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−密室− 第一章 (短編)
日時: 2009/09/28 18:23
名前: バシドチック=エテポンヌ (ID: 7m3//6LO)

密室の中のスイッチ。

あなたは押しますか?


緊張感のない3人が繰り広げる微妙なお話。





登場人物

蒜麻 糾羅  ヒルマ キュラ  16歳 男

阿野眼 蜩  アノメ ヒグラシ 16歳 男

長崎 伊吹  ナガサキ イブキ 16歳 男

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Re: −密室− ( No.1 )
日時: 2009/09/27 11:44
名前: バシドチック=エテポンヌ (ID: 7m3//6LO)

あらすじ


常日頃平和に高校生活を送っていた蒜麻と阿野眼と長崎。


しかしそれは今年の夏に終わった。




三人は突然誰かに薬を飲まされて





眠っている間に




血の染み込んだような黒くなった鉄製の壁に





四方八方を囲まれて上周りの壁と同様血が飛び散った


と思われる鉄のところどころにできた黒い斑点。





そして床には大量の人間の骨が



そしてその真ん中に謎の赤いスイッチ・・・。





こんな狭い密室に閉じ込められていたのであった。

Re: −密室− ( No.2 )
日時: 2009/09/27 12:03
名前: バシドチック=エテポンヌ (ID: 7m3//6LO)

第一話 


「なんだよこの気味の悪い部屋は。」





ここへ来て周りを見回し第一に発言したのは阿野眼だった。





「てかなんで足をでかい鉄球に鎖で繋がれてんだ。」






三人の足首には5mほどの長さの鎖が固定されその先には

重さ100kgをはるかに超えるだろうか直径約3mほどの
中もぎっしりと詰まってそうな鉄の塊があった。




じっとしていてたまにすこし動くとカラカラとなる

床の骨。



今までもここで何人もの人たちが殺されまたは飢え死に

しているのを物語っているような壁の血痕。





あきらかに拷問部屋のようなその部屋に三人は



むしろ脅える気力さえも失っていた。




「あのスイッチはなんだ?」



「知るかよ。」


「押してみるか?」



「やめとけって。」



「助かるかもしれないぞ。」




「こんなところのスイッチ信用できるかよ。」




「でも飢え死にするよりましだろ?」




「でも危ないって。」




「だってよぉ・・・・。」



「見たろこの壁の血痕の量。」




「じゃあこれ爆弾か?」



「爆弾のスイッチを堂々と真ん中に置くかよ。」




「やめろ〜〜〜〜〜〜!」



蒜麻と長崎が長々しい話をしている間、阿野眼は


ずっと黙っていた。だがここにきて阿野眼が話の

こしをおるように長い話を止めた。




「あのなぁ。お前ら話なっがい。」



「だって気になるんだもんよあのスイッチ。」



「だったらスイッチの場所まで行けばいいだろ。」



「どうやって?」



「近いんだから5mくらいあるこの鎖なら歩いていける。」




「あ・・・じっとしてて歩くってこと忘れてた。」



「・・・・・・・・・・。」





三人は部屋の隅から中央まで歩いて行った。




そのスイッチ。




いったい何を示しているのだろうか。





ただそれだけを気にして・・・。


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