ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 火を吹く黒猫 〜黒い月のそばで〜
- 日時: 2009/09/26 15:58
- 名前: 瑠姫 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)
これは、実際に私が今原稿用紙に書いている小説です。
まだ原稿用紙の方も少ししか書いていないので、同時進行っつー事でいきたいと思います。
応援よろしく!!
You are promised the highest excitement and impression!!
___________†
第一話>>1 第二話>>2
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- Re: 火を吹く黒猫 〜黒い月のそばで〜 ( No.1 )
- 日時: 2009/09/26 15:42
- 名前: 瑠姫 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)
空から神様の涙が落ちてきた。
それは私の頭のてっぺんから爪先までを、まるで滑り落ちるようにして濡らす。
この、溢れ出続けて止まることを知らない欲情と興奮を抑えようとしているかのようだった。
でも無駄だ。
体内に熱い熱い湯が注がれたかのような私の体の火照りは、静まる気配さえない。
朦朧としてくる気配のなかで、あの人の声だけが、もう一度はっきりと蘇ってくる。
—蘭も随分変わったんだね。私、蘭となら不可能なんかないって思ってたの。力あるくせに、そうやってもったいぶってるところが気にくわないのよ。—
・・・そして、あの悪夢。短いようで、長かったあの時。自分が、自分じゃなくなっていた時間・・・。
思わず身震いして、腕にはめている黒い時計を見ると、午後九時を指していた。前から何人かの学生の集団が来たので、私の右腕のジャンパーに飛び散っている血が見られないよう、腕を組む格好をした。
ようやく体の火照りが静まってくる。すると、急に雨の中の冷たさと孤独さを感じ、家に帰りたいという衝動に駆られた。今夜はきっと眠れぬ夜だ。
——ああ、月が白いや・・・——
- Re: 火を吹く黒猫 〜黒い月のそばで〜 ( No.2 )
- 日時: 2009/09/26 15:57
- 名前: 瑠姫 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)
新学期だっていうのに、朝から雨だ、ってみんながぼやいていたあの日、私はこの町に来た。親の転勤が決まった時、絶望感を覚えると同時に、次の中学校でも吹奏楽部に入ろうと決めていた。
今までの中学校ではフルートのファーストパートを担当していたが、やけに調子にのる一年と、三年生のパートリーダーとの対立があり、充分に楽しめなかった思い出があった。今回はサックスでも希望してみるか。いや、トロンボーン、べたにトランペットもいいかもしれない。なんて考えることが、私の唯一の慰めとなった。
実際に一週間期間をもらい、吹奏楽部の活動を見学してみると、なかなか面白いメンツが揃っていた。人も良いし、演奏のレベルも高い。中でも、フルート担当の北条未来という同学年の少女がよく私に寄ってきて、様々な話をした。
私が前いた中学校の吹奏楽部について、私が何のパートを希望するかについて、フルートのファーストを担当していたなら、またフルートを担当してみたら、など、長く話を(主に未来がだが、)楽しんだ。
「うちらのブラバンって、全学年、とにかく陽気な人が多いの。パート練とか、合奏中とかに厳しいことはあっても、それが終われば、ハイ、仲良しよ。すごく楽しいよ!」
目を輝かせてそう語る未来に、私は思わず、
「いいね、明るくて。私のいたところ、すごくピリピリしてたから。泣く人なんてショッチュー出たし、部活に来なくなる子も結構いて・・・」とこぼしてしまった。慌てて、あ、何かゴメンと謝ったが、未来はそんな事気にする様子もなく、
「でも、またここでブラバンしたいと思ったんでしょ?それって、演奏する事にマジで幸せ感じてたからなんじゃん?」
と、サラリと、まるで言い慣れた台詞を吐くかの様に私に言うのだった。直後は、なんか大口たたいてんなぁと白けてしまったが、後々未来ってすごいと感じてきた。多分、こいつ国語得意だな、とも感じた。とてつもない力を持った奴だ、そして未来と出会えたことが
——運命だという感覚が確かにあった。
- Re: 火を吹く黒猫 〜黒い月のそばで〜 ( No.3 )
- 日時: 2009/09/26 16:02
- 名前: 瑠姫 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)
今日はおちまーす@
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