ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Monotone world
- 日時: 2009/10/25 11:20
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
こんにちは(又はこんばんは)。月下の犠牲を書いている者です。
この小説はファンタジーです。そしてもしかするとグロが少し入るかもしれません。
更新はかなり遅いですが、一生懸命頑張るのでよろしければお楽しみ下さい。
コメントがあると嬉しいですが、私の小説に来て下さいなどの宣伝はご遠慮下さい><
目次
序章>>1
第一話>>2
Page:1
- Re: Monotone world ( No.1 )
- 日時: 2009/10/24 19:18
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
序章
「優希……本当に抜け出す気なの?」
銀色のストレートロングの髪に水色の瞳の少女、刹那が言う。優希と呼ばれた少年は黙って頷く。銀色の髪に赤と水色の瞳……瞳の色は奇麗なのに輝きが無かった。
ため息をつく刹那。バタバタと走る音と優希を呼ぶ声。黙って刹那の手を引いて走り出す優希。あまりにも突然だったため転びそうになる刹那。周りを気にしながらも出口に向かって走る優希と刹那。
「……完全にバレた。ドアの外で待ち伏せしてる」
小さな声で呟く優希。刹那は「あーあ。さっさと家から出ないからだよ」と言う。優希は「嗚呼。強行突破しかありませんかね」と言う。
ドアに手をかける優希。確かに大きいドアだが、いつもなら簡単に開くはずなのだが、今日はびくともしない。
「閉じ込められましたね」
優希は焦る様子も無く言うが、横に居る刹那は大慌てで「諦めた方が……」と言う。優希は慌てる刹那を横目で見て「魔法使う。姉さんは下がってて」と言う。
「破壊の協奏曲」
どこからか取り出したフルートを取り出して、吹き始める優希。黙って耳を塞ぐ刹那。爆音と共にドアが吹っ飛ぶ。
ドアが吹っ飛んだことを確認して、フルートを消し、走り出す優希。慌てて優希に続いて走り出す刹那。
「王子……お戻り下さい」
金色の髪を揺らし優希の前に現れるのは青い瞳の少年……月詠。優希は舌打ちをして刹那の手を引っ張り、そのまま真上に飛び上がる。
「捕まえてみなさい。まぁSランクなんか怖くありませんけどね」
それだけ言い残して飛び去る優希と刹那。月詠は唇を強くかみ締め、拳を握り締める。
「餓鬼め……調子に乗りやがって……」
- Re: Monotone world ( No.2 )
- 日時: 2009/11/01 19:23
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: HPru.2N2)
第一話
バタバタと走る音。長い青髪をポニーテールにしている赤い瞳の少年……紅条 桜梨(クジョウ オウリ)。桜梨を必死に追いかけるのは、短い青髪に青い瞳の少年……紅条 梨玖(クジョウ リク)だ。
「ちょ、待ってて! 速い」
声を上げる梨玖。桜梨は冷たい声で「待ちません。あんたのせいで遅刻するのは嫌なんです」と言う。どんどん二人の間は広くなってゆく。梨玖は必死に走るが、間は全然縮まらない。
「化け物やな……」
小さな声で呟く梨玖。気づけば学校の校門前。黙って呼吸を整える桜梨。黙って時計を見てから校内に入ってゆく桜梨。梨玖の方は苦しそうに咳をしながら校内に入る。
「じゃあ。今日は教室に来ないでよね」
そう言って階段を駆け上がってゆく桜梨。梨玖はため息をついて自分の教室へと向かう。廊下で騒いでいたクラスメイトたちは梨玖に気づくと明るく「おはよ! 弟のおかげで、間に合ったみたいだね」と言う。
「やかましいわい! 今日は早く起きたんや! ゲームしてたら……」
「朝からゲームて……駄目だこいつ」
黒髪に緑色の瞳の少女……西條 雪(サイジョウ ユキ)が言う。その後ろで控えめに笑うのは茶髪に紫の瞳の少女、雪野 麗華(ユキノ レイカ)である。
「五月蝿い。別にええやろ。俺が朝どう過ごそうと」
梨玖の言葉を聞き、雪は呆れたような顔をし「そりゃそうだけど、それで遅刻しそうになってどうすんのよ」と言う。
梨玖は自分の机に鞄を置き荷物を机の中に入れる。その様子を見て麗華が一言「宿題はやったの?」と言う。
「嘘……宿題あったっけか?」
コクリと頷く麗華。奇声を上げて机に突っ伏す梨玖。雪はそれを見て面白そうに笑うのだった。
- Re: Monotone world ( No.3 )
- 日時: 2009/11/01 19:44
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: HPru.2N2)
第二話
「……退屈」
窓から外を眺める桜梨。スラスラと教科書を読んでいく先生や、当てられて慌てて答えを探すクラスメイトの声なんかは桜梨には聞こえていなかった。
突然校門の前に現れた優希と刹那を見て目を見開く桜梨。刹那と目が合ったように感じ、内では焦りながらもそれを表には出しはせず、黙って刹那を見つめる。
そんな桜梨を見て笑う刹那。……まともに姿が見えているのかも怪しい距離なのだが。優希は黙って空を見上げる。澄んだ空気。なのに顔をしかめ、視線を桜梨に移す。
優希の瞳はしっかりと桜梨を捉えたまま動かない。流石の桜梨でも気味が悪くなり、黙って前を向く。そんな桜梨を見て怪しく、そして美しい笑みを浮かべる優希。
ゾワッと悪寒が走るのを感じ、自分の手を強く握り締める桜梨。鳴り響くチャイムと先生の声で開放される時間を知る桜梨。安心したように息を吐き、号令の後に教室から立ち去る桜梨。
そんな桜梨の姿を見つめるのは、緑色の髪に水色の瞳の少年、桜梨の親友であり、よき理解者の望月 葵(モチヅキ アオイ)だった。呆れ顔でため息をついても桜梨のことを追おうとはしなかった。そのほうが良いと判断したのだろう。
保留
- Re: Monotone world ( No.4 )
- 日時: 2009/12/01 19:58
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: QCyKwm9.)
この小説はHPで書くことにしましたので、ロックします。
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