ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 闇の人
- 日時: 2009/10/28 19:00
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
はじめまして。闇猫です。
基本的に、ダークです。てか、シリアス書けません。
細かいことは気にせずどんどん読んでください。
感想待ってます。
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- Re: 闇の人 ( No.1 )
- 日時: 2009/10/28 19:32
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
「ふぅ。」
少年の周りには赤黒い液体で染められた人だったもの。しかしそれはもはや原型をとどめてはいなかった。
「いやぁ〜思ったより危なかったな。こいつら一人一人が強いんだもん♪」
少年は自分の頬に付着している赤黒い液体を指で触れる。
と、そこへ・・・。
「お疲れ様です。黒さん。」
小さな小さな少女が現れた。
黒いフ−ドをかぶり、全身黒一色。
黒いスカ−ト、黒いブーツ。
おまけにその腰周りには、黒い鞭が巻きつけられている。
「あぁ。てか、肩刺されたから、治療してくんね?」
少年は___黒さんと呼ばれた少年は何事もなかったかのように少女のもとに歩き出す。しかし、彼の右肩には、刃物で刺された深い傷がある。
「焼くのと、縫うのどっちがいいですか?」
満面の笑みで問いかけてくる少女。
「あぁ〜。痛くないほうで。」
そう言うと、少女は一言。
「じゃあ、焼きますね☆」
その一言で、少年は一気に青ざめる。
「おい・・・。いたくないほう・・・」
一瞬にして、少年の口に鞭の腹が入り込む。
「だってぇ。痛くしたほうが黒さん喜ぶでしょ?」
少女は、ゆっくりとした足取りで、少年に近づく。
少年は、左腕で、くわえさせられていた鞭をとり、後ずさりする。
「いや・・・喜ばないし。てか、戦闘の後でつかれてんだけどな・・・」
再び鞭が少年の口に飛び込んでくる。
「私だって、疲れているんですよ?ストレスも溜まっているし・・・。ストレスは美容の敵なんですよ?」
「あ、あはは・・・。」
少年は、一気に少女に背を向け、走り出した。
かつて、少年は人々から迅速と呼ばれるほどの存在だった。彼の姿を見ることは、常人にはまず無理だ。
しかし・・・。
「っ!?」
そんなスピードを持つ彼でさえ、彼女の敵ではなかった。
なんと、鞭で彼の首をひっとらえたのだ。
首の骨が軋み、意識が一瞬飛ぶ。
「あはは☆黒さんやっぱり速い〜。」
少女は一歩も動くことなく、彼を捕らえた。
ちなみに彼と少女の差は約200メートル。
「いったいお前の鞭は何メートルのびんだよ・・・。」
少年は気を失いながら、呟いた・・・。
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