ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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—隠れ村...
日時: 2009/10/28 18:13
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

こんにちは!Kリンです^^

いつも皇女様系書いていますが(そうそう、また小説が消えました↓↓)
今回は思いきりホラーにしたいと思います。
ちゃんと暗くなるかはわかりませんが、
頑張るのでよろしくお願いしますっ><

隠れ村...というか、
まあ人間のようで人間じゃない人達が
すむ村みたいなトコです。
誰もその村が存在するかどうか
わからない、つまり都市伝説みたいなカンジです

日本にもそのような都市伝説がありますので、
それをモデルにしてるんで、興味あったら
調べてみてください。
けっこうミステリアスで楽しいです。

では

       _登場人物_

名前:慧矢 狼亜(えや ろうあ)年齢:14歳
プロ:有名な探検家の息子
   父が謎の村を調査しにいったところ、
   行方不明になり、14ながらその後を継いで、
   探し続けている

名前:慧矢 慶汰(えや けいた)年齢:36歳
プロ:狼亜が幼い頃、ある村を探しに行き、
   そのまま行方不明

名前:夜城 衛介(やしろ えいすけ)年齢:14歳
プロ:狼亜の幼馴染 同じく探検家を父に持つ
   現在狼亜と共に行方不明者達を探す

名前:夜城 阿雄(やしろ あお)年齢:9歳
プロ:衛介の弟 兄といつも一緒
   謎や探検が大好き そのことになると
   頭の回転がヤバイ

   


     

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Re: —隠れ村... ( No.1 )
日時: 2009/10/28 18:29
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

◆*-х〜●*-х〜◆*-х〜●*-х〜◆

     〜プロローグ〜


昔、はるか昔のこと。

王族の中で異様な姿の子供が生まれた。

宮廷はそのことで大騒ぎになった。

ただちに国一番の占い師がやってきて、その子供を

占った。ところが占い師はけわしい顔で

こうつぶやいく。

       『不和の子供』

以来そのことは洩らしてはいけない命令が下され、

時代がかわってその事は忘れ去られていった。

しかし異様な子供は死ぬまで牢から出れず、

何百年のち、子供をもうけていた。


その後、子から子へと継がれてゆき、

ついにある子供が牢から脱出したのである。

しかしその姿はいまだ同じ姿だった。

そして、ある文書によると、

その子供は恨みを背負ったまま、ある山奥に

集落をつくり

今でもその子孫が行き続けていると...

◆*-х〜●*-х〜◆*-х〜●*-х〜◆

Re: —隠れ村... ( No.2 )
日時: 2009/10/28 19:25
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

◆*-х〜●*-х〜◆*-х〜●*-х〜◆

201×年 夏

『ホントにあった!謎の村』

『誰にも知られなかった集落の真実』

『実録!大昔に消された幻の村!』

『ついに発見!?神秘の領域』.....


「ガセばっかだなぁぁ....」


セミがうるさいある夏の日。
僕は団扇を仰ぎながらパソコンに向かっていた。
ジワジワと締め付けるような暑さの中、
ありもしないことをさもホントのように
書かれた嘘たちに付き合って、最悪の気分だ。

「どうせ、そんな村なんてありっこないんだ。
   父さんはもう帰って来ない」

いつも呟いてる言葉。自分でもイヤになる。

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った。
セミと混ざって雑音にしか聞こえない。

「はいよぉ」

僕は団扇を投げて玄関に立った。

「はいれよ お前だろ」

面倒くさそうにいうと、

「いよっぉ相変わらず不機嫌そうだな」

汗まじりの衛介が入ってくる。
二人分で玄関がやけに蒸し暑くなる。

「来いよ お茶しかないけど」

「へっ どうも」

衛介はズカズカとイスにすわって、
ガブリと一杯飲んだ。
ったく、僕の気分も考えてほしい。

「どうだ?例の村について...」

衛介は横目で僕を見つめる。
僕はため息をつく。

「何にもわかんないよ。ガセならあるけどね。
  夏休みの宿題よりある意味キツイぜ」

「そっかあ。気の毒だな。
  阿雄も調べてるらしいけど、やっぱり
  別段すごい情報もない」

僕はもうれつな暑さを感じたので、
そばにある扇風機をつけた。
扇風機も暑さを感じてるのか、いつもは冷たいのに、
今日は皮肉にも熱くてヒドかった。

衛介がボソリといった。

「ただ......」

僕はその続きを待つ。

「........その村ぁ...
   おっかないらしいぜ??」

「何がだよ.....」

衛介は周りをなぜか伺う。

「あのな...ずっと前、昭和初期ころ、
  ある探検家が別の調査でその山に入った
  らしいんだよ......」

「で???」

僕は扇風機の前で目をつむる。

「その探検家、他とはぐれてある集落についた
  らしいんだ....そしたら、何がいたと思う?」

「ゾンビ」

「違げェよ!!!真面目に聞....」


「翼を持った人だよ」

玄関から声がして、ひょいと覗いてみると、
衛介の弟、阿雄が笑っていた。

「ぁぁあお!」

衛介は麦茶を飲みながら叫んだ。
僕は舌打ちする。

「汚ねェなぁぁ....ちゃんとしろよ」

「うぃっす で、何しに来たんだよ!!」

阿雄は黄色い団扇を扇いであがった。

「うるさいなぁ...あんちゃんがヘンなこと
  いわないようについてきてあげたんだよ」

衛介は一発ぶつ。

「いったぁぁい!!薄情者ぉ!!」

僕は衛介と阿雄を引き離すと、
もうひとつ麦茶をもってきて阿雄にわたした。

阿雄は嬉しそうに笑った。

「ありがとう。狼兄!!」

僕は阿雄に続きを聞こうとした。

◆*-х〜●*-х〜◆*-х〜●*-х〜◆


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