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日時: 2009/09/14 09:46
名前: Zero ◆HboBvUNdFs (ID: LpcnUUvD)

怖くなるか分からないけど、頑張ります!

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Re: 翼 ( No.1 )
日時: 2009/09/14 13:41
名前: Zero ◆HboBvUNdFs (ID: LpcnUUvD)

俺が目覚めた時、俺はすでに暗闇の中に居た。
何も見えなくて、冷たい暗闇の世界。
その暗闇の世界が、一体どうなっているのかさえ分からなかった。
そんなある日、火という不思議な物が、暗闇を照らした。

「火だ!火だぞ!!」
「どこどこ!?」
「明るい!!明るいぞ!!」

いろんな所から声が聞こえた。
喜びの声。
俺がそれを傍らで見ていると、誰かが声をかけてきた。

「ライト」

ライトは声のする方を見た。
黒い服、黒い髪・・・全身黒ずくめの男が、ライトの前に立っていた。

「だ・・・・・・誰だよ・・・・・・?!」
「・・・そっか、初めて見るんだっけなぁ。・・・俺はディオ」
「お前が・・・・・・ディオ」
「そう・・・・・・ほれ」
「??」

ディオは赤くて、熱いものを出してきた。
ライトが触ろうとするとディオが慌ててそれを遠ざけた。

「おおっと。危ない」
「何なんだ?それ」
「・・・・・・・そうか、知らないのか。もう9歳なのにな」
「??」
「これは、火だ」
「火?」

ディオは遠ざけた火を近くへ持ってきた。
ライトは火を見る。

「揺れている」
「それは、風が吹いているからなんだ」
「・・・風・・・?」
「風も知らないのか」
「知らない」

ディオは黙り込んだ。
ライトは首を傾げる。

「サイドは何も教えなかったんだな」
「・・・サイド?」
「お前の・・・・・・家族だ。風の吹く方へ行ったきり帰ってこない」

ディオは言う。
ライトは立ち上がった。
ライトは風の吹いてくる方へと歩き出した。

「何所へ行くんだ?!」
「家族を探しに行く」
「駄目だ!!ライト!!」

ライトは無視して歩き出した。
風の吹く先。
その先に、何かあるような気がして・・・・・・・・。
ライトは暗いその道を進んで行ったのだった。


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