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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 秘密の金魚 その1
- 日時: 2009/10/26 16:38
- 名前: 綾咲麗奈 (ID: f7aWX8AY)
- 参照: http://sakuradukino.web.fc2.com/
初めまして、綾咲です。
とっても短いショートショートを載せています。
本館は上記記載のurlです。お暇な時にでも覗いて頂けたら嬉しいです。
感想、誤字・脱字などありましたらお気軽にどうぞ。
01:嫌い
目が覚めてから泣くのは軽症、目が覚めて泣いているのは重症。
最近、特に涙もろい私は、更に涙もろくなっている。一体何故か。理由は単純明快、彼のことを考えているからだ。
全く、だから恋は嫌いだ。
自分の人格が破壊されてしまう。たった一人の人間によって。腹が立つ。そしてまた泣けてくる。
彼の顔を見る度、嬉しさやら、悔しさやら、他にも言葉に出来ない感情が溢れ出てくる、涙になって。
そして、「大丈夫?」と声を掛けられるのだ。
冗談じゃない。一体誰のせいだと思っているのか。
自覚が無いことほど恐ろしいことは無い。いっそのこと、殺してしまおうか。いや、殺して欲しい。
彼一人の手によって。
他の誰でも、何でもない。
彼しか認めない。
———嗚呼、殺して頂戴!
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