ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 呪いの旋律
- 日時: 2009/09/05 15:36
- 名前: 雛苺 (ID: lyw636O3)
クリックThankyou, Welcome.
ようこそ『呪いの旋律』へ——・・・・
語り手の雛苺です。
お話はオムニバス形式で進んでいきます。
最後にすべてが繋がるようになっています。
怖いのが苦手な方もドウゾ。
私の助手をご紹介いたします>>1
□■お願い□■
・荒らしはやめて下さい。
・宣伝オーケーです。
○●おはなし○●
序章>>2 >>3 >>6 >>9
◆◇お客さま◆◇
愛華さま 瑠姫さま 百世さま
- Re: 呪いの旋律 ( No.2 )
- 日時: 2009/08/19 11:35
- 名前: 雛苺 (ID: V89zVUtf)
みなさんこんにちは、水晶です。
今からみなさんを呪いの旋律の序章のお話へとご招待いたします。
よくある「階段」のお話です。
踏み外してあの世にいかないようにしてください。
では、始めましょう———・・・・・・
1『階段の先——・・・』
学校にはいくつもの「階段」がある。
そしてその「階段」にまつわる「怪談」がここの学校にも1つだけあった。
中村チヨ 小学6年生
怖いもの知らずの女子なのです☆(自称)
「チヨぉ・・・ホントに行くのぉ・・・?」
「うん。大丈夫だって!!ゆうも来る?」
「い、嫌だよ!!由宇は静かに待ってるからね」
チヨと由宇—ゆう—の学校には階段についての怪談話が1つだけあるという。
私は今からそれを確かめにその場所へ向かう。
ここの学校は昔、墓地だったらしく「あの世」に繋がっているといういたって簡単な話。
和尚さんがいろいろやってくれたおかげで今は平和な学校になっているが・・・・。
放課後のある時間帯にある階段を数えながら上ると道がみえるらしくそこはあの世に繋がるらしい。
入った者は2度とでれない。
「ホントのホントに・・・・?」
「心配しすぎっ!」
「だってぇ・・・あ、せめてコレを持っていって?
清めのお塩だよ。和尚さんからもらって来たの」
「うん、分かった。ありがとう」
私は怪談に向かって教室を出た。
- Re: 呪いの旋律 ( No.3 )
- 日時: 2009/08/19 12:56
- 名前: 雛苺 (ID: V89zVUtf)
午後5時30分17秒
「・・・ここ、だ」
旧校舎の階段をただひたすら屋上まで上り続ける。
チヨは段数を数えながらゆっくりと上り始めた。
「1・・・2・・・3・・・4・・・」
靴の足音が周りに響く。
タッ タッ タッタッ
コツン
「・・・な、何?」
チヨは階段を上り3階の踊り場までやってきた。
4階に続く階段を上ろうと足を上げると何かに当たった。
辺りはさっきより暗くなる。
「ほっ・・・骨?!」
こつん
また何かにあたる。
上ろうとすると何かに靴がぶつかりそのたび音が鳴り響く。
階段には骨が・・・ガイコツが座っていた。
「ヨウコソ☆ヨミノイリグチヘ・・・サァ、オイデ」
「ひっ・・・!! 」
チヨは暗い踊り場の壁に手を当てながら急いで階段を探した。
ガイコツはこちらに歩み寄る。
—————上っている途中ガイコツがいて待ってるの!!
「嘘、だっ!!」
—————あの世に連れて行かれるの!!
「嘘だっ!!!!」
こつん
また何かに当たる。
チヨはそれを拾って窓の外の光で照らしてみた。
「!! うわぁぁっ!!!!」
それは「頭蓋骨」
人の骨 ヒトノシタイノホネ
床には当たり1面骨だらけ
「ホントにあの世に繋がってるの・・・?」
階段を見つけたチヨは走って上まで上りつめた。
ドアをガチャガチャ動かすが鍵のせいで開かない。
「オキャクサマダワ♪ アナタモイクノネ?」
理科室においてある標本のような骨が動きチヨの肩を掴む。
「嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!」
「ミズカラキテクレルナンテ・・・サァイコウ」
チヨはガイコツの腕を振り払い下へと逃げ出した。
ガイコツはばらばらになりまた元に戻る。
「ニガサナイヨ・・・」
- Re: 呪いの旋律 ( No.4 )
- 日時: 2009/08/19 15:00
- 名前: 愛華 ◆dKGePS7grg (ID: qz0OyxjY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11203
おおっ!
怖いですね・・・・。
- Re: 呪いの旋律 ( No.5 )
- 日時: 2009/08/19 16:04
- 名前: 雛苺 (ID: dCG/D4Gk)
愛華さま
コメありがとうございます。
これからもっと怖くできるようがんばります。
応援よろしくおねがいします(^v・)
- Re: 呪いの旋律 ( No.6 )
- 日時: 2009/08/19 16:26
- 名前: 雛苺 (ID: dCG/D4Gk)
「遅いなぁ・・・。チヨ、大丈夫かなぁ?」
由宇は教室で静かに待っていた。
たとえ夜になろうとも。
「オイ!!もう下校時刻だぞ!帰りなさい」
「えぇ—・・・は〜い。」
担任の教師が戸締りをしにやって来たので由宇はランドセルを持ってチヨの旧校舎へ向かった。
「チヨ・・・。」
覚悟を決めた由宇は重い扉を開けて中に入って行った。
「・・・で、出口は何処・・・!?」
旧校舎に入ったことがないチヨは廊下をただひたすら走り回っていた。
チヨにとって旧校舎はまるで迷路だった。
「ミーツケタァ☆」
「ひっ・・・や、やだぁぁぁ!!」
走って走ってアイツから逃げることで頭がいっぱいだった。
だから周りのことに気付かなかった。
「逃がさないよ」
「捕まえた」
「えっ・・・!?な、放してっ!!」
もう2人の存在に気付かなかった。
人体模型とガイコツと死神。
後から思うとビミョーな奴らに捕まったと思う。
でも、今はそれより・・・・・。
「放してっ放してぇっ!! あっ!」
チヨはポケットから袋を取り出して3人(?)に振り撒いた。
—————コレを持っていって清めのお塩だよ。
由宇からのお守りの品の清めの塩。
「ウッ!!ナンダ?!カラダガ!!」
「き、効いてる!?」
ガッ
何かに引っ張られる気がした。
「きゃぁ」
引っ張っているのは人体模型。アイツは人形。
そう、塩は無意味だった。
「ツレテイッテアゲル。サァ、オイデコワクナイ。サァ、イコウ。」
「・・・・ヤダっ!! 嫌だっ!!!」
チカラが強くがんばっても無駄だった。
ドンッ
「わっ・・・」
ドスン
何かが体当たりをして私は床にしりもちをついた。
「わぁっ」
その何かに引っ張られ廊下を走り3人から逃げた。
「・・・由宇?」
「チヨっ・・・・・!!」
由宇がチヨを助けてくれた。
でも。
「・・・・あっ!」
由宇が下にめりこんだ。
正確にいうと由宇は下へと下の階に沈んでいった。
「い・・やっ!!チ、ヨぉっ」
「由宇!!」
手を伸ばし由宇の手を拾おうとするが失敗して由宇の姿は消えた。
「由宇・・・由宇——ッ!!」