ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- とある暗闇の中での会話
- 日時: 2009/09/16 10:51
- 名前: ブライト (ID: mL1C6Q.W)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/vuright
今更もう止められないな。
何言ってんだ。
この瞬間のために今まで培ってきたんだ。
腹を絞めて色々な経験を積んで来たんじゃないのか。
・・・。
正直言うとこれが何のためにだれのためになるのか解らなくなってしまった。
最初は年齢も若かったから魂のメッセージなんだと思い込んでいた。
わかるだろ。
勘違いするなよ。
そうやって走ってきたのはお前一人だけじゃない。
俺や俺以外ここにいない他の仲間だって最後にどうなるかなんてわからなかったはずだよ。
もしかして一人で抱え込んでどうにかしようとしてるんじゃないか。
誰も決めていなかった。
全員で先頭にいるようにしていたからな。
何のことだ。
最後の責任は誰にするかってことだ。
確かにリーダーになろうとしていたのは誰がみても俺だろう。
だからってその話し合いをしたことはあるか。
何が言いたいんだ。
こうして最終的な判断を下す場面になるまで成功し続けてきた。
いつだって腹には決めてた。
格好は自然とつくだろうと。
だから出来る限りのロジックをばらまいてきた。
自分のことを考えるよりも先にだ。
それは何と犠牲にした。
まさか悪魔に魂を売ったなんてことはないよな。
力に飢えた若い頃はもう終わっているんだぞ。
全てを知るためにこんな高いところまできたんだ。
悪魔や天使や神そして全知全能という言葉に怯える日が一日でもなかったのはそのためだろう。
わかった。
何を選択するんだ。
俺はもう決まっている。
お前のその様子は何かの前ぶれを俺に伝えようとしているんだろう。
時間はもうすぐ来る。
・・・確かな未来が待っていることは間違いない。
だがこれでどうなるかだな。
Page:1