すぐにコメが来た。

【優奈】

初めての人のようだ。

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.86)
  名前:優奈◆IUe5eiWsVp

   すごくおもしろいです!
   がんばってください!

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……。

「えっ?」

……おもしろいって……どういうこと?
僕は少し錯乱した。
なんでイジメ小説なのにおもしろいんだ?
前にもこういうことがあったな、そういえば。
確か、ネオンだったような気がする。
彼女は否定してくれたけど。

確かに少しは場面が明るいところをいれてるけど、大半はかなり暗いはずだ。
それなのに、おもしろいって……。

ここで、僕が疑ったことがある。
ちゃんと小説を読んでいない、ただのコメが目的か、または本当にイジメを楽しんでいる……。

後者だったら……ひどすぎる。

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.87)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   おもしろい……そうですか?
   おもしろく書いているつもりはないんですけど……
   まさか、イジメ自体がおもしろいってことはないですよね……?
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若干、その答えを聞くのが怖い。

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.88)
  名前:優奈◆IUe5eiWsVp

   えっと……なんか不思議な感じですよ。
   私も実はイジメを受けてるんですよ。
   だから、私以外の人、つまりキャラクターが苦しんでいる姿を見ると、
   なぜか安心してしまうんです。

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本来なら、こういう考えは批判するべきなんだろうが……
僕はその気持ちがなんとなくわかってしまうのだ。
僕自身も、イジメを受けていたときに、他の誰かがイジメられているのを影から見てて、
不思議な気持ちになったことがある。

僕以外の人がイジメられている。
なのに……どうして落ち着いていられるんだろうか?
そう感じたことは幾度となくある。

でも、それでいいんだろうか?
それは少し違うような気がする。
僕はイジメのことを知って欲しい、イジメとはどれだけ辛いものなのか知って欲しいがために
イジメ小説を書いているのに……
逆にそれが夢として捉われて、何の進展も示していないんじゃないか?

ほとんどのイジメ小説作家は、何かを伝えることを目的としてイジメ小説を書いているんだと思う。
でもそれが、ただの逃げ口になっていやしないか?
現実から逃れる、ただの夢になっていないか?
それとも、僕の考え方が間違っているのか……。
イジメ小説は、現実から逃れるためにあるものなのだろうか?

僕が考えるイジメ小説は、現実逃避としてのものじゃない。
夢で現実を知る。
そして道筋を立てて、現実に帰らせてあげる。

だけどそれが、夢の中だけとして捉われているのなら……
イジメ小説なんて書く意味はない……。

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    Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.89)
   名前:TIL◆LIrXODpGRg

   なんとなくですけど……その気持ちわかります。
   だけど、僕が目指すイジメ小説は現実への道筋を立てるものなんです。
   僕自身それを表し切れていない節もあるかもしれないですけど……
   遅くなりましたが、コメありがとうございます。

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.90)
  名前:YUI◆NHenENwLeo

   来ました!
   >>88
   そういうとらえ方もあるんだ……
   知らなかった……
   今まで、読んでくれた人のほとんどに、イジメの辛さとかわかってもらえてると思ってたんだけど、
   実際は違うんだね

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YUIもそう思っていたのか……
まあ、無理もないかもしれない。
本来、イジメ小説を書く人の大半は、イジメをしたことがあるか、イジメを受けたことがある人なのだろう。
だから、イジメについて知って欲しいと思っている。

逆に、イジメを現在受けている人なんかは、
優奈みたいにイジメを違う発想で捉える人もいる。
その点を、僕は今まで考えたこともなかった。

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』(No.91)
  名前:優奈◆IUe5eiWsVp

   いや私が特殊なんだと思います。
   だから、ほとんどの人はちゃんとマジメに捉えてくれていると思います。

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それはどうかはわからない。
現実ならまだしも、ここはネットで相手の表情が見えない。
だから、いかにマジメにコメをしてくれていたとしても、影では楽しんでいる可能性だってある……

「ああ……やめやめ」

そんなことを考え始めるときりがない。
もともとネットはそういうものなのだから。
だから僕は、イジメ小説を通して全員ではなく、少しでも多くの人に考えてもらう小説を目指すことにした。

答えを示すのではなく、考えてもらう。
その方がより良いような気がした。
イジメ小説反対派の気持ちも、少しわかるような気がした。