ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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空と地の物語
日時: 2009/10/09 23:10
名前: SHAKUSYA ◆4u6r4NXrpE (ID: jYd9GNP4)

どうも、SHAKUSYAです。
現在執筆中の「WINGS」が中々進まないので、息抜き的に作ります。
羽夜様からネタ提供していただきました。ネタの提供、この場を借りてお礼申し上げます。

今回はちょっと明るいダークファンタジーって感じですね。
笑いあり、涙あり、闇あり、グロあり?

ここで注意
荒らし、中傷、喧嘩、雑談、宣伝ほか、人様や主の迷惑になる言動は厳禁です。

魔法っぽいブツが出てきます。要注意。

グロはいるかもです。注意。

閲覧自己責任です。もし、見て「気分が悪くなった」とか「責任取れ」と言う発言を為さるかた、この注意をよ〜〜くみてください。

馴れ合い発言、禁止です。

以上。よく見てくださいね。


それでは、この注意を守れる方は小説を閲覧してください。

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Re: 空と地の物語 ( No.1 )
日時: 2009/10/10 10:01
名前: ☆:.:苺羅:.:☆ ◆RP4/4zHHbo (ID: fQl/VR.0)
参照: 時は大正、世界を滅ぼそうとしている組織が存在した——by桜蘭戦士伝

おお、SHAKUSYAさん。
新しい小説を執筆しはじめましたか!
前作も非常に良い作品だったので
今作もかなり期待しております!

執筆頑張ってくださいネ^^

Re: 空と地の物語 ( No.2 )
日時: 2009/10/10 10:22
名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)

おお、出来ましたか
SHAKUSHA様のだから面白そうな小説になりそうです

んでは頑張ってくだされ(・ω・`)

Re: 空と地の物語 ( No.3 )
日時: 2009/10/11 16:01
名前: SHAKUSYA ◆4u6r4NXrpE (ID: jYd9GNP4)
参照: わーい、感想がきたよー^^   嬉しいです! ありがとうございます!!  BY SHAKUSYA

第一話 星の少女と地の青年
 空には一組二対の四族が住まう。
一つは陽族(ようぞく)。全てを照らし、万物に希望を与えん。
 一つは雲族(うんぞく)。全てを覆い尽くし、万物の絶望を断ち切らん。
 一つは月族(つきぞく)。全てを攻め、万物の欲望を破壊せん。
 一つは星族(ほしぞく)。全てを癒し、人々に安らぎを与えん。
 しかし、相対する四族、ここに対立。下界(ちきゅう)は崩れ、人々は疲弊し、世界は滅びん。
 これは、そんな空の者達と下界の者達の綴る、一つの物語である。


 「星族最後の砦」と言われる、星族の中でも強き力を持つ者達が集まる神殿がある。
 そこには元々大勢のものが住んでいたが、今は月族との対立によって殆どの者達が塵と消え、今は二人しか居ない。その二人とは、星族最後の「力持つ者」と言われ、伝説とも言われた、一組の男女であった。

 「本当にいくのかい?」
 悲しげな表情で呟く、金髪に鷹のような鋭い翠眼の男性。名を鷹翠(ようすい)と言い、「力持つ者」と言う二つ名を持つ。そんな彼の瞳は、目の前の少女に対して悲しげな視線を向けている。
 そんな鷹翠を一瞥もせずに立つ金髪黄眼の少女こそ、鷹翠の言う星藍。星族の少女であり、尤も強き力を持つとも言われる少女なのだ。蛇足にはなるが、鷹翠の娘でもある。

 「行く。わたし、平和な世界を見てみたいもの」
 その幼い容姿とは裏腹に、星藍の声は強い意思を孕んでいる。鷹翠は一つ苦々しげに頷くと、星藍に歩み寄り、正面に回った。三十センチ以上も身長差があるため、星藍から見た鷹翠は容姿だけ見るととても怖い。
 しかし、星藍は鷹翠が怖い人物であるとは思って居ないため、いつものような毅然とした表情で鷹翠を見つめる。

 「星藍、ならばこれを持って行きなさい。お守りだよ」
 寂しげに鷹翠はそう言って、首のロケットペンダントを外して星藍に渡した。流星と飛龍の細工が施されたそれは、薄明るい光の中で煌く。星藍は驚いたように目を見開き、小さく呟いた。
 「これ、お母さんの……」
 「そう、お母さんのものだ。もう私が持っていても仕方が無い。持っていておくれ。……さあ、行きなさい。もう私にも未練は無いよ」
 その声に星藍は大きく頷き、鷹翠の視線を背中に受けながら、走り出した。
 そして、空から飛び降りた。

 「必ずや、世界に光を見せておくれ。星藍」
 鷹翠は微笑を浮かべながら言い放ち、戦場と化した空の上へと静かに向かった。

 「最近空の様子が変だな……急に晴れると思ったら、快晴なのに土砂降るし、そうと思ったら無茶苦茶曇るし、雪振るし、夜になったら雨みたいに流星の 嵐、さらには月も形が滅茶苦茶。一体空で何があってるのやら」
 木造屋根の上、空を見ながら呟く、黒髪赤眼に青シャツと黒のジャケットとジーンズを着た青年。「海に隣接した小国コベル国レンデマリンの武器屋「星武屋」の跡取り息子」と言うなんとも長い肩書きがついていて迷惑しているというこの青年、名をレギオス・セルテミスと言う。

 この世界では「羅象法(らしょうほう)」と呼ばれる森羅万象を呼び起こす術が広く浸透しており、「陽」「雲」「月」「星」と言う四つの属性に分かれている。ここでもまた余談になるが、この四属性は「空に住まう者達」と呼ばれる四族の名を使っているという。
 彼は「全てを癒す」といわれる「星」の属性を持っている。そのため治癒系の羅象法は得意だが、如何せん攻撃系の羅象法は得意とは言い切れない。レギオスとはそんな人間だ。

 レギオスが溜息をつき、屋根から降りようと立ち上がった、次の瞬間。少女の声が聞こえた。
 「きゃー! ぶつかる、ぶつかる、ぶつかるー! そこの人、どいてぇぇぇえー!」
 ふわふわの綺麗な金髪に黄色の瞳、暖かそうな白のセーターに茶色のやはり暖かそうなジーンズとブーツ。ぱっと見れば七、八歳あたりの少女。……これは星藍なのだが、レギオスにはそんなことなど知る由も無い。

 とりあえず、野生の本能で避けた。
 「あっ、やべっ、屋根ぶつかるじゃねぇかよ!」
 レギオスはすぐにその事実に気付くと、持ち前の体術を使って高く跳躍。空中で少女、基星藍の体を掴むと、お姫様抱っこの状態で屋根に着地。
 「っぶねぇ、気を付けろよ。それにさ、お前疑問が満載なんだけど! 何で空から落ちて来るんだ、女の子が!」
 ストン、と星藍を屋根の上におろし、レギオスが叫ぶ。星藍ははっとした表情になり、慌てて自己紹介の言葉をひねり出した。
 「わたし、星藍! 空の上に住んでる星族の女の子! えーっとねぇ……空の上で月とか雲とか陽(ひ)が大喧嘩してるんだ。それで、下界(ここ)に助っ人を探しに着たんだけどね……」
 レギオスの疑問は膨らむ一方。空の上に住む星族など聴いたことが無いし、月や太陽が喧嘩しているということも信じがたい。なんとも奇怪な自己紹介だが、取りあえず目の前の少女が星藍と言う名であることと、星藍と言う少女が助っ人を求めていることだけはつかめた。

 「名前はよく分かった。……しかしだ。お前の説明には下界人のオレにとって不可解な点が多すぎるぜ。もうちょっと理解しやすいように説明しろって話だ。その後で理解できたら助っ人になってやっからよ」
 「あー、うん」
 星藍は曖昧に頷くと、一つ一つ、細かく説明をし始めたのであった。


 「ふぅー……」
 相槌と質問、そして自分自身の自己紹介も繰り返しながら、十分の長々した説明を聞き終わった後で、レギオスは静かに溜息をついた。それも仕方がない。空と言う途方も無い所の事情を長々と聞かされたうえ、その世界を滅ぼしかねない大戦争のストッパーになってほしいということなのだ。疲れるし、プレッシャーがかかる。
 それでもお人よしなレギオスは「分かった、やったろうじゃねぇか」と言い切った。

 「本当!? 嬉しい! ありがとう!」
 星藍は人目お構いなしにレギオスに飛びつくと、転げるほどの勢いでレギオスに抱きついた。女の子にそんな事をされたことのないレギオスは顔を真っ赤にしながら「放せー!」と叫ぶことしか出来なかった。

続く

Re: 空と地の物語 ( No.4 )
日時: 2009/10/16 18:39
名前: SHAKUSYA ◆4u6r4NXrpE (ID: XiewDVUp)

第二話 飛翔、炎上、戦場?
 流星が止み、明るすぎる月が出てくる。空では今、星族の力持つ者と月族の力持つ者が対立していた。

 「もう止めにしな、鷹」
 冷徹な翠眼に、ポニーテールにした濃藍色の髪。黒のセーターに白のジーンズと茶のブーツを着た女性が、地面に倒れる傷だらけの男を見下ろして、言葉を浴びせた。
 彼女の名は月夜(つきよ)。月族であり、月族の中で最も強き力を持つ者だ。

 言葉を浴びせられた男、鷹翠は黙って顔を上げ、鷹の様な目つきで月夜の瞳を見据える。そして、笑みを口元に湛え、静かに言葉を放った。
 「星族はもう私と星藍の二人だけ。だが、未練は無い。殺すなら殺せ」
 「……流石に鷹と言われる人格者であり実力者だ。相当の覚悟は出来ているらしい。だが、私は手を血で汚したくないのでね。こうなってもらおうか」
 月夜は手を鷹翠に向けると、その状態で羅象法を発動させる為の言葉「法呪」を唱え始める。
 この言葉によって発動される法は、闇の法。星族にこの法を防ぐ対抗手段はなく、一度発動してしまえば全てが終わる。鷹翠は覚悟を決め、瞳を閉じた。

 「闇焔風(あんえんふう)」
 月夜の静かな宣告と同時、向けられた手から闇色の焔を纏う風が吹き荒れた。鷹翠はそれをまともに受け……塵となって消えることなく、吹き飛ばされて、空に堕ちた。
 「どう言う、ことだ?」
 下界に落ちる寸前の鷹翠の問いに返す月夜の声は、涼やかなものだった。
 「言っただろう? 私は自分の手を敵の血で汚さない。堕ちて、流星となって消えるがいい。私なりの力持つものへの敬意の払い方だと思え」
 その言葉を最後に、鷹翠の体は空に堕ちた。
 「……ん?」


 「レギオス! おい、レギオス!…………馬鹿ぁあー!」
 三度の絶叫に、夢の中で空を飛んでいたレギオスは地上に呼び戻された。星藍も目を覚ましたらしく、双方とも不機嫌な顔で寝室の窓を開け、二階から外を見下ろす。
 そこに居たのは、息絶え絶えの状態の藍髪黒眼の青年。白シャツにコーデュロイの黒いズボンだけと言う格好だ。
 青年の名はエレオ・イヴァンテス。レギオスの親友であり、人間には珍しい陽の属性を持つ青年である。

 「エレオ! 何かあったのか!?」
 レギオスが窓から声を張り上げると、エレオが怒ったように怒鳴り返してきた。
 「何かあったのかも何もさァ、オレの家の真ん前に人が降ってきたんだよ! 男の人が!」
 一瞬、時が固まった。昨日レギオスが体験したことと全く同じ体験を親友が体験したのだ。何かあるかもしれない。レギオスがそう思って行動を移すその前に、星藍が窓から飛び出していた。
 「うわっ! レッ、レギオス、この女の子はなんなんだ!?」
 流石に一歩飛びのき、華麗に着地した星藍を見ながらエレオが叫ぶ。レギオスも窓から飛び降り、着地しつつ「昨日空から落っこちてきた。星藍って言う女の子だよ!」と叫ぶと、一直線に星藍の行く方向へ走った。
 「わー! 待て、はえーお前等! あと、空からその女の子が降ってきたってなんなんだー!」
 エレオの絶叫も無視し、とにかく二人は走った。

 走ること三分。遠いのか近いのかよく分からない距離に存在するエレオの家に二人が到着し、一分遅れてエレオが到着した。その玄関先にはなにやら怪しげなクレーターがあり、何か重い物を落としたとしか考えられない。恐らく、これが男の人が落ちてきたという場所なのだろう、とレギオスは心の中で思っておく。
 「ひー、はぁ、はぁ、はぁ、なんて凄まじい速さしてるんだよ、お前はぁ……」
 レギオスの家に来たときと同じような状況でエレオが声を上げる。レギオスは「すまんねー」と陽気に謝りながら、地面に突っ伏すエレオを助け起こすと、なにやら落ち着かない様子の星藍に声をかけた。
 「大丈夫だって、落ち着けよ。で、おいエレオー、勝手に入るぜー」
 「だといいんだけど……」
 「わー、おい待て、俺も行くから待てー!」
 色々と悶着しながら、三人はオーソドックスな長方形をした木の扉を開けた。

 一応エレオは親と暮らしているが、自室は綺麗に保っている。木製のものを基調とした落ち着いた感じの部屋でいい感じだ、とレギオスはいつもの様にそう思っていた。蛇足にはなるが、彼の部屋はこの部屋と反対に、凄まじく乱雑な部屋だと近所の者から母親にまで悪評高い。
 「で、その落っこちてきた人ってのはどこに居るんだ?」
 レギオスの言葉に、エレオは「あんまり変なことするんじゃねぇぞ」と忠告してから、隣の部屋だと指で示した。レギオスと星藍は少しだけ視線を合わせ、うんうんと頷いてから立ち上がる。そこでエレオも「俺もやっぱ行く」と立ち上がり、結局三人で行くことに決定。静かにエレオの部屋を出、隣の部屋の扉を開けた。

 窓に面した奥のベッドで、空から落ちてきたという男は静かに寝ていた。星藍のものとそっくりの、しかし真っ直ぐな長い金髪、閉じられていても鋭さのある瞳。しかし、何故か傷だらけだった。
 レギオスがエレオのほうに真顔を向け、問いを放つ。
 「何かあったんか、この男の傷は」
 「最初っからこんな感じで落ちてきたんだ。だから応急処置だけはしたんだけどさ、でっかい傷の一部と細かい傷までは治しきれずに、お前を呼んだんだよ」
 言い訳と目的臭い言葉を放つエレオ。それを聞き届けた後で、レギオスは再び男の方に顔を向けた
 「お父さん……」
 星藍の一言に、レギオスとエレオが同時に「え?」と声を放つ。しかし、星藍はそれ以上答えようともせずに法呪の語を唱え始めた。それは治癒の法、星族のもっとも得意とするところだ。

 「ちょっ、ちょい待て! この男がお前のとーちゃん!?」
 レギオスが慌てたように言う。すると、星藍が苛々したようにサッと顔を向け、早口で言い放った。
 「そうなの。後で説明するから、ちょっと静かにしてて」
 星藍に言い切られ、仕方なく黙り込む。

 二人共、心の中では冷や汗を掻いていた。治癒の法の力が人間とは桁違いに過ぎるのだ。人間の出せる力では無いし、出せたとしても制御できない。
 しかし、目の前の少女はそれを苦にもせずに出した。そう、さも当たり前のように。
 「治癒光(ちゆこう)」
 星藍がそう言うと同時に、手から緑色の光が生まれた。光は男を包み、瞬く間に怪我を治していく。

 「この子は、何者なんだ?」
 エレオの小さな声に、レギオスが掠れた声を返した。
 「空に住まう者達、星族。その中でも強い力を持つ女の子さ」
 その声にエレオが驚いたような顔をして振り向いたが、レギオスは真顔だった。無理も無い、十分も掛けてじっくり説明されれば、納得せざるを得ない状況になってしまうのだ。

 「終わったよ」
 その朗らかな声に、二人は我に返った。ハッと顔を上げると、いつもの朗らかな笑みを浮かべた星藍と、鋭い鷹のような翠眼の男性が顔を並べている。「うわぁあああ!?」と思わず叫びかけ、二人はお互いの手で口を塞ぎあった。そして、信じられないといった表情で星藍と男の顔を交互に見た。
 とりあえず簡単な話ではこの二人は親子だというが、そういえば似ている。綺麗な金髪だって真っ直ぐかふわふわかの違いだけでとても良く似ているし、何より瞳の奥に光る雰囲気は瓜二つだ。
 「助けていただいたこと、感謝する。私の名は鷹翠、星族の生き残りだ。こっちは娘、名は聞いているだろう?」
 金髪の男のほうが声を上げた。外見にふさわしい、若々しいが静かな声だ。二人は顔を見合わせ、そして視線を下に向けた。星藍が笑っている。しかし、視線の意味に気付いてすぐに笑顔を消し、あたふたと言葉を投げた。
 「うん、お父さんなの。説明はちゃんとするから、ね?」
 星藍の慌てたような言い方に、二人は顔を見合わせ、少しだけ笑って頷いたのだった。

 説明すること三十分、レギオスの三倍の時間を掛けてやっと説明し終わったときには双方共に疲れ果てていた。単純なレギオスはともかくとして、エレオは複雑な頭を持っているせいで物分りが逆に悪く、凄まじい量の問答が両者の間を飛び交っていたのだ。途中から耐えかねて鷹翠も言葉を挟んではくれたが、それでも質問嵐は全く止まることを知らなかった。
 「ち、下界(ちきゅう)の人間と言う者を相手にすると、ここまで疲れるのかね?」
 「いや、頭が迷路みたいになってる奴だけだと思う」
 「同感……」
 「えー、えー、俺、そんなに駄目かな。どうしても話が広がるたびに疑問が増えていってさあ、あははは」
 エレオだけが、渇いた笑い声を上げていた。

 その時、星藍が叫んだ。
 「お父さん! 防御の法全力で展開して! レギオスとエレオって言う人も! 早く!」
 いきなりの絶叫に三人の挙動が一瞬固まる。しかし、再び叩きつけられた「何固まってるの!」と言う星藍の絶叫に、慌てて自らの使える一番強い防御の法を展開。そのすぐ後、星藍が防御の法を高速で展開、合計で四段の防御結界が張られた。
 「なっ、なんかある——」
 レギオスの声は、天を揺るがす強烈な爆音に遮られた。

 「ふぅ」
 レンデマリンで一番高い教会の屋根から、燃え上がった街を見つめる女性の影。藍髪翠眼のその姿は他でも無い、月夜だ。彼女は得意の雷の法によって、このレンデマリンの地を炎に染めた張本人でもある。
 しかし、彼女の目的はまだ達成されてはいない。
続く

終わり方が雑だ……。


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