ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- worid +狂い出した世界の歯車+
- 日時: 2009/09/21 20:05
- 名前: 玖赦 (ID: 6hC8lD0P)
どーも。玖赦というモンです。
えーと……シリアス・ダークでは嘉音つー名前でも書いる。
今回の小説は神とか悪魔とかそういう系ッスね。
まぁ、下手くそな小説だがよろしく頼みます。
■□■狂い出した世界の歯車■□■
プロローグ >>1
第一話 「普通=退屈」 >>3
第二話 「赤に染まる少年」 >>4
第三話 「集まりし七人の者達」 >>5
第四話 「受け継がれる意思」 >>6
第五話
□■□お客さん□■□
■□■お知らせ■□■
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- Re: worid +狂い出した世界の歯車+ ( No.3 )
- 日時: 2009/09/20 10:06
- 名前: 玖赦 (ID: z.r.R/BL)
第一話 普通=退屈
肌寒くなった。
近所の半袖少年が七部袖になった。
緑の葉が鮮やかに染まる。
秋がやって来た。
最も“退屈”な季節。
「一番退屈で嫌いな季節だ」
高校生と思われる少年がそう呟く。
肩近くまで伸びた黒髪が風に揺れる。
長く伸びた前髪が左の瞳を隠している。
制服を軽く着崩し、学校へ向かうところなのだろうか。
秋に染まりつつある町並みを少年はボーっと眺めている。
「暑くも寒くもない。これと言って大きな連休もない。退屈な季節がまた来た……」
少年は一つため息を漏らし道を進む。
少年の制服に付いている名前プレートには、鬼崎 歪(キザキ ヒズミ)と書かれている。
歪……歪むという漢字が使われている。
この少年の親はなぜこんな名前をつけたのだろう。
歪は学校の前で足を止めた。
「でけぇ……」
彼は上を眺め一言呟く。
どうやら転校生のようだ。
学校を見て普通、毎日通っている者なら驚いたりしないだろう。
「ここが聖グレイセス学院……か。さすが私立の金持ち学校だ。そこらの学校と比べモンになんねぇな」
軽く引き気味で歪はそう言う。
ここはどうやら仏教というよりはキリスト教を重んじているのだろう。
学校というより教会に近い外見だ。
広場のような場所には聖母マリアの像がある。
「どけっ!! 危ねぇぞ!!」
後ろから大きな声が聞こえてくる。
その声はどんどんと彼へ近づいてくる。
「なんだぁ!? 朝っぱらから」
歪は後ろを振り返る。
振り返るのが遅かった。
歪の目の前には身長の高い茶髪の少年が迫っていた。
同じ制服を着た少年が。
「はぁ!?」
歪は少年を避けようと後ろへ飛び移った、がやはり遅かった。
茶髪の少年は歪の上へ覆いかぶさりその重みに耐えられず歪は地面に倒れた。
「うわぁぁ!!」
二人の声が空に響き渡った。
*
「ひどい目にあった……」
傷だらけになった歪は校舎に入ってまず保健室へ向かった。
広い。
広すぎる。
保健室へ向かうまでに軽く一時間かかってしまった。
「くそー……。あの茶髪……次あったら絞め殺すぞ」
そう呟きながら一時間遅れで新しい教室へ入った。
2−Aと書かれた教室のドアを開ける。
すると今は休み時間中なのか生徒達は自分の席を立ち、騒いでいた。
無言のまま教師に言われた席に向かおうとすると、歪の目の前に数人少女が立ち塞がった。
「!?」
歪は驚き目を丸くしている。
「貴方、鬼崎 歪さんでしょう?」
いかにもお嬢様という感じの口調。
見た目も良い所のお嬢様のオーラ全開だった。
「そう……だけど……」
歪は慣れない状況に戸惑っていた。
自分の周りに大勢の人間がいる。
このことは歪にとって滅多にないことだった。
- Re: worid +狂い出した世界の歯車+ ( No.4 )
- 日時: 2009/09/20 10:43
- 名前: 玖赦 (ID: sG6XuJG6)
第二話 赤に染まる少年
歪には両親も親戚も身内は一人もいない。
いや、何者かによって殺害されたと言った方が正しいだろう。
彼の身内は全員一晩の内に殺されていた。
それも普通の殺し方じゃない。犯人は狂っている。
誰しもそう思うような殺し方だった。
しかし、歪にはその時の記憶がない。
自分が産まれてから身内が殺された時までの記憶がまったく残っていない。
彼は確かに両親に抱かれて愛されて……
しかしその記憶がない。
両親の顔すら覚えていない。
両親が殺され身内のいなくなった彼は、子供を保護する団体に引き取られていた。
彼の記憶はここからしかない。
一人で施設の部屋にいると黒いスーツを身に付けた数人の男がやって来てこう言った。
「
お前には“宿主”としての才能がある。我々の所へ来い。悪いようにはしない」
当時まだ九歳だった歪にはその言葉の意味は分からなかった。
その後歪は男達によって施設から離され、別の施設へと移された。
この鬼崎 歪という名前もここでつけられたものだった。
そこでは記憶のない彼に話し方などの日常生活に必要なことを教えた。
歪は一年の内にすべての事を覚え、日常生活を不便なく送れるようになっていた。
ここからが酷かった。
男達はまだ十歳になったばかりの幼い少年に、殺し方を教えた。
人を殺める方法を。
銃の使用方法、刃物の使い方、一発で殺すための方法すべてを教え込まれた。
それから歪は男達の仕事である、死刑囚の刑の執行を行わされていた。
もちろんそれから今にいたるまで歪が関わってきた人間はその数人の男達だけ。
まったく愛というものに触れずに十七歳になる今まで生きてきたのだ。
手を紅く染め、ただただ毎日血を見てきたのだった。
彼がこの学院へ入れられたのは他の人間とのコミュニケーションをとる為だった。
施設ではある程度人間と上手く関わる方法を教えられていた。
だがいざとなると今までにない状況に戸惑ってしまう。
「歪さんはなぜこの学院に?」
そう聞かれても理由はない。
ただ男達に命令されたから、としか答えようがなかった。
だが、そんな事を言ってもこのお嬢様達には何のことだか理解できないだろう。
どうしようか……。
歪は悩みこんでいた。
「お嬢さん達、ちょっとコイツ気分悪いみたいだから保健室連れて行くわ」
そう言って一人の少年が歪のことをひょいっと持ち上げ教室を後にした。
後ろから心配そうな声が聞こえた。
「な、何すんだよ……」
またも慣れない状況に戸惑う彼をその少年は地面に下ろした。
「お前、朝ぶつかっちまった奴だろ? 悪かったな。ちょっと急いでもんで」
そう謝る少年の顔を見上げた。
あの校門でぶつかった長身の茶髪少年だった。
「あ、お前……朝の茶髪……」
歪はそう呟く。
「お前、大丈夫か? さっきすごく気分悪そうだったぞ。何かあったか?」
そう聞かれても答えられず、歪は俯いていた。
「……まぁ、話せないことなら言わなくてもいいよ。俺は望月 愁(モチヅキ シュウ)だ。お前と同じクラス、席は真ん中の列の一番後ろ……よろしく」
そう言って握手を求めて手を前に出す。
「お、俺は鬼崎 歪……よろしく……」
戸惑いながらも歪は前へ手を出した。
その手を愁は優しく握った。
「!!」
初めて触れた優しい手。
こんな血塗られた自分が触れていいのだろうか。
そんなことを考えるほど、彼の手は暖かく優しいものだった。
これが歪の人生を変える
始まりだった。
- Re: worid +狂い出した世界の歯車+ ( No.5 )
- 日時: 2009/09/20 19:10
- 名前: 玖赦 (ID: EUu3Ud2H)
第三話 集まりし七人の者達
「まぁ、挨拶はこれくらいにして本題だ」
愁は頭をボリボリと掻きながらそう告げる。
「本題?」
「そうだ。お前から何かを感じる……」
意味のわからない事を言われ歪は再び混乱する。
「な、何かって何だよ?」
そう問うが返ってきた答えはこうだった。
「今日の放課後この学校の西校舎三階の一番端、音楽室へ来い。詳しい話はそこで話す」
愁はそう一言だけ残し、教室へ戻った。
ただでさえ慣れない状況で混乱しているのに急にそんなおかしなことを言われては頭の回転が追いつかない。
「初日からいったい何だってんだよ」
そう呟き歪も教室へ戻ろうとした。
その瞬間、何ともいえない気配を感じ、歪は後ろへ体を向けた。
しかしそこには何も異変がない。
どこにでもある生徒や教師達の普通の光景が広がっていた。
何なんだよ……そう心の中で呟いた。
クラスに戻ってからも気配を消えることがない。
まるで自分を見張っているようなその気配に歪は違和感を感じていた。
*
授業も終わり学校一日目は何とか終了を告げた。
いや、何事もなかった訳ではないが一応無事に一日を過ごせたことに歪は安心していた。
(確か西校舎の音楽室だっけ……)
歪は愁に言われた場所へ向かっていた。
自分のクラスのある東校舎からどれくらい歩いただろうか。
やっとの事へ西校舎の音楽室へたどり着くことが出来た。
「ここか……」
今まで行わされてきた訓練のせいか、これぐらいの距離では呼吸が乱れることはなかった。
扉に手をかけると、鍵は閉まっていないらしく簡単に扉は開いた。
中には愁をはじめとした五人の生徒が集まっていた。
教室で歪に話しかけてきた少女達もそこにはいた。
「よぉ。思ったより早くたどり着けたな、迷わなかったか?」
グランドピアノの椅子に腰掛けている愁が左手を上げ、歪に問いかける。
いまいち状況を理解しきれていない歪は愁の問いかけに答えることはなかった。
「歪さん、こちらへ」
朝話しかけてきた少女達が歪を呼ぶ。
歪は言われたとおり少女達へ近寄った。
すると胸の辺りまで伸びた綺麗な黒髪の少女が話し出す。
「はじめまして。私、一条 朱羅(イチジョウ シュラ)と申します。こちらにいるのが同じクラスの柊 碧(ヒイラギ アオ)」
そう言って隣に立っているスカイブルーの瞳の少女を紹介する。
碧と呼ばれるその少女は澄んだ海色の髪を一つに結い、何でも見透かしているような目で歪を見つめた。
あまり人に慣れないのか、朱羅の服の裾を掴み、後ろに隠れている。
「よろしく……」
歪は朱羅と握手を交わし、そして碧にも手を伸ばした。
すると碧はおどおどしながらも歪の手を掴んだ。
そして「よろしく」と一言漏らし、また朱羅の後ろへ隠れた。
「めっずらしー。碧が自分から人と接するなんて。俺だって懐いてもらうのに一年かかったぞ?」
歪は声の聞こえた方へ視線を向けた。
そこには窓の淵に腰掛ける赤髪の少年がいた。
「はじめましてー。俺は棗 真広(ナツメ マヒロ)だ。三年B組」
真広は窓の淵からひょいっと降り、歪の顔を見つめた。
「な、何?」
歪は一歩後ずさりする。
「あ、悪ぃ悪ぃ……いや、“アイツ”の宿主がこんなおチビさんだとはなーと思って」
「真広」
歪が怒りの声を上げる前に、朱羅が言葉を塞いだ。
(宿主?)
歪は頭の中でその言葉を復唱していた。
聞いたことのない言葉だった。
それに“アイツ”という言葉にも引っかかる。
何よりも……
ここに集まっている人達からは他の人間とは違うものを感じていた。
「あと一人、三年の夏村 鎖(ナツムラ クサリ)と伊坂 婁威(イザカ ルイ)が来るはずだったんだけど……ちょっと来てないようだな。そいつらの紹介はまた今度。それより……」
「本題に入ろうか……鬼崎 歪?」
真広の低い声が音楽室内で重く響いた。
- Re: worid +狂い出した世界の歯車+ ( No.6 )
- 日時: 2009/09/21 20:03
- 名前: 玖赦 (ID: 6hC8lD0P)
第四話 受け継がれる意思
音楽室に響く真広の声はとても重いものだった。
背筋が凍るのが分かる。
「本題?」
歪には真広に問う。
「本題ってのは、お前が本当にアイツの宿主かって事だよ」
いきなり宿主だのアイツだの言われても分からない。
「真広、そんな事急に言われても分からないでしょう? 説明を省くのは貴方の悪い癖」
朱羅が真広に目を向けてそう言う。
真広を見ていたその綺麗な瞳が歪へ向く。
「ごめんなさい。急に言われては分からないわよね……。説明するわ。私達が貴方をここに呼んだ理由」
そう言って朱羅は話し出した。
歪も彼女の話を静かに聞いている。
「昔、この世界を守った“七大天使”を知っているかしら?」
朱羅の問いかけに歪は首を横に振る。
「七大天使と言うのは昔、この世界を侵略しようとする“七つの大罪を犯した悪魔達”を倒した天使達のことよ」
今まで外との関わりをすべて閉鎖していた彼にはそんな宗教染みた言葉は分からない。
「七大天使というのは天使の最高指揮官ミカエル、受胎告知のガブリエル、癒しの天使ラファエル、神の炎ウリエル、神の代理人メタトロン、宇宙と神秘の天使ラジエル、大地の天使ラグエルの七人の天使達のことよ。その様子じゃ全然分からないようね?歪」
朱羅の言葉に歪は頷く。
呆れた様に真広が大きなため息を落とし、朱羅に代わって説明を始めた。
「……七つの大罪とそれに比肩する悪魔っつーのは、暴食のベルゼブブ、色欲のアスモデウス、強欲のマモン、憤怒のサタン、怠惰のベルフェゴール、傲慢のルキファー、嫉妬のレブィアタンことだ」
ずらずらと意味の分からない言葉を並べられた歪は目を点にして呆然としている。
「んー……。実際に見てもらうか。じゃなきゃ理解できねぇよな」
そう愁が言い、その直後に真広が指を鳴らした。
一瞬音楽室内が光に包まれ、眩しさに歪は目を瞑った。
次に目を開けた時、そこには見たこともない光景が広がっていた。
誰も信じられない光景が。
「嘘だろ……。こんなのありかよ」
彼の目の前に舞う白い羽。
そしてその舞う羽の先に見えたのは、
純白の翼を背中に持つ四人だった。
「これが私達の本当の姿と言っても過言ではないわ」
百合の花を手にした朱羅がそう言う。
「俺達四人……まぁ正しくは六人と、そしてお前は七大天使の意思を受け継ぐ者なんだよ」
状況を受け入れられていない歪はまだ呆然としている。
誰でも目の前に翼を持った人間が現れればこうなるだろう。
「い、いまいち状況が飲み込めないのですが……」
思わず口調が敬語になる。
額からは何とも言えない汗が止め処なく流れる。
その様子を見た愁が口を開く。
「んーっと。“簡単”に言えば、俺がウリエルの意思の宿主、朱羅がガブリエルの意思、真広がメタトロンの意思、碧がラファエルの意思を……そしてここにはいないが鎖がラジエルの意思、屡威がラグエルの意思……」
そこで一度愁は言葉を切る。
「そしてお前が……ミカエルの意思を受け継ぐ宿主だと思われる」
そう言い終わった後、室内には何とも言えない微妙な沈黙が続く。
「歪?」
俯いたまま一言も口を開かない歪に近寄り真広が顔を覗き込む。
「か、簡単じゃねぇよー!!」
歪の悲痛な叫びが放課後の校舎に消えていった。
- Re: worid +狂い出した世界の歯車+ ( No.7 )
- 日時: 2009/09/25 20:01
- 名前: 玖赦 (ID: Bj.1bVbu)
第五話 力の覚醒、彼の本当の姿
外に出て初めて入った学校には天使がいた。
こんなこと、現実にありえるのだろうか。
いや、今自分の目の前に広がるこの光景は確かに現実なのである。
「で、何だっけ……七大天使に七つの大罪だっけ?」
歪は真っ白になった脳内に必死に言葉を詰め込む。
「頭の整理は終わったかい?」
愁が笑みを浮かべながら彼に問いかける。
背中に翼を持った愁を歪は睨みつける。
「初めての学校生活に慣れてもいないのに、こんなありえん現実受け止められるか!!」
歪は半分泣きそうな顔をしている。
ここで愁と真広は何か引っ掛かる事でもあるのか、首を傾げた。
「初めての学校って……お前高校生だよな? 小中学校はどうしたんだよ」
真広のその問いかけに歪はしまった、と顔を左手で覆う。
愁と真広は頭の上にはてなを三つ程浮かばせている。
その二人の様子に気がついた朱羅も不思議そうに歪を見つめている。
あんな過去、出会ったばかりの彼らに話せない。
……正直に言えば話したくはない。
どうしようか、そう考えていた時だった。
「知られたくない……過去は……言わなくても、いい」
碧が朱羅の後ろから歪の隣へ移り、そして彼の制服の裾を掴んだ。
小さな声だが不思議と彼女の声は耳に通る。
隣で立つ彼女はとても小さく、そして温かい。
「……ありがとう」
目頭が熱くなるのを感じた。
彼女の言葉や声には“癒し”があった。
なぜだか自分にはないはずの母親の愛情というものを感じていた。
これも彼女に引き継がれたラファエルの意思の影響なのだろうか。
ふと目を上げると愁や真広、朱羅までが驚きの表情を浮かべている。
「どうした?」
歪に三人にそう問う。
すると愁が表情を変えぬままこう言った。
「あ、碧が……朱羅の後ろを離れた……」
ありえない、そう目が言っている。
「碧が他の誰かに触れるなんて……何年ぶりに見たかしら」
朱羅が珍しそうに碧を見つめている。
真広はずっと「嘘ー……俺の一年間って何だよ!?」と呟いている。
そんなに彼女がこうして自分の傍にいることが珍しいのだろうか。
歪はそんな事を考えながらも隣で自分の裾を掴んでいる彼女を見てふと笑みを落とす。
「まぁ、これもやっぱり歪の中の力の大きさなのかな」
真広が頭をボリボリと掻きながらそう言う。
「俺の中の……力」
まだ良く分からない神の話を再び思い出す。
自分は天使達の最高指揮官であったミカエルの意思を受け継いでいる。
まだ信じられないことだが目の前にこうして翼を持つ者がいたのだ。信じるしかないだろう。
少し考え込んでいると、真広が歪の額に自分の右手を添えた。
「な、何すんだよ。真広——」
真広は歪の問いに答えず話し出す。
「ちょっと強引なやり方だけど……こっちも時間ないからな、悪いが覚醒させるぞお前の力」
そう言って真広は額に触れたその右手に力を込める。
「解」
そう言葉にすると同時に歪の周りが白い光に包まれた。
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