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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ——蜘蛛恐怖症——オリキャラ募集中!! ( No.11 )
- 日時: 2008/07/20 18:04
- 名前: 薔薇苺† ◆Pmi0N/Hbi6 (ID: sJfYnJsm)
- 参照: 果てしない夜に出会う景色は 過ぎた日々の答えも見えずに
02話
その日の放課後、私は蒲公英と椿と共に家に帰っていた。
すると椿が、
「あれ?ねぇ梓、蒲公英。こんな所に蜘蛛がいるけど・・・。」
ここは都会のため蜘蛛など滅多に見かけない。
私の頭の中には、あの本のことが浮かぶ。
—————まさか、ね———
私が顔を青くしていたのを見かねたのか、蒲公英が、
「・・・2人とも早く帰ろうよ」
といい、私は我に帰った。
そんなはずは・・・ないよね?
私は2人と別れ、家に帰った。
『ただいまぁ〜』
「おかえりなさい。どうしたの?疲れてるみたいだけど」
お母さんが台所からやってきた。
——どうしよう・・・話してみようかな?
でも、お母さんに言っても、「本の話でしょ?」と言われるだけだと思った。
『何でもないよっ!ちょっと宿題難しいな〜って!!』
心配をかけない為にも・・・。
それを影から見ているものが・・・。
〈・・・キョウフ ノ ジョキョクハ、ナガレダシタバカリ——〉
カサカサとうごめくその影は、蜘蛛だった———。
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