ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 『 Turns 』 〜小説掲示板物語〜【新】 第Ⅲ章へ ( No.70 )
- 日時: 2008/04/29 08:47
- 名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
1,『変化の象徴』
『MEER』 +61日目+
『???』 +1日目+
俺の目の前には、いままで幾度となく使ってきたPC。
これからも、同じようにつかっていくであろう物。
そして、いい暇つぶしだった。
ずっと前から、このPCでやりつづけてきたことがある。
それは、『荒らし』
手頃な掲示板やチャットを見つけては、AA(アスキーアート)やチェーンメールを大量に貼り付ける。
ときには中傷などもするものだ。
言い返してくるやつらとか、はっきり言ってうざかった。
というか、どちらかというと面白かったのだ。
そして、ときに思うのは……
「お前らも荒らしじゃねえか」
目の前のPCに向かって、にんまりと笑いながら呟いた。
俺の行為に反応しては、消えろとか氏ね(死ね)とか。
逆に自分たちの行為が、そのスレを荒らしていることも気づかずに、正しいことだと思って反応してくる。
今も、同じように掲示板を荒らしてきたところだ。
当然、名前は毎回変えているし、その掲示板には2度といかない。
今回も、気が済むまでやったところで、俺は違う掲示板を探すのだ。
簡単なことだ。リンク経由なら、確実に掲示板に行くことが出来る。
そろそろ、この掲示板も飽きてきた。
「次の標的は、っと……」
俺はマウスを操作して、リンクを表示する。
いろいろあるが……何か特殊なやつはないものか。
カーソルで一つずつ展開しながら、手頃な掲示板を探す。
そして、見つけた。今までに、あまり荒らしたことのない部類の掲示板を。
「小説掲示板α……か」
俺は再び、にんまりと口を歪めた——
とりあえず、ざっと掲示板の中を巡ってみる。
小説掲示板というだけあって、やはり小説専用の板がたくさんある。
「しかしな……」
なんというか……クソだな。
別に小説が嫌いというわけでもないし、この掲示板に文句があるわけでもない。
どちらかというとここはちゃんとしていて、よく整っている方だ。
掲示板の見やすさとしても申し分ない。
だが……こいつらの作品はクソみたいなのが多すぎる。
見ているだけでイライラしてくるものもあるのだ。
「こんなやつらにはあ……これだ!」
俺は別窓で開いていたAAのまとめサイトから、手頃なAAをコピーした。
そしてそれを、謎の軽快なリズムをとりながら手頃なスレッドに貼り付けてやった。
「はい一丁上がりっと」
椅子をくるっとまわして、PCの前から立ち上がる。
棚の中に入れてあった菓子を取り出し、それを食べながらしばらく部屋の中を歩きまわる。
「さて、どんな反応が返ってくるかねえ」
俺は再び椅子に座り直し、更新ボタンを押した。
すると、やはり反応があった。
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Re:『4年2組☆きらきら☆キッズ』
名前:Ηайа◆/9LVrFkcOw
はああぁぁ!!
荒らしとかやめてくれませんか??
意味無いでしょ
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Re:『言わなければならない真実』
名前:千両箱◆SEE7n9Y/L2
荒らしか……
まあ、所詮そんなことしか出来ないんだな
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「馬鹿か、こいつら」
反応すれば、それが餌になるってことを知らないのだろうか。
しかし、その中に今まで見たことの無いような反応をするやつがいた。