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トイレの加奈子さん
日時: 2009/10/03 15:51
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

こんにちは!
りんごです(^−^)ノ

トイレの加奈子さん、また消えちゃったみたいなんで、作り直しました!!
内容はコピーしておきました!

それと、大体ほぼ土日更新だと思います。
部活があるので・・・



。・☆登場人物を紹介します!!☆・。
★鳳 加奈子(ootori kanako)
「幽霊・トイレのカナコさん」といううわさを作り、みんなをおどかしている。(悪趣味)
いたずら好きでマイペース♪

★古市 由美(huruiti yumi)
加奈子の友達。
常人で、現実主義。


 森下 刀乃 (morisita touno)
オカルト研究クラブの部長。
カナコサンの謎に超関心!!
(そのうち出てきます)



 山本 健二(tamamoto kenji)
加奈子さんや由美たちの通う学校の先生。
口うるさく、熱血な先生です。



※★印のついているキャラは、主な登場キャラです。




*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:* *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:
・ミア 様   
・霞桜 様
・ゆー 様 
・のこのこ 様
・心 様   
・かすみ 様
・真優 様
・奈美 様
・生八橋 様
・ましまろ 様
・M4A1 元AK-1万 様
*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:* *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:
前のと若干変わっていますが、

#1 >>1
#2 >>2>>3
#3 >>4
#4 >>5
#5 >>6
#6 >>7
#7 >>8
#8 >>9
#9 >>10
#10 >>14

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Re: トイレの加奈子さん ( No.5 )
日時: 2009/09/27 13:38
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

#4

「ちょっと!!加奈子!!いい加減にしなさいよ!!」


「は!?」

朝からいきなり由美に怒鳴られた。

でも・・・なんのこと?

今日は何もしていないし・・・。

そう思っていたら、廊下の隅っこまで引っ張られた。

「昨日の夜、学校に残って山本先生をおどかしたでしょう!?」


「はぁ!?なにそれ??」


「とぼけても無駄よ。今、先生達が話し合ってるんでからね!!もう、ほんとやりすぎわよくないわよ・・・」


「・・・・・・?えぇ!?なにそれ・・・。あたし、知らないわ」


「・・・何いってんの、今頃!!」


「はぁ!?なにがあったのか、おしえてよ!!」


「・・・ほんとに知らないの?」


「うん」

だって、昨日はふつーに家に帰ったもん。

遅くまで学校にいなかった。

それは、事実だ。

第一、遅くまで学校にいるなんて、あたしが恐くて出来ないよ。

「ふーん・・・。じゃあ、おしえるわね。かくかくしかじかってことがあったの。」


※(かくかくしかじかですませた)

「・・・ふーん」

・・・ふつーにアタシじゃなくネ?

「・・・っていうか、うそっぽーい」


「そんなこといわないでよ!!だって、あの山本先生がだよ??本気の、真顔で、しかもかなり真剣だし・・・それに涙目になってまで言うんだもの。ウソに思えないわ・・・!」


「・・・・・・」

うーん、確かにそうよね・・・。

山本先生といったら、厳格でごっつくって・・・。それに、見た目から恐いの。なんか、幽霊でもビビッテ逃げちゃうんじゃない?ってくらいの迫力!!

「もしかして、ほんとうにさー・・・」


「・・・ん、無いだろーけど。もしかしたら・・・!!!?」


「もしかすると・・・」















本当に、カナコさん————!?

Re: トイレの加奈子さん ( No.6 )
日時: 2009/09/27 13:39
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

#5



「あははっ!なぁーんてねっ!」


私はわざと明るい声を出す。



だいたい、常識人の由美だって真に受けてないはずよね〜!!


と、思ったら。

「・・・・・・う〜ん」


なーんて言って黙り込んじゃった。


やめてよね、由美ったら。


らしくないし。



「でも・・・・これは・・・・・・」


由美が顔を上げて私を見た。


「ん?」


「他の誰かがいたずらしているのかもしれないわ!」



「・・・・・・」


そうかなあ?

「こういう悪趣味している人なんてさぁ、そうそういないと思うんだけどね」


「自分で言わないでよ」


考え事しててもビシッとツッコミするところがまたすごいよね。



「・・・・・・見てみましょうよ」


由美が私のほうを見ながら突然そう言い出した。

「はぁ?なにを」


「決まってるじゃない・・・・・・」

何考えてるの・・・・・!?


由美って、真面目なくせに時々変な事言い出すのよね〜。天然っていうのかな?こういうのって。



「夜の学校に!」


「・・・・・・」


う〜ん・・・・・・。

やっぱり由美は変だ!

Re: トイレの加奈子さん ( No.7 )
日時: 2009/09/27 13:40
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

#6


「いっ、いいい・・・・・・嫌だよ!!私は、ぜっっったーい、行かないからねっ!?」


夜の学校なんて、誰が行くかぃ!!



私、ホラー苦手なんだからさぁ。




「いままでさんざん恐がらせてたくせに?自分は恐いの嫌な訳?」


うっ・・・・・・!!そう言われると、コトバがつまるな・・・・・・。


「で、でもさ。私たちが見る必要ないんじゃない?だってさ、先生達が夜見回りしてるじゃない?だから先生達に任せようよ・・・・・」



段々、空が真っ赤になってきた。

夕日が、とっても綺麗。

でも、なんだか今は気味悪く感じる・・・・・・。



「嫌だっ・・・・・・!!わ、私は嫌だからねっ!?」


私は由美を振り切って走り出した。



「ま、待ってよ加奈子!!」


はっとして振り返る。


「だって、だってぇ・・・・なんか、恐いんだもん!!」



ぷっと由美がふきだした。



「やだ・・・・・・加奈子ったら!!おっもしろぉ〜い!!」


がぁ〜ん!

由美に笑われたぁああぁ・・・・・!!



「こらあー!そこの二人ッッ!!」

びっくぅっ!


山本先生・・・・・・!!じゃんっ!

「・・・・・・ん、鳳と古市!!早く家へ帰りなさい!もう5時になるぞ!?下校時刻はもう過ぎてるだろう・・・・・」


まだわーわー言ってる山本先生の声に耳をふさいで私たちはそれぞれ家に向かって走り出した。

Re: トイレの加奈子さん ( No.8 )
日時: 2009/09/27 13:41
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

#7


「ちょっと、ありえなくない?」


朝、教室へ向かう途中、みんなが口々に文句を言っていた。


「誰がやったの、これ・・・・・・」


(なんだろう・・・・・・?)


人だかりのほうを、なるべく背伸びして見てみる。


「ん〜?」


トンッ、と背中を叩かれた。


「ん、誰・・・・・・って、由美かぁ。どうしたの?」



由美がすっごく暗い表情をしている。



「なにがあったの?」


由美がため息混じりに、話し出した。





「あの、トイレの前に、ね。落ちてたの・・・・・・。あれが・・・・・・」


由美が指差すほうにあったのは————



「体操着?しかも、あれ・・・・・・」


びしょぬれで置いてある。しかも辺りもびしゃびしゃじゃん・・・・・・。



「誰の?あの体操着」



「それが・・・・・・、分かんない」


「は?」


「名前がね、『カナコ』って書いてあるの」


「カタカナ?っていうか、名字は?」


「消えてて、分かんない」


「・・・・・・」




キーンコーンカーンコーン・・・・・・


チャイムが鳴り響く。

「ほらほらー!早く席に着いて!!先生が片付けておくから!」


先生が来た。かなり怒ってるみたいで顔が真っ赤・・・・・・。


「は〜い」と、みんなしぶしぶ教室へ入っていく。



「なんなのかな、あれ・・・・・・」

「なんか、気持ち悪い〜」



みんながざわついたまま話している。



でも、本当になんか気味が悪いな・・・・・・・。

なんであんなに濡れてるの?

なんで名前がカナコ?しかも、カタカナ?

誰か分からないようにするための、イタズラ・・・・・・なのかな?



一人でいろいろ想像してたら、誰かが私の腕を引っ張った。


「?」

見てみると、先生?

「おい、ちょっと鳳、来い」


あ、呼び出しくらった・・・・・・。

Re: トイレの加奈子さん ( No.9 )
日時: 2009/09/27 13:41
名前: りんご (ID: 44GDRR0m)

#8

前、書いたとおり。


この学年には『カナコ』って名前の子が4人いる。


だから、とうぜん4人とも呼び出しをくらったのであった。



「・・・・・・まぁ、この中に『カナコさん』がいるなんて思ってはいないが・・・・・・。聞いておこう。誰かこの中でやったやつはいるのか?」


『いるなんて思ってない』、とか言いながら私たちに聞くっていうのは絶対いるって思ってるよ、この先生。


「コラ、鳳。聞いてるのか?」


「え?あ、ハイ?」


あ、ヤバイ聞いてなかったよ。


「どうなんだ」


・・・・・・なにが?と思ったけど、この先生、キレると恐いんでテキト—に、「やってません。やっぱり、悪いと思います・・・・・・。こういうことするのって」とか潮らしく言っておいた。


「うん、やっぱりこの中にはいないんだな・・・・・・」


いるわけねーだろ、とは言わず、「はい」と返事をしておいた。


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