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†nightmare_ ナ イ ト メ ア _†
日時: 2009/10/12 13:17
名前: 秋海 (ID: P/D0CuiW)

初めまして今回シリアスなものを書いてみようと思って…シリアスというか不思議というか…まぁコメディではないと思ったんでこっちに作りました。
まだ拙い所もありますが、どうぞ読んでください!

登場人物
岡本祐樹(オカモト ユウキ) : 物語の主人公。高校1年生、歳の離れた兄がいる。
岡本隆(オカモト リュウ) : 会社勤めの24歳、祐樹の兄。
謎の少女 : 突然祐樹の前に現れた正体不明の少女。
大塚信也(オオツカ シンヤ):祐樹のクラスメイトで幼なじみ。よく笑っている。

>>2:01 >>6:02

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Re: †nightmare_ ナ イ ト メ ア _† ( No.2 )
日時: 2009/10/11 16:43
名前: 秋海 (ID: P/D0CuiW)

01

朝、登校途中でオレは信じられない物を目の当たりにしてただ立ち尽くしていた。
いつも通りに学校へ向かっていた筈なのに着いたのは自分の家。
「…なんで戻って来てんだ……?」
もう一度家を背にして歩き始める。10分程直進したら右に曲がってまた約10分。
いつもならこの簡単な道順で学校に着いてしまう…のだが、また自分の家が現れる。
あ〜……まだ寝ぼけてんのかな?
とりあえずオレは家に戻り出勤しようとしてた兄貴に車で送ってもらう事にした。
「兄貴〜ついでに学校まで送って、遅れる」
「はぁ?お前たった今出てったばっかりだろ、なんで戻って来んだよ」
たった今…?オレが家を出たのは30分以上前の話しだ。
オレがふとテレビの時計を見ると7時54分。オレが家を出た時間から数分しか経っていない。
「ん〜〜?そんな訳……」
オレがテレビの画面を見つめていると兄貴がオレのネクタイを引っ張ってきた。
「ほらっ、送ってやるからさっさと着いて来い!」
「わかったから引っ張んな、首が締まる!」

今度は兄貴の車に乗って学校に向かった。
そして何事もなく普通に学校についた。
「ほら着いたぞ、さっさと降りろ。こっちだって時間ねぇんだって」
「ん…あぁ、サンキュー」
…やっぱり寝ぼけてたのか?いや、そんな筈は…。
オレが色々と考えながら歩いていると足元にボールが転がって来た。
「あ……」
オレがボールを拾いあげると目の前に小さな女の子がいた。
なんだこの子…誰かの妹?……でも、それにしても…。
それにしても、その子は変わった雰囲気を漂わせていた。
翡翠色の瞳、腰まである長い髪、左の目元には花のマークが描かれている。
どう見ても…日本人じゃないよな。
こんな子がいて、よくみんな騒がないもんだ。
オレが周囲を見るとシーンと静まり返っている。
誰一人として喋らないのではなく、広い校庭にはオレと少女の2人しかいなかった。
「な…んで?」

「なんでだろうね」
「……!?」
その少女が笑った。
そして小さな声で言葉を続ける。
「これから、とっても楽しくなるから」
楽しく…少女はそう言ってオレの前から姿を消した。
そう、本当に霧が散るように消えてしまったのだ。

Re: †nightmare_ ナ イ ト メ ア _† ( No.3 )
日時: 2009/10/11 16:51
名前: 秋海 (ID: P/D0CuiW)

>>1
早速コメありがとうございます♪
簡単なキャラ設定を作りますんで、とりあえず目を通してください。

Re: †nightmare_ ナ イ ト メ ア _† ( No.4 )
日時: 2009/10/11 17:13
名前: 鈴羅 (ID: vjv6vqMW)

おもしろいね!
こうゆう
小説待ってました!!

Re: †nightmare_ ナ イ ト メ ア _† ( No.5 )
日時: 2009/10/12 10:13
名前: 秋海 (ID: P/D0CuiW)

>>4
気に入ってもらえて嬉しいです(><)
あ、あと鈴羅さんの小説も拝見しました♪
お互いがんばりましょうね^^

Re: †nightmare_ ナ イ ト メ ア _† ( No.6 )
日時: 2009/10/12 13:09
名前: 秋海 (ID: P/D0CuiW)

02

オレは大勢の人の話し声と足音で我に返った。
いつの間にか校庭にはいつもの風景が戻ってきていた。生徒の中には1人立ち止まっているオレを好奇の目で見ている人もいる。
…なんだ今の……疲れてるんだろうか……?
オレがボーっとしていると誰かに肩を叩かれた。
「おはよ祐樹、1人で突っ立って何してんの?」
「あぁ信也…オレ、帰ろっかな…」
オレの言葉に信也は不思議そうな顔をしてから、すぐ笑顔になる。
「なに言ってんの!今日の体育は自習なんだからみんなで遊ぶんだろ!」
「……うん……そうだな…」
信也のニコニコ顔に負けてしまうオレ。
まあ明日は学校ないし、休息なら明日とればいいか。
オレは信也に引っ張られながら教室に向かった。

信也が言っていた体育は最後の6時間目にある。
その為にオレは帰らず授業を受けている訳だが…だるい。
特に今の数学の授業なんて聞いてるだけで眠くなる……。

「…ゆ……起き………祐…樹!」
……誰かの声が…これは…信也だ。
「祐樹起きろ!」
「……!?」
いつの間に寝ていたのかオレは信也の声に飛び起きた。
「…信也?どうし………」
どうしたんだ。そう言いかけてオレは言葉を止めた。
やけに教室がざわついていて先生もいない。
オレはもう一度「どうしたんだ?」と聞いた。
「どうしたじゃないよ。さっき不審者が学校に入って来たらしくてさ…」
…信也の話しをまとめるとこうだ。
凶器を持った男が数人学校に侵入して来て教師を全員一ヶ所に集めた。目的は不明らしい。
「で、これは噂なんだけど既に先生が何人か……」
「あぁ、ちょっと待て!!縁起でもない事言うな!」
この非常事態に動じていないのか、こいつは……。
「とにかくだ。逃げるのが先決だろ、なんでみんなそうしないんだ?」
「階段が塞がれてるんだよ、その不審者達でね。」
…じゃあどうする、窓から飛び降りるって言ってもここは4階だ。骨折どころじゃ済まない。
「あ〜もう、なんでこんな事になんだよ!!」
オレが机を叩いたのと同時に銃声が聞こえた。一気に騒然となる室内。
「ちょっ、何だよ今の!?」
明らかに銃声だった。分かっていたが信じたくなかった。
ふと一人の生徒が教室を飛び出す。
「もう、こんな所にいられるかよ!!」
「あっ、おい!」
止める暇もなく走り去る男子生徒。すぐにそいつの悲鳴が聞こえてくる。
ヤバい、ヤバいぞ……。
中には泣きだす奴もいるなか、オレは必死に落ち着こうとしていた。
その時、クラスのリーダー的存在の翔が立ち上がった。
「みんなで一気に行こう、そうすれば絶対相手も怯む!」
その声に半分の人間が立ち上がる。
オレは…オレはそんな危険な事しようとは思わない。それで死ぬなんて絶対にゴメンだ。
「行こう祐樹!」
「……え?」
オレは声のする方を見た。信也がオレの服を引っ張っている。
「な…に言ってんだよ、お前そんな事するような奴じゃないだろ……?」

「だって……面白そうじゃん」
信也の笑顔がいつもと違って見える。
朝、オレの前に現れたあの少女の言葉が蘇る…。


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