ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 闇夜の死神(コメくださいw)
- 日時: 2009/09/22 23:06
- 名前: 黒鮫 (ID: lFtUuTXy)
- 参照: http://www.geocities.jp/kiskitei/
私も擬人化リヴリーを題材に書いたヒットマンの小説です。
興味がある方は是非サイトをのぞいてくださいね^^
ネットマナーの守れる方のみどうぞ〜
Page:1
- Re: 闇夜の死神 ( No.1 )
- 日時: 2009/09/18 20:14
- 名前: 黒鮫 (ID: lFtUuTXy)
- 参照: http://kurosame1113.web.fc2.com/
—仕事に感情を持ち込んではいけない—
これはヒットマンとしての鉄則である。そして、裏社会で生きていく者の定めであり、何よりも“自分”を守るためのルールであった。
裏社会の中で誰もが知っている名前があった。
その名を聞き、ある者は惚れ惚れとし、またある者は恐怖に身をすくめた。
彼は元軍人で、ある者の命により、沢山の人を殺めたらしい。
そして、彼は今まで殺してきた人の数を覚えている。その数…、
998人。
彼の名を死翔零。またの名を…“死神”
ある日、あるホテルの廊下に一人の青年の姿があった。
窓の外の世界は、完璧に夜の世界へと姿を変え、くらい海に宝石を浮かばせたかのようにネオンが光輝いていた。
時計は深夜2時を指している。よにいう丑三つ時だ。
青年は腰の少し上まで伸びた長くしなやかな髪を真っ赤な髪止めで束ねた。
彼の炎のように赤い瞳からは生気が消え、目付きが一気に鋭くなり、冷徹至極な顔つきに一変した。
カッコイイ…というよりは“美しい”の表し方の方が正しいのかもしれないが、“恐ろしい”と表しても間違いではないだろう。
零は辺りを一瞥すると、足を進めた。
零が向かったのは、ホテルのロビーだった。天井には大きなシャンデリアが痛いほどの光を放ってきらめいている。
見れば、丁度チェックアウトを終えた男が扉から出ていく所だった。
零は男が完璧に視界から消えたのを確認すると、ゆったりとした足取りで後を追い始めた。
男は黒のYシャツに、白のネクタイ。髪はオールバックという一見恐ろい印象をうけた。
零は物や人の影にかくれ、しかし自然な雰囲気を放ち男を追跡した。そして、ときおりチラリと腕時計を見て、納得するようにまばたきをした。
男はしばらくすると、人気の無い道へ進み、小さな公園へ入り、自販機でタバコを買って、その一本に火をつけた。
そして間もなくして、もう一人の男がやって来た。一見普通の男だが、スーツのポケットからある物を取り出した。それは、小さな袋に入っていて、中は真っ白な粉が詰められている。それはどこから見ても麻薬だった。
麻薬を取り出した男がもう一人の男に麻薬を渡そうとした瞬間。零は音もなく受け取ろうとした男に忍び寄ると、首元に銃を突きつけた。
銃は漆黒に包まれ、鈍い光を放っている。形から見て、コルト・アナコンダという銃に違いなかった。ただ不自然なのはアナコンダにはブラックカラーが無いはずなのに、零のそれは、全体が黒に染まっている事だった。
銃を突きつけられた男は、「ひっ。」と短い悲鳴をあげ己の置かれた状況を把握し、潔く両手をあげた。男は震え、歯がガチガチと音をたてている。吸っていたタバコがポトリと地に落ち、強風に煽られ、灯りを消した。
もう一人の男は、素早い適応で銃を零に突きつけようとしたが、零は素早く腰のベルトから、スティレットという十字架のような小型のナイフを抜き取り、柄の部分で男の手を殴りつけ銃を地面に叩き落とすと、スティレットの刃をその男の喉元に突きつけた。
そして零は静かに口を開いた。
「…。浅井はどっちだ。」
問うのではなく零は責めるような口調で尋ねた。低く氷のように冷たい声色だった。
「………俺…だ…。」
麻薬を渡そうとしていた男が震え、掠れきった声で呟くと、零はその男を一瞥し、オールバックの男に向き直った。
「ひっ…!」
零はトリガーを引くと、オールバックの男に言った。
「アンタを殺しに来た。何か言っておきたい事は…?」
「頼む!金ならいくらでもある!!命だけは…——っ!」
見逃してくれ。そう続くはずだった言葉が途中で途切れた。零が男を鋭く睨んだからである。
「…悪いが…。金目当てじゃないもんでね。……もういいな?それじゃあ…。」
「やっ…!やめっ——。」
——パン——
静かな銃声が響き、能天を銃弾に貫かれた男は静かに崩れ落ちた。
それをまるでつまらない物でも見るような目付きの零を見て、生きている男は、「イカれてる。」と呟いた。
零はその小さな呟きに、振り向き、口の端を少しだけ歪ませた。
「そうかもしれねぇな。」
零はそう言うと、スティレットをおさめて、銃をその男に向けた。そして携帯を取り出し電話をかけた。
2回ほどコール音が続いたあと、ききなれた男の声が耳に届いた。それは他でもない、零を玩具のように弄んでいる学園長の声だった。
「終った。」
『浅井はちゃんと捕まえたかい?』
「あぁ。」
『ご苦労様♪すぐ死体処理班を送るよ。すぐ帰っておいで。』
「…わかった。」
零は短い答えを応じると電話を切った。
「お…俺も殺すのか?」
俺が震える声で尋ねると、零は氷のように冷たい眼差しで男を見据えて言った。
「アンタは殺さない。」
「よかった……。」
男が安心したのはつかの間、零はすぐに皮肉るように、口を歪めて言った。
「まぁ、結果俺が殺すようになるんだけどな。」
零がククッと笑うと男はガチガチと震え始めた。零が一瞬、この世のものでは無いように見えたからだ。
そう…。それはまるで、“死”を連れてくる者、命の終わりを告げる者…。
——『死神』——
死翔零。今まで殺した人の数……。
999人
END
*あとがき*
はい!・・・なんか微妙なところでおわってしまいましたね^^;
一応これは零の設定用の小説なんです。
次回は滅茶苦茶グロイのを書こうとおもっています^^
- Re: 闇夜の死神 ( No.2 )
- 日時: 2009/09/18 20:22
- 名前: 黄乃 ◆0Ku9b/S5Cs (ID: Qf.vQnPb)
- 参照: 呪 わ れ た サ ー カ ス へ よ う こ そ
来ましたよ ^^
…滅茶苦茶グロいのとか、
やめてください ;
お前、怖いんだよ!!です
\(^o^)/オワタ←は?
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。