ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- カクレオニ
- 日時: 2009/08/28 12:33
- 名前: アヤ+ (ID: hJCQM.po)
- 参照: (・д・)
カクレオニ・・・シナイ?カクレンボシナガラ鬼ゴッコ・・・
イチネンカンワタシカラニゲキレタラ勝チ。
ダッテオ互イガニクイカラ・・・。
プロローグ
「あんたのせいだからね!」
「うるさいあんたが・・・」
「ねぇ、皆。」
「何よっ」
「隠れ鬼しない?かくれんぼしながら鬼ごっこ。」
「は?中学三年になってまだいうか?」
「普通のじゃないの。鬼は私、それで美緒、由香、菜穂が逃げるの。」
「・・・それで?」
「今日皆バラバラなところに転校するでしょ?」
「うん・・・。」
「それで私はナイフを持ち歩く。それで殺されたら負け。」
「なにそれ・・・魔鬼、本気?」
「本気だよ。だってお互いが憎いんだもん・・・」
「あたしは賛成!」
「ちょっと美緒・・・。」
「一年間私から逃げれたら勝ち。」
「でもそれって魔鬼ずるくない?」
「だから、私を殺した人が鬼になる。」
「面白そう・・・」
「菜穂まで・・・!」
「いいじゃん、憎いヤツが殺せれるんだよだよ?由香。」
「わかった・・・じゃあ一年ね・・・」
こうしてカクレオニが始まる・・・ Ready?
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一話>>1 二話>>2 三話>>3 四話>>4
五話>>7 六話>>8 七話>>9 八話>>10
九話>>11
- カクレオニ1 ( No.1 )
- 日時: 2009/08/26 10:42
- 名前: アヤ+ (ID: hJCQM.po)
- 参照: (・д・)
私、美緒。今は中三年で、九月。
秋になったところといってもいい・・・。
公園で寄り道。ブランコにのって公園で一人で
暇つぶし。
きぃー・・・きぃー・・・
揺らしてはちょっとずつ高くなっていく。
「カクレオニのコトなんて頭にもぅないのね。」
カクレオニ・・・?
何・・・あっ!
“カクレオニ・・・シナイ?カクレンボシナガラ鬼ゴッコ・・・
イチネンカンワタシカラニゲキレタラ勝チ。
ダッテオ互イガニクイカラ・・・。”
私はずっと忘れていた。イツ殺されてもおかしくないということを。
「魔鬼・・・なんであたしの転校先しってるんだよっ!誰にも言ってないのに!」
「私は名前のとおり魔女の鬼だから。」
「イミわ・・・かんないよ?」
「ふっ。さーて、一番に殺されるのは美緒かなぁ・・・?」
- カクレオニ2 ( No.2 )
- 日時: 2009/08/26 10:43
- 名前: アヤ+ (ID: hJCQM.po)
- 参照: (・д・)
「や・・・まっ待ってよ!!ほほほ本気?!」
「本気だよ・・・?」
魔鬼は笑顔でナイフを向けてそういった。
「なにそれチョット本当に待って。」
私は両手を前に突きつけて後ろ歩きで震えながら歩いた。
「何?待ってあげても良いよ。十秒。九・・・」
「本当にそんなつもりだったの?冗談でしょ?人殺したら・・・」
「ふん。大丈夫だよ。私は本当に魔女の鬼だからッ」
「どういう意味だよっ・・・!」
「あのとき美緒が一番最初にあたしは賛成!って言ったよね?」
「よ、よく四ヶ月前のコトなんか覚えて・・・」
「そんなの覚えれるよ。私が“鬼”なんだから。」
「四・・・」
あと三秒!とりあえずもう逃げるしかない・・・!
ダッ ガシッ!
腕をつかまれた。
「何よっあと三秒待つんじゃ・・・」
「秒カウントの間は逃げちゃダメでしょ?」
魔鬼は顔を想いっきり近づけてきた。
「一・・・ゼロ。」
グッ・・・
「美緒ジ・エーンド♪」
「なにすっ」
ギリギリッ・・・
「あと二人・・・・・・♪」
- カクレオニ3 ( No.3 )
- 日時: 2009/08/26 10:44
- 名前: アヤ+ (ID: hJCQM.po)
- 参照: (・д・)
「うぐはっ・・・」
助かっ・・・た・・・。
なんと私は腰あたりを切られただけで
命は助かったのだ。
「げほっごほっ」
正直すごく痛い。警察に・・・
通・・・ほ・・・
ピッピッピッピ。RRRRRRRRRRR.
「はい水木警察署ですけど・・・」
「さっき、ナイ・・・フで・・・さされて・・・助けて・・・」
「あー、イタズラ電話ですね〜?最近多いんですよー」
「ちっちがいま・・・す・・・」
ブッツゥ ツーツーツー
命は助かったけどこのままじゃ、歩けなくて・・・
飢え死にする・・・
そうだ、菜穂に電話してみよう・・・
ピッピッピ・・・RRRRRRRRRRRRRRRRR、
「はい」
「私・・・美緒だけど・・・」
「は?きもいんダヨっ」
ブチッ
そうだ、お互い憎み合っているんだ・・・
やばい・・・意識が・・・
- カクレオニ4 ( No.4 )
- 日時: 2009/08/26 10:46
- 名前: アヤ+ (ID: hJCQM.po)
- 参照: (・д・)
「くぅっ・・・」
このままじゃ、血がどんどん流れて・・・
死んでしまう・・・
きぃ・・・きぃ・・・
何・・・?
「美緒・・・もぅあきらめたら?」
「魔鬼・・・ッ!もう次のヤツを殺しにいったんじゃ・・・」
「まだ殺してないのにいくわけないじゃん」
「なんで・・・生きてること知って・・・」
「ワザト腰切ったんだもん♪」
「それ・・・どういう・・・意・・・味?」
「死ぬまで苦しんでいるところが見たいからね♪」
「なんて邪悪な心を持ってるの・・・!」
「うるさい!貴方には解らない!」
「何が・・・?!ぐはぁっ・・・」
「私の名前がどんな意味か!」
「魔・・・鬼・・・魔女・・・鬼・・・」
「なんで怖がられるような名前をつけられたのか知りたいのよ!」
「でも・・・まきなんだから・・・」
「魔女の魔は邪悪なものっていう意味で、鬼は殺人者って言う意味なのよ!」
「殺人者・・・?」
確かにそのままだと思ったのは私だけだろうか
「そう、私は『鬼頭魔鬼』。鬼頭家は人を殺して生きていく種族なのよ!」
「ひどい・・・人の命で生きていくなんて・・・」
「ふん。子ども自身は生まれてくる環境を選べないのよ」
「ごめんね・・・」
「同情なんていらない。そろそろお別れよ。」
うぅっ
「ゲホゲホッ」
目の前が真っ暗・・・死んで・・・しま・・・っ・・・
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