ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 冤罪調査人 大空月夜 読んでくれたら嬉しいな
- 日時: 2009/10/26 15:48
- 名前: 京月 葉月 ◆wRO5HBkRn. (ID: IY.5e5Uz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11451
チワーッス! 初めまして。【美香の事件簿】を書いている 東京葉月と申し上げたい…。でも、名前変えました。京月と葉月になりました。
これもやっぱり、事件です。でも、これは冤罪と深く関わるお話です。まだまだ、初心者ですが頑張ります。
!!注意事項!!
*中傷や悪口は厳禁。
*チェンメ禁止。荒らし禁止。
以上!
**目次**
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**お客様**
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- Re: 冤罪調査人 大空月夜 ( No.3 )
- 日時: 2009/10/23 17:50
- 名前: 京月 葉月 ◆wRO5HBkRn. (ID: IY.5e5Uz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11451
ファイル,1
ポニテールが揺れる。私は学校に走って向かう。遅刻間際だ。無欠席無遅刻・優等生の私には初めての経験だから、如何すればいいのかは分からない…。でも、とりあえず走る。時間以内なら、私の足なら間に合う。
通学路の最中に時計があるので、チラッと私は見た。
八時十三分…。
私の学校は八時十五分までが、登校するのが基準だ。十六分になったら、もう遅刻となる。
私は遅刻が嫌なので、無我夢中で走った。右に曲がれば学校に一直線と安心して、角を曲がったとき、誰かとぶつかった。その途端に視界がぼやけた。そして、誰かの声がする。
『ふぅ〜。あいつが犯人の濡れ衣を着せれて…。これで、安心して結婚できる…』
男の人の声だった。濡れ衣? 犯人?
「おいっ! 気おつけ……沙紀?」
沙紀? 誰だろう?
「あのっ? 沙紀って誰のことでしょうか?」
「あぁっ〜。何でもない。ごめんな」
男の人が去っていった。
沙紀って誰?
でも、見知らぬ人の名前を考えても駄目だ。っと、思った途端にに…
≪キーンコーンカーンコーンキー——ンコーン≫
「あっ! 遅刻」
私は遅刻した。人生で初めて…
私は走った。
もう、さっきの事など忘れていた。
続く
- Re: 冤罪調査人 大空月夜 ( No.4 )
- 日時: 2009/10/23 17:59
- 名前: 京月 葉月 ◆wRO5HBkRn. (ID: IY.5e5Uz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11451
**この話の専門用語**
冤罪… 無実であるのに犯罪者として扱われてしまうこと」を指す言葉である。つまり「濡れ衣(ぬれぎぬ)」。捜査や裁判の過程に問題が指摘されている刑事事件を表現するため広範に用いられる言葉。
冤罪調査人… 運命に定められなる人を示す。真犯人を見つけ出す。冤罪を受けた者の無実を証明する。云わば、探偵・弁護士に近い者。
思考読心術… 月夜が使える超能力。これで、冤罪事件の真犯人を追いかける。
以上!
- Re: 冤罪調査人 大空月夜 ( No.5 )
- 日時: 2009/10/26 12:17
- 名前: 葉月 ◆tw4Q443n8o (ID: IY.5e5Uz)
第二話 珍しい
私は見事に、遅刻をした教室に入った途端に、クラスメイトから拍手。先生までも、拍手をしてきた。
そして、先生が私の近くに来て…。
「大空さん。遅刻は恥かしいことではない。偶には遅刻してもいいよ」
恥かしいことではない…。
それは、難しいことだ。いくら、私が成績優秀でスポーツ万能でも、この意味はわからない…。
休み時間…
私は屋上へ向かう。悔しいときは、いつも屋上。
屋上には誰もいなかった。
私は寝転がった。空を見た。
その瞬間、視界がぼやけてきた。
そして、またあの声が聞こえた。
『冤罪にはならないことだけを祈るだけだ…』
冤罪? 祈るだけだ…って、この人が犯人なの?
「…夜。月夜!」
「あ、あれ。風子」
「珍しい」
「はっ?」
「珍しいね。ここにいるのは…」
風子だった。
落ち着いていた口調だった。
「安心したよ。月夜が遅刻して…」
「ぅぅう?」
「月夜も人間だって、安心した」
続く
- Re: 冤罪調査人 大空月夜 ( No.6 )
- 日時: 2009/10/26 15:47
- 名前: 京月 ◆tw4Q443n8o (ID: IY.5e5Uz)
あげ
- Re: 冤罪調査人 大空月夜 読んでくれたら嬉しいな ( No.7 )
- 日時: 2009/10/26 16:19
- 名前: 京月 ◆tw4Q443n8o (ID: IY.5e5Uz)
第三話 道徳
休み時間が終わり、三時間目になった。道徳の時間だった。今日は何故か、冤罪についての学習だった。そんなの、授業に何の関係があるかはわからない。
「冤罪はいけない事だ。わかったな」
先生は何考えているのだろう。何で、冤罪を教えるのかはわからない。
「皆、冤罪を何で教えるのを持ったか、教えてやろう。身近に起こったことだからだ。先生に祖父が捕まって、その後に十年後に……」
私の視界がぼやけてきた。何か、先生の声と映像が見えてきた。
『おじいちゃんが犯人の訳あるか—』
先生の小さいときかも知れない。
先生が法廷の傍聴席で叫ぶ。
『裁判官。おじいちゃんは無罪なんです。本当です。聞いてください。裁判官』
裁判官は無視して、法廷を続ける。
『裁判官。お前は人間じゃなーい。おじいちゃんが殺人する訳ないじゃないか! 聞いてください』
裁判官は無視する。
視界が白くなる。
『被告人岡井鞆臓』
裁判官の声がする。そして、傍聴席には学ランを着ている先生がいる。
『無期懲役の刑を渡す』
先生は涙を流している。おじいちゃんは当時、何歳だったんだろう。
先生が傍聴席から立って、廊下へでる。廊下に先生の先生が立っていた。
『岡井。辛かったな』
先生はハンカチを渡す。
『虐められても、先生がフォローする』
『坂木先生。フォローしなくていいです』
『わかった』
岡井先生は外に向かっていった。
視界が元に戻った。先生の長い話に付き合わされた生徒があちこちを見ている。
続く
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