ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 改訂版、(なぜかさっきの消えた……) ( No.3 )
日時: 2008/04/28 17:33
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

                  自業自得

               取り返せない過去もある

         今、自分が犯した罪に、自分は気付いていない

             だから、荒らしに語りかけて……

                 どうしたの?って

                一方的に責めないで……

     大きな光があれば、君も相手も傷付かか無いのかもしれない。


                ねえ、私に光を下さい——




ネット。

小説掲示板。

僕はそこに何を求めたのだろう。



何となく始めたネット小説。

そして、そこで感じたこと。

そこで起きたこと。



僕はその中で何が出来るのだろう。

荒らしという人の前で……。






    0,『夢へ』


 僕は現実という世界に疲れていたのかもしれない。
そこで手を伸ばしたもの。パソコン、インターネット。
現実とはまたひとつ違う世界。
唯一の快楽とも言える存在。


ある日、僕はその膨大な情報の海で、あるサイトを見つけた。それは偶然なのか、また必然なのかはわからない。
もしかしたら、今の僕に見かねた神か仏かが、僕に与えた試練だったのかも。

『ネット小説掲示板α』

ネットで小説を書くことを目的とした、ネット小説専用の掲示板だった。

(小説掲示板か……)

実は僕自身、小説を書いたり読んだりするのは好きだ。……分野にもよるけど。
少しだけ興味があった僕は、マウスを操作し、そのサイトへの入口をクリックする。
第一印象としての雰囲気としては悪くなく、極めて明るく作られたサイトだった。
利用者もちゃんと規則を守っているようで、荒れているところではないようだ。
掲示板の使用規則のみがあるだけで、小説についての書き方の注意や、分野についての縛りもなかった。
毎日が意味もなく過ぎている僕にとっては、これには何か引きつけられるものがある。

(小説、書いてみようかな……)

そんなことを思う自分に、少し驚く。
長続きしないだろう、と自分の心が思っていないことがめずらしかった。
何か不思議に、とても良いことが起こりそうな気がする。

(分野は……)

恋愛——無理。
コメディ——よくわかんない。
ホラー——怖いネタなど想像出来ない。

——イジメ。

(これだ……)

僕が過去に受けたイジメ、防いだイジメ……。現状でも続いているようなものだけれど。
その全てを注ぎ込めば、良い作品が作れるかもしれない。
題名は追々考えるとして、次は自分の名前だ。
当然ながら、絶対に本名を使ってはならない。
何か、絶対に他の人と被らない物にしたいのだが……

(……)

僕は、ふと思いついた名前を打ち込んだ。
それは、なんの意味もない、本当にただ思いついた名前だった。

『T I L』

そこから、僕の小説掲示板での生活が始まった。