ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

闇の中
日時: 2009/10/12 13:40
名前: 影山の子分3が好き (ID: W0MEbhZQ)

昼間。
人間のセカイは明るい。
あたたかくて、気持ちがいい。

でも、夜はすべての物が闇に包まれていく。
俺自身も、いつかそうなってしまうのだろうか。

禁断の技を使い、自らの体をどんどん壊していく俺。
止めてくれた鬼道さん。
もう、貴方には合わせる顔が無い…。
貴方は俺を裏切った。でも、

俺も貴方を裏切ったんだから……。

不動は、こう言っていた。
『強さを手に入れる為ならなんだってする。
悪魔に、魂を売ってでも……!!!』
俺だって、そう思っていた。
鬼道さんのセカイを見られるなら、何をしたってよかったんだ。
そして、強くなった俺を見た鬼道さんは、
きっと帝国に帰ってくる……そう思っていた。

結局、鬼道さんは帰ってこなかった。
悲しいけれど、時々見舞いにも来てくれたし、寂しくはなかった。
でも今は違う。
闇が怖くてたまらない。
また、影山と言う悪夢に飲み込まれるのか…
そうしたら、今度はもう絶対ここには戻ってくる事が、出来ない。

闇の中で、俺は手を握りしめる。
一筋の光を、捕まえるように。

Page:1



Re: 闇の中 ( No.1 )
日時: 2009/10/12 13:45
名前: ヘ音記号 (ID: OZyDylja)

文面も内容もすごくかっこいいです!
続きみたいです。

闇の中No.2 ( No.2 )
日時: 2009/10/12 17:43
名前: 影山の子分3が好き (ID: W0MEbhZQ)

わわわ・・・お返事ありがとう・・・!!!

☆ではご要望にお答えして・・・★

戻ってきた。
俺は、ここに。

威圧感溢れる帝国学園。
俺たちが、フットボールフロンティア全国大会優勝校常連、という
プレッシャーを持ちながらも、
強くある為に。
全国を制する為に。

毎日ボールを蹴っていた、場所だ。

ボールを蹴る。
とんっと弾むボール。

「……!!!」
それを見て、俺の目は一瞬にして鋭くなった。
そして、潤んだ。
楽しかったサッカー。
高いプライドの元にしたサッカー。
裏切りのサッカー。
そして、
己を壊していったサッカー。

色んな思いが、溢れ出す。


闇の中じゃ無くても、怖い。

でも、
きっと。

「………。」

とん。

「鬼道さん。俺……」

笑みが、こぼれる。

「サッカー、また始めました。」


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。