ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】
日時: 2010/01/11 20:45
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

 こんちは。桜菜(おうな)です。 来てくれてありがとうございますっ!!

前に同じ小説を書いていたのですが、トラブルにより削除されていたので新しくさせていただきました。
(前のデータは残っているのでオリキャラを提供していただいたのはそのままここで使わせていただきます)

゜・*:.。..。.:*・゜注意事項゜・*:.。..。.:*・゜
①一応初心者なので、ミスなどは批判ではなくアドバイスとして教えてくださると嬉しいです。
②荒らさないでください。
③語り口が「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョンに酷似してたりするんですが、それは禁句です。禁句です。(大事なことなので2回言いました)
④グロが出てきます。それでも良い方のみ、読んでいただけると嬉しいです。
⑤この小説の悪いことろなど、アドバイスお願いします。
゜・*:.。..。.:*・゜注意事項 ゜・*:.。..。.:*・゜



あと、この小説ではオリキャラを募集しています。自分の創ったキャラが死にかけたり死んだりしてもいい方は↓をコピーして、書いてくださると嬉しいです。(現在、中学生1人、高校生8人ほど募集しています)

゜・*:.。..。.:*・゜応募用紙゜・*:.。..。.:*・゜
キャラ名【】
読み仮名【】
年齢【】
性別【】
性格【】
容姿【】
何かコメントがある方は【】
゜・*:.。..。.:*・゜応募用紙゜・*:.。..。.:*・゜




〜スペシャルサンクス〜
・飛花(プロット制作)
・里子(オリキャラ提供者①人目)
・藍羽サマ(オリキャラ提供者②人目)
・みちる君サマ(オリキャラ提供者③、⑥人目)
・美羅サマ(オリキャラ提供者④人目)
・茄穏<なおん>サマ(オリキャラ提供者⑤、⑦人目)

〜お客サマという名の神様方〜
・藍羽サマ
・みちる君サマ
・美羅サマ
・飛花サマ
・茄穏<なおん>サマ
・藍羽サマ

——プロローグ——

 俺は見てしまった。
 
 だから巻き込まれた。
 
 でも後悔はしていない。

 何故? それは俺にも分からない。

 でも、後悔だけはしない。

 たとえ、死んだとしても—————






゜・*:.。..。.:*・゜キャラ紹介゜・*:.。..。.:*・゜

宮沢明煌(ミヤザワ アキラ) ♂
 主人公。14歳(中3)。基本的に凡人。運動か勉強かと言われれば運動の方が良い。

相岡翔琉(アイオカ シリュウ) ♂
 15歳(中3)。バスケ部元キャプテンで、運動だけが取り柄。

椎原秋穂(シイハラ アキホ) ♀
 15歳(中3)。ヒロイン的位置。容姿端麗文武両道であり、生徒会長。




゜・*:.。..。.:*・゜戦争ごっこルール゜・*:.。..。.:*・゜
・始めに10P(ポイント)所持し、銃に撃たれると1Pマイナスされ、自分が人を撃つと1Pプラスされる。
・ポイントが0になった時点で、実際の死なので注意。
・武器は支給された銃のみ使用可。規定時間以外に使用した場合、失格となる。
・規定時間はPM07:00〜PM11:00
・各校、4人一組でチームを組み、最終的に4人にならなかった場合、失格とする。
・今回の出場校は、5校(茅科中、神代中、神代高、緑山高、涼鈴高)。 

 以下、さらにルールが増えていきます。



第一話『寝過ごした末の夜に』   >>1
第二話『銃声の鳴り響く校舎にて』 >>2
第三話『翌日の学校は』      >>3
第四話『真実と道連れ』(前後編) >>4 >>5

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Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.1 )
日時: 2010/01/11 20:45
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第一話『寝過ごした末の夜に』

 ・・・眠い。背中も痛い。ずっと同じ体勢でいるからだからか・・・。て、あれ? なんで俺、こんな状態で寝て———

「・・・ぁー・・・。俺は何処、今は何時?」

 とこんなことを寝ぼけつつ言ってみる。目は開けない。だって眠いし。本当なら「ここは何処、私は誰?」とでも言うべきなんだろうが、生憎一人称は『俺』だし、俺が誰かは分かってる。宮沢明煌だ。
 
 俺の体勢なら目を瞑ったままでも分かる。椅子に座って、机か何かに突っ伏している。もし机なら俺が居るのは学校か自室だ。居間なら炬燵で寝るだろうし、リビングで寝るとも思えん。

 ここが何処かを確認すべく、俺はようやく目を開ける気になった。一言喋ったっきりこんなに長く思考しかしてなかったのに目を開けずに寝なかったと自分を褒めてやりたい。いやー、凄いよ俺。何が凄いのか全く分からんが。

 今は夜8時頃で、学校だった。ついでに言うなら自分の教室の自分の席。壁際列中央。教師共からあまり注目されない特等席だ。その席に貼り付けられた紙には『起こしても起きねーから先帰る。 教室の鍵は普段置いてある壁のことな 翔琉』と書いてあった。おいおい、起きないからって置き去りはなくね?

 多分見回りの教師からは死角になって見えなったのだろう。夜なのに学校いるなんて不思議な気分だ。
  
 俺は一人暮らしだから親の心配する必要もないし、他に誰も居ないこの状況を楽しむことができる。

 だが、学校に居るのは俺一人ではなかったようだ。


 銃声が、聞こえる。


 現在進行形で、バンバン鳴っている。・・・いいのか?銃刀法違反とか、不法侵入とか。

 とりあえず俺はその場所へ行ってみることにした。ほんの好奇心ってやつさ。もし危ない状況だったら速やかに避難・・・もとい、帰宅するとしよう。



 して、俺は巻き込まれた。《戦争ごっこ》に。

 好奇心ってのは本当に、危ないね。マジで。

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.2 )
日時: 2010/01/11 20:45
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第二話『銃声の鳴り響く校舎にて』

 校舎を歩く度に、銃声は音量を上げていく。この道であってるらしい。・・・銃声の所為で耳がおかしくなりそうだ。

 この音量だとこの角辺りか———って。あれ?

 
 
 そこに居たのは、俺に先に帰ると書置きしていた筈の、翔琉だった。


 
「え? あれ、ちょっ。 翔琉!」
 
 とりあえず呼んでみる。でも翔琉は気付かない。銃声の所為だろうか? もう一度、大声で呼んでみる。

「しぃーりゅーうぅーっ!!」

「? ・・・あっ!! 明煌!おまっまだ帰ってなかっ———だぁぁっ!!!!」

「っ!?」

 銃声と翔琉の叫び声がハモる。瞬間、翔琉が崩れるように倒れる。・・・血溜まりが、広がっていく。

「えっ!? 翔琉!! 大丈夫かっ!?」

 言いながら理解する。さっきの銃声の矛先は、翔琉だったようだ。そして、その弾丸は翔琉を貫いた。

「おいっ!! 翔琉! 返事しろよっ! おいっ!」

 俺は必死に翔琉に声をかける。でも、そんな配慮も心配も無駄だった。

 血溜まりが、退いて行く。・・・何で?

 まるでビデオの逆再生の様に、服に染みた紅色の血さえも消え、服の貫かれた部分も見事に直る。おそらく、翔琉の傷も治っているだろう。服で見えんが。

今まで通りな風に、起き上がった翔琉の第一声。

「あーったく。明煌! てめぇの所為で1Pなくなったじゃねぇか!!」

 ・・・何? ポイント? 何の?

「それはな・・・うぅ〜ん。これは言って良いものだろうか・・・。あぁ〜もういいや。メンドイ」

 瞬間。俺の首筋に強い力を感じる。その根源を知る余裕も無く、俺は気を失った。




 ———目が覚める。さっき起きたときには背中が痛かったが、今は首が痛い。

 何故か俺の部屋に居る母親が俺に話しかける。

「あ、起きた。大丈夫? 学校で気絶したんだって?」

 え。何の事だかさっぱりだ。気絶? 気絶する様なことしたっけなー・・・えーと確か、6時間目に居眠りした以外には特に思い当たる節が————

 あっ。アレか。翔琉か。翔琉がやったんだ。多分首が居たいのもその所為だな。

 明日、翔琉に聞くことにしよう。何故俺を気絶させたのか。ポイントって何なのか。何故傷がすぐに癒えたのか。そして、





何故お前は撃たれた?

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.3 )
日時: 2010/01/11 20:46
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第三話『翌日の学校は』

 結果。俺は眠れなかった。なにせ、6時間目から8時頃まで寝てた上、その後ほぼすぐ翔琉に気絶させられたからもう十分に寝てる。

 俺は朝まで考え事をしていた。議題はもちろん、翔琉と、あの事だ。結局、普段起きる時間までに結論は出なかったが。

 俺が一人暮らしなのは前にも言ったが、母親がいたのは翔琉に連絡されて来たかららしい。その気絶は翔琉の所為なのだが、あくまで、何故か気を失ったという設定で連絡されたらしい。

 そんな母親は昨日には明日早くに仕事だから。と、帰っていった。

 私立茅科(かやしな)学園中等部。俺が通う学校だ。偏差値、入学金、学費全てが私立学校とは思えないほど低く、俺みたいな奴でも簡単に入れる学校だ。俺は高校受験より中学のお受験の方が良いと感じ、この学校に入学したのだ。おかげで3年だというのに勉強漬けならなくて済んでいる。

 俺が登校すると数人のクラスメイトが話しかけてきた。「昨日よく寝てたなー。何時まで学校で寝てた?」「よく先生に見つからなかったよね」などと口々に勝手な事を言う。俺はその言葉に「8時頃だっけ・・・よく寝すぎて今日寝れんかった」「座席のおかげだな」と返しておいた。

 ちなみにそのクラスメイトに翔琉はいない。クラスが違うのではなく、まだ来ていなかった。よし、来たら一番に問いかけてやろう。

 そんな俺の決意が効いたのか、翔琉は俺が聞くことの整理がついた頃には来た。

 翔琉は何事も無かったようにクラスメイト数人(俺含む)と挨拶を交わし、ついでに俺の質問もかわし、自席についた。いや、そんな上手い事言ってらんないんだが。

「おい、翔琉。俺の話を無視すんな!」

「え、何?昨日?昨日のドラマ? 俺、あんま詳しくないぞ?」

「ちげぇよ。ふざけんなよ。説明しろよ」

「ふざけてなんかねぇよ。もうちっと具体的に説明してくれよ。理解に困る」

「だからっ。昨日の夜の・・・」

 ここで、俺にとってはタイミング悪く、翔琉にとっては多分タイミング良く、チャイムが鳴る。予鈴じゃない、本鈴だ。俺はとりあえず諦めて、席に座る。

 HR中に俺は、ルーズリーフの一枚に昨日の事を教えるようにメモを書いて(もちろん、内容は言い逃れできないように事細かく書いてやった)翔琉に回すように隣の席の奴に頼む。そうすると、さらに回っていって、翔琉の席にまで届いた。

 翔琉は一旦苦々しい表情になったが、諦めたか折られたルーズリーフを開いていた。


 昼休み、しつこく聞いたのが乞うを為したか翔琉は、

「放課後に話すから屋上に来てくれ。それまでは聞くなよ。もし聞いたらそん時は話すのやめるからな」

 と言った。その顔は結構真剣だったので、俺はこれ以上聞くのをやめた。



 
 で、放課後だ。今俺は、屋上へ向かうために階段を上っている。この校舎は三階建てだからそんなに辛いわけでもないのだが、緊張からか心臓の心音は音量高めだった。

 屋上までの階段を上りきった俺は勢い良く扉を開く。そこには、2人の知り合いと、1人の高嶺の花がいた。その3人は、

「よう、明煌」

「こんにちは」

「えっ・・・明煌? ・・・明煌だったの?」

 文字通り三者三様の言葉を浴びせてきたのだった。

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
日時: 2010/01/11 20:46
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第四話『真実と道連れ』 前編

 屋上にいた3人は、親友と、幼馴染みと、好きなひ——いや、生徒会長

だった。

 そんな中でも、幼馴染み——菰乃部百合はひどく動揺していた。

「そんな・・・。明煌だったなんて・・・」

 何の事だか分からない。何でお前はそんなに俺に驚く?

「まぁ気にすんな。とりあえず、お前が聞きたいのは菰乃部の現状じゃなく

て、昨日の事だろ? 菰乃部の事は・・・後で本人が話すだろうよ」

 少し不満が残るものの、とりあえず今は納得しておく。

「昨日、お前が出くわしたのは、お前が見たのは—————《戦争ごっこ》

だ」

 センソウゴッコ? 何それ?

「まあ、言っちゃえば殺し合いだな。それでも少しは違うんだが」

 その言葉を始めに、翔琉は語りだした。《戦争ごっこ》のルールと、その始

まりを。

「この市の名前言ってみろ」

 まず翔琉は俺にこう問うた。

「え?神代(かみしろ)市。だろ」

 俺は当たり前だというように返す。

「そうだ。神に代わるって書くだろ?」

「うん。だから、それがなんか関係あるのかよ」

「そのまんまだよ。神に代わるんだ」

 は? そのまんまって・・・?

「だから。神に代わるために、俺たちは戦争してんだ」

 神に代わるため? 何故?意味が分からない。

 俺が理解しきれていないのと、翔琉が説明に困っているのを見かねてか

、生徒会長——椎原秋穂が話に入ってきた。

「あのね。これは私達が神様に成る為の戦争なの。つまり、この戦争に勝

つと神様に成れるの。人間でも、ね」

 この説明で少し理解できた。その説明を翔琉が奪う。

「そういう事だ。俺達は神に成る為に、戦争をしている。て言うか、お前知ら

ないか?神が代わるって都市伝説・・・つーか、この市の伝説」

 そういえば、少しだけなら聞いた事がある。ような、気がする。特に気にし

てたわけじゃないからな。

「つまり。伝説は本当で、俺達は伝説に、神に成るんだ。命を懸けて」
 
 へぇ。・・・あれ? そう思った俺は素直にその疑問をぶつける。

「ちょっと待て。命懸けてたら、ごっこじゃなくて最早ただの戦争じゃねぇの

?」

「まぁそうなんだが。俺はごっこで終わらせたいんだよ。この《戦争》を」

Re: 戦争ごっこ。 【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
日時: 2010/01/11 20:47
名前: 桜菜 (ID: a7B.qo42)

第四話『真実と道連れ』  後編

 屋上の手摺につかまって校庭を見ながら翔琉は言う。そんな翔琉にもうひ

とつ聞いてみる。

「ついでに聞くが、俺達って・・・お前たち3人の事か?」

 翔琉は首肯する。

「ああ。今日からお前も入るから4人だがな」

 ・・・へ?今なんと?

「だから、お前も今日から仲間な。よろしくー」

「よろしく、宮沢君。ううん、もう仲間なんだし明煌君でいい?」

 翔琉と椎原は何事でもないように言う。ただ、俺と百合はそうはいかなか

った。

「えぇぇっ!? 俺巻き込まれんの!?」

「・・・やっぱりそうなりますか・・・。でも、しょうがないですよね・・・。知っち

ゃった今、口封じで死ぬかゲームに参加するかしかないもんね。うん、頑張

ろう明煌っ。死なないように!!」

 俺の手をとって俺の目をじぃーっと見つめてくる我が幼馴染み。幼馴染み

といってもコレは結構緊張する。と言うか、今、結局死ぬような事言わなか

ったか?

 結局百合は納得したから、これで3対1。完全に呑み込まれている。

「やっと4人にそろったね」

「ああ、これでメンバーの事は心配しなくてよくなったな」

「メンバー?」

「あ、そういやルール教えねぇといけねぇのか。すっかり忘れてたぜ」

 で、メンバーって何?

「一学校4人でチームを組んで戦うの。で、初めに10Pあって、撃たれると

1Pマイナス、逆に自分が誰かを撃つと1Pプラスされるの。それが基本的

なルールかな」

 椎原が説明してくれる。それに百合が付け足してくれる。

「他にも、武器は支給される銃だけとか、その銃は規定時間以外に使っち

ゃいけないとかあるんだけどね」

 だそうだ。

「じゃあ、詳しいルールはネットでググれ。俺は帰るぞー。休戦日なんだ。

今日の内に寝とかねーとな。正直むっちゃ眠い」

 翔琉はそう勝手に言い残して屋上から出て行った。

「そうね。私も帰る。またね、明日に」

 椎原も帰って行く。屋上には俺と百合が残った。

「ねぇ明煌」

「なんだ?」

「あたしのお兄ちゃんが殺されたのは幼馴染みだし、知ってるよね?」

「———ああ。知ってる」

 百合の兄、延いては俺の幼馴染みでのあったのだが、4年前、俺が小六の時に殺された。他殺だった。犯人は捕まって現在刑が施行されている。

「あれね。犯人はね。——しようとしてたんだって・・・」

 大事なところが聞こえない。・・・なんだって?

「《戦争》・・・。この市の伝説を中途半端に知った犯人が、あたしのお兄ちゃんを、殺したの・・・」

 言いながら百合は挙哀を洩らす。

「だから、あたしはそれを知った後、夢中になって伝説を調べた。そうして、本物の《戦争》に関ってしまったの・・・」

 そうだったのか。と俺は言う。

「絶対、勝とうね・・・多分、それがお兄ちゃんへの仇になるから・・・」

 そう言って、百合も俺を置き去りにして、帰っていった。


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