ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ——蜘蛛恐怖症—— ( No.2 )
日時: 2008/07/20 15:23
名前: 薔薇苺† ◆Pmi0N/Hbi6 (ID: sopKm/an)
参照: 果てしない夜に出会う景色は  過ぎた日々の答えも見えずに

 第1章 ——序曲——
01話 

キーンコーンカーンコーン…♪

授業終了のチャイムが鳴りひびくと同時に生徒達が慌しく教室から出て行く。
教室に残ったのはたった3人。

「…ねぇ、梓〜。その本まだ読み終わらないの?」
教室に残った生徒の一人で私の親友である椿が言った。

『ん—・・・あと4ページ〜・・・。』
私は寝起きのような発言をしながらページをめくる。

すると、もう一人の私の親友蒲公英が口を開いた。
「…あと、十秒以内に読み終わらないと本取り上げるよ?」
蒲公英の発言を聞いた私は青くなる。

『わっ・・・分かったよっ。』
そういって私は本を閉じた。
私が読んでいた本のタイトルは「アラクノフォビア」・・・日本語で蜘蛛恐怖症というと椿がいっていた。
どういう本かというと、蜘蛛が人間達への復讐をする…という話だった。
でもこのとき私は知らなかった。
この本に書いてあったことが、本当に起こるなんて———。

            01話 END