ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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堕 ち 行 く こ の 世 界
日時: 2009/10/03 22:42
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

ずーーーーっと書いていたのですがスレが消えました…

前の書き込みをそのままコピりたいと思います




       *



この話は普通の中学生の主人公を襲った悲しい出来事が主人公を狂わせていく話です。

自分だったらどうなるか…考えてみてください。

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Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.6 )
日時: 2009/10/03 22:47
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

第四話

ピロリロリン♪

ケータイがメールの着信を示した。

「ンがぁ…何?」

私はケータイを手に取った。

こんなメールが届いていた。

「でぃあア→夢ぇ*
希望だょウ㊤㊤やばいww超緊張なんだケド((汗

今ア、お祭り来てんの。雅貴と2人っきりでぇ(はぁと

今はね。雅貴が焼きそば買ってきてくれてるトコ。

たぶんこの後ゎ01人になれないから速攻メールww

いい雰囲気★これゎキスまでいけちゃうカモよぅ㊤㊤㊤㊤

あんたも早く彼氏つくりなさいよね!

          ふろぉむ 希望。」



「…余計なお世話だっつーの。」

あたしだって彼氏くらいつくろうと思えばつくれる。

そんなにモテないワケじゃないし?!

でも、まだ運命の人に出会えないだけ。

どうせつきあうなら「この人ッ!」って思った人がいいじゃん!?

あたしはいつまでも待つからね。

「希望へ+

彼氏は絶対いつかつくるから!見てろよぅ。

いまに超イケメンゲットしてやるから!!

ま、とにかくがんばれ。

気をつけてね。

        +夢+」








最後の「気をつけて」なんの気なしにかいたコトだった。

Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.7 )
日時: 2009/10/03 22:47
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

第五話

〜希望目線〜

あたしがメールをうってすぐに夢から返信がきた。

ふふッ。思わず笑っちゃう。まぁ夢なら芸能人でも彼氏にできそうだけど。

「希望〜何やってんだ?早く行くぞ!」

えッ!?もう雅貴買ってきたの?早ッ!

「んw今行くww」

語尾にハートマークをつけてあたしは返事をした。

着物を整えながら雅貴のほうへ走っていくと珍しく雅貴はちょっと顔をこわばらせてそっぽを向いた。




なんで?………なんでそっぽ向くの?



それからあたし達は焼きそばを食べたけど、その間お互い一言も喋らなかった。

あんまり喋れなくて息苦しくなったとき、やっと雅貴の口が開いた。

「あのさ…」

「…何?」

「その………



  …スッゲー着物似合ってるよ。」

そういった雅貴の顔は暗くてよくわかんないけど赤かった気がする。

「ホント?」

「あぁ。」

そうだったの?雅貴は照れくさかっただけ?そう思った途端なんでかわかんないけど涙がでた。

「ぅッ…」

思わず泣き声がもれてしまうと雅貴は

「ちょッ…!?なに泣いてんだよ!」

と慌てたように言った。

「だって…なんか嫌われたのかと思ったんだもん。」

「バーカ。なんでお前のこと嫌いになんなきゃいけねーンだよ。俺はお前のコト大ッ好きだからお前にフラれるまでずっと傍にいるってきめてるんだ。」

なんか…あっさり「だいすき」って言われた。

その言葉に勇気をもらったあたしはあたしもがんばってキモチ伝えよって思った。

「ねぇ。雅貴。」

「ん?」

花火があがりはじめた。

「あたしも…」

「何?」



「雅貴のことダイスキだからね。」


そう言った瞬間…



雅貴の唇があたしの唇に触れた。

後ろでは大輪の花火が夜空を彩っていた。

Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.8 )
日時: 2009/10/03 22:48
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

第六話

〜希望目線〜

どれくらいの時間がたったのだろうか。

やっとあたし達は唇を離した。

「ずっとお前の傍にいるから…」

「ん…」








これ以上のい幸せなんてないと思った。














でも運命はあたし達を幸せにはしてくれなかった。

そう。運命は突然にあたし達に降り注いでくるんだ。









何がおこったのかわからない。

でもこれだけはわかった。

幸運の女神様に見放されたってコト。










「みんなありがと。バイバイ。」

そう呟いた。

Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.9 )
日時: 2009/10/03 22:49
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

第七話

絶望

絶望

絶望

絶望

「絶望」という二文字が頭から離れない。










希望が殺された。

お祭りの夜に。

雅貴先輩がいたのにもかかわらず。









なんで?




なんで希望が死ななくちゃいけないの?

あんなに仲良くなれるのなんて希望しかいないんだよ




なんで?




「なんでなのよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.10 )
日時: 2009/10/03 22:49
名前: 澪* (ID: RtkbRayU)

第八話

ダメだ………

何にも考えらんない。

母さんの顔も青ざめていた。

「夢…」

返事なんかするわけないってわかってるのに。

「夢。ちょっと落ち着きましょう。ね?」

落ち着けるワケないじゃん。

希望が死んだんだよ?

殺されたんだよ?

これで落ち着ける人なんて絶対いない。

「夢…だから下にい…」

「うるさい!!!!!!!!!!!!でてけよ!ウザいンだよ!!!!!!!!!!!!!」

母さんは息を呑むと静かに出て行った。

当たり前だ。あたしは母さんにこんな口をきいたことなんてない。


未だに信じられない。でも見てしまったんだ。














希望が殺されたトコ。


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