ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Crimson World——紅
- 日時: 2009/10/31 07:27
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
一瞬__________
何が起こったのか分からなかった
目の前で真っ赤な鮮血が飛び散り
服にまだらな染みを作った
まごうことなき____________紅
そして世界が__________
紅く染まった__________
*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*:;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*
初めまして。架凛と言います☆
このお話はファンタジーです。グロくは……ないと思います。
シリアス'ダークは初めてですが、頑張りたいと思います!!
*+。.。°お願い°。.。+*
○架凛の更新スピードは、亀よりも遅いです…。
それでも良いと言う方は読んでやってくださいm(_ _)m
●荒らしはNGです!!(あってもスルーします。
○誤字、脱字がありましたら言ってください。
*+。.。°目次°。.。+*
登場人物 >>25
第一話 幕開け >>3
第二話 記憶 >>6 >>10 >>11
第三話 謎の少女 >>13 >>23
第四話 二重人格 >>27
*+。.。°お客様°。.。+*
GPS様 楔様 詩己様 ミリアム様
ゼロ様
ありがとうございます☆
*〜オリキャラ〜*
>>14 楔様ご提供
>>20 ミリアム様ご提供
- Re: _________紅 ( No.9 )
- 日時: 2009/10/29 06:53
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
考えてくださるんですか!!
感謝感謝です☆m(_ _)m
- 第二章 記憶 ( No.10 )
- 日時: 2009/10/29 07:22
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
ライファの父カイスは、天才的な科学者であり、
膨大な魔力の持ち主でもあった。
「奇跡の水」の研究を始めたのも彼だった。
それを知ったラファーロは、カイスを取り込もうとしたが、
カイスは絶対に耳をかさなかった。
そして………その命を狙われたのである。
ガイアはおそれていた。
女とは言えど、ライファはカイスの娘。
相当の魔力を秘めているだろう。
「ライファ。そなたは本当に国の民を守ろうと思っているか?」
「え?も、もちろんです。」
「ラファーロに復讐するためではないのか?」
「そ、それは……。」
ライファは少し口ごもりながら言った。
憎しみがないと言えば嘘になる。自分の父を殺されたのだから。
「復讐したいと思うのは……当たり前です!!
でも、国の民を守りたい心も、ちゃんとあります。」
「うむぅ……。儂がおそれているのは、そなたが憎しみに駆られ、
自分の力を抑えられなくなることじゃ。
ライファ。自分を保つことができるか?
もしできると言うならば、後は自由にするがよい。」
「……わかりました。ありがとうございます。おじいさま。」
そう言うとライファは立ち上がった。
ラファーロへの憎しみは胸に秘め、今は民衆を守ること。
それだけを考えようとしていた。
「私は、行きます!!」
「行くがよい、ライファ。
…………決して死ぬでないぞ。」
「はい。」
心配そうな顔だが力強い声を聞き、
ライファは確かに王の風格を感じた。
「第一戦闘部隊、出動!!」
新たな決意を胸に、彼女は高らかに宣言する。
これから起ころうとしている事を何も知らずに__________
- 第二章 記憶 ( No.11 )
- 日時: 2009/10/29 18:23
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
ライファは魔防服に身をかため、騎馬を進めていた。
敵は海から、空から、地面から、あらゆる所から攻めてくる。
時には魔術を行使し、突然現れることもある。
いわゆるテレポートと言うものだ。
先程、海沿いの街から、ラファーロ軍が現れたという情報を聞き、
まるで風になったような速さで向かっている。
(これ以上誰も失いたくたい。)
ライファは強い意志で進む。
そこに、一人の青年が声をかけた。
「ライファ、大丈夫か?」
話し掛けてきたのはハーディ=フロストという男。
幼なじみのハーディは王以外で唯一ライファを名前で呼ぶ者である。
「な、何がですか?」
「いや……。何か不安そうな顔っていうか……。」
「…………!!」
ライファはその蒼い瞳を見開いた。
ハーディには長く一緒にいるせいか、心を読まれている気がする。
ライファは少し悔しかったりもしたが、なぜか嬉しいような気もした。
「じ、実は…………。やっぱり何でもないです。」
「なんだよ。途中まで言って気になるじゃんか。」
「なんでもないです〜!!」
ライファは怒ったように言った。
本当は、ハーディが言った事は当たっていた。
ライファには自分の力を抑えきれる自信がなかった。
祖父の言葉を聞いてその不安はむくむくと膨らんでいったのだ。
しかしライファはそれを誰かに言ったりはしない。
それは弱みを見せる事になる。姫としての威厳を失うことにも通じる。
「そうか…。ならいいんだけど。何かあったら俺に言えよ。」
「………はい。」
ライファが渋々という感じで答えたその時、
目指すべき場所から火の手があがった。
「まずいです。急ぎましょう!!」
部隊は更にスピードをあげ海沿いの街を目指す__________
- Re: _________紅 [オリキャラ募集中] ( No.12 )
- 日時: 2009/10/29 10:01
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
〜補足〜
三章のはじめの方にでてきた魔防服とは、
魔法でつくりだされる防御服で、
魔力の高い者にしか使えない上級魔法です。
分かりにくくてゴメンナサイm(_ _)m
- 第三章 謎の少女 ( No.13 )
- 日時: 2009/10/30 07:06
- 名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)
「エルドラド」通称海沿いの街と呼ばれる。
絵本から抜け出してきたような風景と、
様々な工芸品で有名な街だ。
その美しい街も今、戦火にさらされていた。
かつては民の憩いの場所であったこの広場も。
「ふふふ………
は、ははははは!!良い眺めだ!!」
燃え盛る炎を見つめて笑う一人の男がいた。
ラファーロ軍第三部隊の隊長、ブルート=ファイアリーである。
短くきった赤茶の髪。
明るいオレンジの瞳には、色の印象とは異なる冷たい光がやどされていた。
ラファーロ軍の大半は魔術属性関係なしに炎の魔術を使うことができる。
もちろん、ブルートもそうだった。
「奇跡の水を大人しく渡さないからさ!!
ははははは!!」
笑うブルートの前に、突然白銀の何かがさっと通り過ぎた。
「………なんだ!?」
「はずしたわね、残念。もうちょっとだったんだけど……。
ねぇコルア。」
声のした方に目をやると、そこには一人の少女がいた。
腰あたりまでのびた銀色の髪と、薄紫色の瞳が目立つ。
そして胸に抱いているのは……
白銀に光る____________________狐?
「………お前、誰だ。」
ブルートは突然現れた少女を睨み、
先程とは全く違う冷静な声でいった。
「あら、怖い顔。私が誰か知りたいのなら、
まず自分から名乗るのがどうりではなくて?」
少女は狐を撫で、怪しい笑みを見せながら言った。
そしてブルートは名乗った。
「我が名はブルート=ファイアリー。
ラファーロ第三部隊の隊長だ。」
「第三部隊?弱いのねぇ。」
「なんだとっ!?」
怒りに顔を歪めるブルートといたって涼しい顔の少女。
「俺が名乗ったんだからお前も名乗れ!!」
「私?私はフィリア。フィリア=ライトネス。」
「………何者だ。」
「ただの通りすがり。と考えてくださればそれでいいわ。」
相変わらずの笑みにブルートは
ふつふつと湧いてくる怒りをおさえるのに苦難していた。
「で、抱いてるそれは何だ?」
ブルートがそう言った瞬間、フィリアの顔から表情が消えた。
「ねぇ。今 [それ] って言った?」
空気が凍り付いたような気がした。
凄まじい冷気がフィリアの体から発されている。
「それ、ってコルアのこと?」
無表情な顔を見て、ブルートの心までもが恐怖で凍りついた。
遂にそれを顔にだしてしまった。
「ぁ………ぁ。ち、違います……。」
一軍の隊長とは思えないような弱々しい声。
これでは面目まるつぶれだ。
「そ、ならいいの。この子はコルア。」
フイリアは再び笑みを浮かべた。
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