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疾風の魔術師
日時: 2009/10/02 14:33
名前: 小鳥 (ID: nWEjYf1F)

「疾風の魔術師(はやてのまじゅつし)」をクリックしてくれてどうもありがとうございます!
シリアスな小説にはならないかもしれませんが、がんばります!

=目次=
>>1 主要登場人物 名簿
>>2 プロローグ
>>6 1

=お知らせ=

Page:1 2



Re: 疾風の魔術師 ( No.2 )
日時: 2009/10/01 18:29
名前: 小鳥 (ID: nWEjYf1F)

プロローグ

パッパラパッパーパッパーパッパラパー。
こんな朝早くから甲高くラッパの音が響いている。
「姫様!姫様、お目覚めの時間ですよ!」
若い男の声がした。ユリヤだ。
「うるさいユリヤー。あと10分・・・・・・」
わたしがまたベッドに入ると、再びラッパの音が響いた。
そして何秒も続く。
10秒、11秒、12秒、13秒・・・・・・。も、もう我慢できない!
「ユリヤうるっさーい!起きるからそのラッパ止めて!」
「は、はい!かしこまりました」
ユリヤはわたしに一礼すると、兵隊達の元へ駆け出して「やめ、やめ!」と叫んでいた。

え、わたしが何者かって?わたしはイギリス最古の王家・エリーゼ家の娘・ななみ=エリーゼ。
でも別に王家に生まれて良かった、姫になれて嬉しいなんて思っていない。
この立場のせいで、幼い頃から英才教育をさせられ、
そのせいで友達とも遊べなかったし、学校にも行けなかったの。
そして、お母様だって私が2歳の頃に亡くなった・・・・・・。
だから今、わたしが頼る物はお母様の形見のステッキとお人形だけ。

でもまさか、このステッキとお人形がわたしの運命を変えるだなんて、思ってもいなかったんだ。

Re: 疾風の魔術師 ( No.3 )
日時: 2009/10/01 18:36
名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: GSdZuDdd)

おもしろそうですね。
けど、いったいお人形にどんな秘密がwww

Re: 疾風の魔術師 ( No.4 )
日時: 2009/10/01 18:38
名前: 小鳥 (ID: nWEjYf1F)

世移さん、コメントどうもです!
お人形とステッキはなんかノリで((

Re: 疾風の魔術師 ( No.5 )
日時: 2009/10/01 18:39
名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: GSdZuDdd)

ノリじゃ駄目でしょwww

Re: 疾風の魔術師 ( No.6 )
日時: 2009/10/02 14:32
名前: 小鳥 (ID: nWEjYf1F)



ある日の事。ユリヤが言った。
「姫様!ピアノのお稽古の時間ですよ!」
「うるさいなー。ユリヤこそ、小さい声のお稽古・・・・・・っていうか訓練すればいいのに」
わたしが言うと、ユリヤは苦笑いしながら
「お稽古は大事なものなんですから・・・・・・。ささ、姫様。お稽古の準備を」
と言った。
「うるさいって言ってるでしょ!奥さんと別居してるくせに!」
「う・・・・・・」
わたしの指摘に、ユリヤは身じろぎ、半泣き状態になってしまった。
さすがに言い過ぎたかな、わたしはそう思い、仕方なくピアノのお稽古の準備を始めた。

国家軍人大佐・ファイアルの秘書であるマリオネットは、実はピアノ講師の資格を持ってたりする。
「はい、姫様。ちゃんとピアノの練習はしてきましたか?」
マリオネットが尋ねると、わたしは元気よく、
「はーい!」
と返事をした。
「そうですか。それでは、一昨日の続きからやってみましょうね」
すると、わたしがいつも持ち歩いてる、お母様の形見のステッキとお人形が、いきなり光り始めた。
「わっ!マ、マリオネット・・・・・・。何これっ」
わたしがマリオネットに言うと、マリオネットは、
「私には分かりかねますが・・・・・・」
と、首をかしげた。
「そ、そうだよね・・・・・・っ」
わたしが行ったとたん、いきなりステッキとお人形が飛び上がった。
「き、きゃああああああ!」
「姫様、落ち着いてください!」
マリオネットは、わたしの肩に手を添えて言った。
その瞬間だった。
予想もしない出来事が起こったんだ。
「・・・・・・おいチャンゲル。私たちは戻ったのか?」
「んなわけねぇだろフェアリー。動けるようになっただけだ。あ、声も出せるな。あいうえお」
そう、ステッキとお人形が、喋りだしたんです・・・・・・!


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