ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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狐 +森の中の生き地獄+
日時: 2009/10/12 00:03
名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)

こんにちは、付和雷同と申します。

ダーク系は書いたことないので、
うまく書けるか自信ありませんが、
暖かい眼差しで読んでください。



*注意書き*
+荒らしはご勘弁下さい。
+ホラーではありません。あくまでダークです。
+僕は飽きやすいので、いつ書かなくなるかわかりません。一生懸命がんばります。

あっ、初めの方はあんまりダークではありません。
話的には暗くなってくるのは結構後になってしまうと思います。

私はホラーorダークが読みたいんじゃー。
という方は戻ってもかまいませんし、読んでくれたら嬉しいです。

以上をふまえて読んでくれる方 心から感謝いたします。

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Re: 狐 +森の中の生き地獄+ ( No.1 )
日時: 2009/10/08 17:11
名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)

+登場動物+

+シルバー+
イリアスの森に住む狐。
珍しい黒い毛並みをしている。月光に照らされると黒い毛並みが銀色に輝くので銀狐とも呼ばれる。

+シャンリア+
シルバーの友達狐。
メスだが、オスのように気が強い。

+フィークス+
シルバーの友達狐。
気弱だが、仲間のことを誰よりも大切に思っている心優しい奴。

Re: 狐 +森の中の生き地獄+ ( No.2 )
日時: 2009/10/08 17:21
名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)

+プロローグ+

イリアスの森・・・・



そこは銀狐の生まれたところであり・・・
 

    故郷であり・・・・

 楽しい思い出の詰まったところであり・・・

        
       一番大好きだった場所であり・・・・

  そして



   銀狐の心の地獄と化した
             美しい森だ。

Re: 狐 +森の中の生き地獄+ ( No.3 )
日時: 2009/10/09 20:08
名前: 赤稀 恋 (ID: QqBG3WgT)

ぬぉぉぉぉ。
すごい!!
Pない。(ハンパない。)
カッコイイ!!!!!!!!!!!
この小説、最初から好きだわ。
応援してますんで…
ウチの小説も頼むゼィ☆

コメディ2つと2次元2つネ。
よろしくぅ。
読まなくても良いんで、コメだけでも残してほしいナ^^

Re: 狐 +森の中の生き地獄+ ( No.4 )
日時: 2009/10/16 18:17
名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)

+全ての始まり

ここはイリアスの森。

多くの生き物が住み
自然豊かなとても美しい森。

ここはまだ人間に発見された事がない。

動物たちの楽園だ。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

キラロスは暗闇の中
帰り道を急いでいた。

しかし用心をしてとても遠回りをしながらだ。

天敵に自分の匂いの後をつけられないように
川の中を泳ぎながら来た為だ。

口に仕留めた兎をくわえているのだからどんなに泳ぎづらかっただろう。

そして
キラロスは自分の巣穴の近くまで辿り付いた。

巣穴は年老いて枯れ
中が空洞になったヒノキの大木だった。

そのヒノキの大木の近くで
一匹の狐が子狐達に乳を飲ませていた。

子狐は五匹。

子狐達は少しでも多くのミルクを飲もうと押し合いへし合いしながら母狐の乳にたかっている。

そう
この光景こそがキラロスがここまで遠回りして来た理由である。

母狐のスファンは夫が帰って来た事に気付き
顔を上げた。

キラロスとスファンは鼻を合わせて挨拶した後
キラロスが仕留めてきた兎を食べながら
我が子を愛おしそうに見つめていた。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

子狐達は満腹になって眠くなったのかクァ〜とあくびをした。

二匹はそんな子狐達をくわえて静かに巣穴に運び入れながら話をしていた。

「キラロス。私達の子供達はこんなに元気よ。」

「あぁ、とても幸せな事だ。」

「五匹共とても可愛らしいわ。」

「あぁ、とても素晴らしい事だ。」

キラロスとスファンは子狐達を巣穴に運び終えた。

「ねぇ、この子達の名前考えた?」

スファンが聞いた。

「あぁ、もちろんだとも。」

「いったいどんな名前?教えてちょうだい。」

「いいとも。」

そう言ってまずキラロスは
尾が五匹の中で一番小さいオスの子狐に目を向けた。

「まずあの子は、シンラム。」

次に額にダイヤの模様があるメスの子狐。

「この子は、サフィニア。」

次に右耳に切れ込みがあるメスの子狐。

「あの子は、ティポー。」

次に背中に茶色の斑点があるオスの子狐。

「あの子は、アイル。
そしてこの子は・・・・・」

最後に黒い毛並みで月光をあび
銀色に輝いている子狐に目を向けた。

「銀狐シルバー。」

Re: 狐 +森の中の生き地獄+ ( No.6 )
日時: 2009/10/16 18:18
名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)

+隠れ家探し

五匹の子狐達はすくすくと成長し
親狐の目がとどかない場所まで探検に行く事が許されるようになった。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

シルバーは音をたてないように気をつけながら草むらの中を進んでいた。

そして
勢い良く跳ね上がり
獲物に跳びかかった。

しかし
野兎は押さえ付けられる前にシルバーよりもっと勢い良く跳ねながら
森の奥へと逃げていった。

「あ〜あ、また逃げられちゃった。」

おちこむシルバーのもとに
同じく草むらの中に隠れていた二匹の狐が駆け寄ってきた。

「もお!シルバーは気が早いのよ。
もう少しで捕まえられたのに。」

「そんな事言うなら、シャンリアが指示すれば良かったじゃないか。」

「何言ってるのよ。
オレが指揮をとるって言って聞かなかったのは何処のどちら様よ。」

シャンリアはふんっと鼻で笑った。

「シャンリア!
メスのお前がオスのオレにそんな口きいてもいいと思ってるのか!」

「あら、シルバーってオスだったの?
知らなかったわ。」

「なんだとぉ。」

グルルルゥルルゥと激しく唸り合いながら二匹は攻撃態勢に入った。

「まぁまぁ、シルバーもシャンリアも落ち着いて。
しょうがないじゃん。
僕らはまだ狩りの練習中なんだから。
ね。」

シルバーとシャンリアは
この声でもとの態勢に戻り
一度お互いの目を見合わせる。

「まったく、今回はフィークスの名に置いて許してやる。」

「あら、それはこっちの台詞だわ。」

また二匹が攻撃態勢に入ろうとしたので
フィークスはその中間に入った。

「シルバーもシャンリアもそんな事してないで、秘密基地でもつくろうよ。」

この時のこのフィークスの提案は
二匹の喧嘩の仲裁のためであった。

しかし
その場所が三匹にとって大切な悲劇の場所になると誰が予想できたであろう。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

フィークスの提案で
三匹は自分達の秘密基地となる場所を探すことになった。

「いいか。もしはぐれたら、この原っぱに集合だ。」

「了解。」

「わかったわ。」

「よし、出発!」

三匹は森のあちこちを探し回り
とうとう来た事のない場所まで来てしまった。

「ねぇ、ここどこよ。」

「知らないよ。僕来た事ないもん。」

シャンリアとフィークスは不安になったらしい。

それもそのはずだ。

なにせ外出は認められているが
三匹はまだまだ子狐だからだ。

「ねぇ、シルバー。
私達帰れないんじゃない?」

シャンリアはシルバーに問いかけた。

「ん?
大丈夫さ。
こんな事もあろうかと木に印をつけながら来たから。」

見ると
確かに歩いて来た近くにある木々に爪跡がのこされている。

シャンリアとフィークスは尊敬の眼差しでシルバーを見つめた。

「これでもし迷っても、印がある木を一本でも見つけられればいいだろ。」

シルバーは誇らしげに胸を張った。

しかし
シャンリアの表情が一変した。

恐怖に引きつった顔。

「おい、どうした。」

「ふ、二人とも走ってェェェェェ!!!!!」

シルバーとフィークスの後ろにあった木の上に・・・
巨大な鷲が目を光らせながらとまっていた。

三匹は死に物狂いで走り出した。

しかし
鷲は猛然と迫って来る。

「あぁ!!!」

シャンリアが木の根につまずいて転んだ。

鷲はシャンリアに目掛けて飛んできた。

その時
シャンリアと鷲との間を通り過ぎた影があった。

鷲はその影の方に的を変えたらしい。

影を追いかけ
シャンリアから離れていった。

震えるシャンリアの元にフィークスが駆け寄った。

「いっ、今のは・・・・。」

「・・・・シルバーだ。」


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