ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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殺猫〜生物を喰らう謎の猫〜
日時: 2009/10/17 13:17
名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)

私のコト知ってる人いるかな?
はじめましてorお久しぶりです!
面白くなるといいな
っていうやる気のないはじめ方なんだけど
ま、最後までお付き合い下さい。
どぞ。。。

————目次—————
*プロローグ   >>1
*1話      >>3
*        >>4
*2話      >>5
*        >>6
*        >>7
*3話      >>8
*        >>9

☆〜☆〜お客様〜☆〜☆
・愁様

♪〜♪〜常連様〜♪〜♪
(コメ50を超えた方のみとなっております)


人物紹介

レミ・サイナバリィ
 ♀
殺猫である。毛色は真紅。
そのランクはSで最上級にあたる。
普段は落ち着いたおとなしい感じの優しい猫だが
仕事となると豹変する。

ミラ・シンミザティ
 ♀
レミ同様殺猫である。毛色は赤黒い。
ランクはAでレミの一つ下。
聴くところによるとレミより幼いらしい。
普段はおっちょこちょいな元気な子だが
こちらも仕事になると豹変する。

園江 霞琳  Sonoe Karin
 ♀  14歳
さらさらのストレートな金髪を肩あたりで切りそろえている、かわいい感じの子。
勉強も運動もそんなに出来ないが絶対音感がある。
レミとミラの飼い主。

園江 霞蓮  Sonoe Karen
 ♀ 14歳
霞琳の双子の姉。
さらさらの金髪を背中の真ん中あたりで切りそろえている。
勉強と運動はそこそこ出来るが音感が無に等しい。

北村 詩依  Kitamura Utae
 ♀ 14歳
霞蓮のクラスの学級委員。
明るく友達が多い。
ごくタマに霞蓮に依頼をもってくる。

佐伯野 千音 Saekino Chion
 ♀ 14歳
霞琳のクラスメイト。
殺猫レイの飼い主。

シド・キラウォント
 ♂
真っ黒の野良殺猫。

レイ・アラノバシィ
 ♀
桃色の殺猫。
霞琳と霞蓮の友達、千音の家で飼われている。

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Re: 殺人猫 ( No.7 )
日時: 2009/10/12 14:28
名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)

レミ「ニャア〜ゴ」

霞蓮「レミが行こうって」

詩依「はい。。。」

レミは、というか殺猫は喋る事が出来る。
だが、一般人にそれを知られては行けない規則がある。
よくよく考えればさっき
「私がいるじゃない」って喋ってたんだけど・・・
まあそこは寛大な気持ちで許してやって下さい。
さて、本題に戻りましょう。

霞蓮「勝人の家に行くんだよね?」

詩依「いえ、あいつの祖母の家に・・・」

霞蓮「どうして?」

詩依「あいつ、自分の家より祖母の家にいる方がらくだとかで。」

霞蓮「反抗期だからお母さんいない方がいいんだろうね」

詩依「そうかも知れませんね」

そんな話をしながら私たちは着々と歩を進めていた。
10分ほど歩いた時、詩依は立ち止まり道路を挟んで向かいの家を指差した。

詩依「あの家です」

霞蓮「外で殺るのもなんだしなあ」

詩依「あいつの部屋、一階ですから侵入は可能だと思います」

霞蓮「レミは猫だしねぇ」

詩依「はい。
   今日の夜に会いたいからと窓の鍵は開けておいてもらいました」

霞蓮「詩依も悪よのぉ」

詩依「お褒め頂き光栄です、閣下。
   わたくし嘘をつくのは得意ですので」

霞蓮「くすっ」

詩依「キャハハ」

詩依のノリのよさに私は笑い、それを見て詩依も笑った。
レミはとうとう痺れを切らしたのか霞蓮をすごい目で睨んでいた。

レミ「ミヤア〜オ!グルルルルルル」

霞蓮「あ、レミごめん!
   レミがさっさとしてほしいって」

詩依「分かりました。
   門を入って左の角を曲がります。
   曲がってすぐの丸い窓があいつの部屋です」

霞蓮「分かった。
   レミ、GO!!」

霞蓮のかけ声でレミはすごい勢いで駆け出した。
そして詩依の言った通り門を入って左の角を曲がり、丸い窓を押し開けた。

Re: 殺猫〜生物を喰らう謎の猫〜 ( No.8 )
日時: 2009/10/17 13:06
名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)

     キイ

勝人「北村?」

窓のきしむ音で気付いた勝人が窓の方を向いて言う。

レミ(あ、詩依さんと約束ってホントだったのね)

レミはふと気付いて言う。
少し疑っていたようだ。
無理もない。中学生が夜中に会う約束だなんて。

勝人「北村だろ?返事しろよ」

レミ(この子しつこいわね。
   だから詩依さんが嫌うんだわ、きっと)

勝人「おい!シカトとか巫山戯てんのか!!」

勝人は苛々したように言う。
キレられそうなのでレミは姿を現した。

レミ「こんばんわ、私のご飯さん♪」

勝人「・・・?猫・・・だよな??
   喋った?ごはん??なんだ???」

レミ「勝人さんでしょ?
   詩依さんの依頼であなたは私の糧となることになったわ」

勝人「北村が?」

レミ「そう、殺してって依頼」

そういいながらレミは勝人に歩み寄った。

レミ「まず、軽く手の指からいくわね
   私の糧となるがよい!!」

そういってレミは勝人の右手の親指に喰らいついた。
真紅の綺麗な血が流れる。

勝人「うぐっ・・・
   てめ・・・何すんだよっ!!」

レミ「ふははははははははは!
   なんて美味しいご飯でしょう♪」

そう言ってレミは掌に浸食していく。
すごい勢いで美味しそうに。
眼はいつの間にか殺猫独特の殺意に満ちた眼になっている。
勝人はうめくばかりだ。
レミは嬉しそうに鳴きながらその呻く肉体を喰らっていく。
不気味な赤色の肉を食い千切って楽しんでいるようだった。

レミ「あら、美味しいお肉だこと。
   内臓だわ♪もぐ」

むしゃむしゃもぐもぐガリッぐしゃっ
レミは美味しそうな音で喰らう。
その体は美しい濃い真紅に染まっていた。


そして、侵入してから12分43秒29経った頃、勝人の体は全て骨と化した。
その部屋とレミの体は美しい血で真紅に染められていたのだった。

Re: 殺猫〜生物を喰らう謎の猫〜 ( No.9 )
日時: 2009/10/17 13:17
名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)

ご飯を終えたレミは満足げに霞蓮と詩依のトコに帰って行った。



霞蓮「レミ、おかえり〜!
   綺麗な真紅になっちゃって。
   勝人は美味しかった?」

レミ「ニャア〜ゴ」

レミは喋れる事がバレないように猫のような声で可愛く言った。
そして咽をゴロゴロならす。

霞蓮「美味しかったみたい」

詩依「満足してもらえてよかったです
   あんなヤツにも生きていた価値があったようですね」

霞蓮「よかったじゃん、無意味な死に方じゃなくて」

霞蓮と詩依は楽しく立ち話をしている。
ふと霞蓮が時計を見ると午後11時21分をさしている。

霞蓮「送って行くよ」

詩依「ありがとう。
   でもいいんですか?女の子がこんな時間に・・・」

霞蓮「レミを舐めてるの?殺猫だよ??」

詩依「そうですね」

そう言って2人(と1匹)は帰って行った。

Re: 殺猫〜生物を喰らう謎の猫〜 ( No.10 )
日時: 2009/11/13 21:30
名前: 星愛 ◆KIaHpUI73g (ID: 7POxSCHv)

霞蓮「たっだいまぁ♪」

レミ「いま帰ったわ」

霞琳「2人ともおかえりぃ!」

テンションたかい霞蓮がすごい勢いで帰ってきた。
それにあわせるように霞琳もテンションたかい(笑)

霞蓮「あれ?ミラは??」

霞琳「もう寝ちゃったぁ」

レミ「あの子、寝るの早いわよね」

霞蓮「早寝早起きは体にいいらしいからいいんじゃない?」

レミ「多少夜更かししないともたないわよ」

レミは冗談のように言ったが、多分本人は本気なのだろう。

霞蓮「お風呂、入るの面倒だね」

霞琳「霞蓮、今日朝入ったからまた明日の朝でいいんじゃない?」

レミ「不潔だわ」

レミは鼻をつまみ顔をしかめながら言った。
『臭い』というジェスチャーのようだ。

霞蓮「わかったよ、入ればいいんでしょ!」

霞琳「いい子だねぇ」

レミ「それでこそ私の子よ」

霞蓮「お前の子になんかなった覚えはない!
   ってか霞琳便乗していじるな!!」

レミ「別にいいじゃない」

霞琳「そうだよ!楽しいんだもん♪」

霞蓮「調子に乗りやがって」

そんなこんなでわあわあやっているとミラが起きたようだ。
階段を下りてくる音がした。

ミラ「ふあぁ〜あ。。。
   なぁに楽しそうにしてるニャ?」

霞琳「起きちゃった」

レミ「霞蓮のせいだわ」

??「その通りね」

ソファのドア側に霞琳、その右がレミでさらに右にミラ、その右に桃色の殺猫が座っている。

・・・誰?

一名を除きその場にいたみんながそう思った。
するとその横で叫んだ者がいた。

霞琳「レイちゃん!?」

霞蓮「レイ?」

霞琳「うん、千音ん家の殺猫。
   レイ・アラノバシィっていうの」

レミ「綺麗な色しているわね」

ミラ「うん、綺麗な桃色だニャ」

レイ「あ、初めましてのヒトいっぱいね!
   レイ・アラノバシィです!
   以後よろしくぅ☆」

霞琳「飼い殺猫がなんでこんなとこにこんな時間にいるの?」

レイ「それはね・・・」

Re: 殺猫〜生物を喰らう謎の猫〜 ( No.11 )
日時: 2009/11/14 21:31
名前: 星愛 ◆KIaHpUI73g (ID: 7POxSCHv)

霞蓮「あ゛ぁ?
   家出だぁ?」

レミ「どうして?」

レイ「千音と喧嘩したのよ、文句あんの?」

霞琳「文句はないから教えて。
   どうしてまた喧嘩なんかしたの?」

レイ「あたしのショートケーキの苺を千音が取ったのよ!」

ミラ「そんな事で喧嘩ってガキみたいだニャ」

霞琳「ミラ、そんな事言っちゃダメ!」

霞蓮「でも事実だね」

ミラ&霞蓮VS霞琳の喧嘩が勃発しそうだ。
他人の喧嘩に首を突っ込んだ報いだ。。。
それをレミが制した。

レミ「落ち着きなさいな、2人とも。
   片方の言葉だけをきいて信じるのは不公平だわ、千音さんのウチに行きましょう」

霞琳「そんな。。。
   もう夜中だよ!?」

時計の針は12時前をさしている。
真夜中だ。

レミ「なら明日の早朝に行きましょう。
   今日は金曜日で明日は休みなのだからね」

霞琳「じゃあ寝よっか」

霞蓮「電気消すね?」

ミラ「あちょっと待つニャ!トイレ!!」

霞蓮「廊下の電気、消して来なよ?」

ミラ「無理だニャ!
   ミラは猫だから届かないニャ!!」

霞蓮「じゃあ霞琳に頼むのね」



    カチ カチッ

軽い音とともにリビング、廊下の電気が消え真っ暗になった。

霞蓮「んじゃおやすみ!」

ミラ「いいもん!
   私ご飯行ってくる」


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