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- ヒストリエ ラスト ナイト1
- 日時: 2009/11/02 18:09
- 名前: nothing (ID: 0W9rRz2p)
はじめまして、今回初めて小説を投稿します。nothingです。取り合えづ乗せてみいますのでよろしく。
ヒストリエ ラスト ナイト
こうしてみると時計の針は常に回転し、寸分たがわぬ位置へと戻ってくるわけだが、決して其れが狂わないという保障は無いのだろう。決して刻とは戻ることが無く、規定されたものではないのだ。
ここには少し古びた銀色の懐中時計が、古びたビンの上に置かれている。口頸が細く、そして長く、丸みを帯びた胴体は濃い青色だ。だからなのか、それだからなのか。銀色の懐中時計は何故かしらそこに浮遊しているように見える。
「お客様、今日はどのようなご用件でしょうか?」
「今日はどのぐらい売り出されているんですか」
その店の低い天上にはランタンが吊り下げられていた。店の女性は大きなデスクの上に何やら天秤と、ノートを広げている。
彼女はノートをぺらぺらとめくると、一日に売り出されている時間の一覧表を見て、客にどのような種類の時間ですか? と言った。
「闇の刻がいいんですが。今なんタムぐらいなんでしょうか?」
「お客様がお求めになられている刻はほぼ固定されていますから、2000タムですね。この刻についてはほぼ無限ですので、刻の中でも実にポピュラーなものですが、お客様は初めての御購入なのですか?」
「いいえ、仕事ようなので。よく使用します」
「そうですか 」 と、彼女は言った。
そう言われると男は少しばかり笑った。
「そうですか。分かりました…」
客が少しばかり不可思議な顔をみせた。店員はアルバイトなのですと言ってから、こちらに笑みを浮かべた。彼女は前髪を揃えており、上には黒いカットソーを着ている。それから下は赤と黒色を基調としたフォークロアー調のロングスカートを着たこじんまりとした服装で、店で接客をする時は腕に店の刻印が入ったブレスレットをつけていた。
「私が説明できることは刻を購入するとどのようなメリットがあるかといったことを説明することが出来るだけです。その刻をお客様がどのように扱われるかは実にお客様しだいですので、私たちが何か指示するといったことはまったくありませんが、どんなことに使用されるんですか」
「はあ、仕事柄身の安全を守るために使用するつもりです」
そういうとアルバイトの店員は、なるほどなるほど。と、いってから手元の記帳をぺラペラとめくって一刻。と記入した。それから記帳から顔を上げて客を見入る。
「お客様のお名前のほうをお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「名前はカナリ・エルト・ネルトです」
「カナリア・エルト・ネルト様ですね。かしこまりました。それでは手続きを行ないますので、それにしても…」
店員は少し口を尖らせてから、はああ。とため息をついた。目はどことなくはかなげだ。
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- Re: ヒストリエ ラスト ナイト1 ( No.2 )
- 日時: 2009/11/02 18:15
- 名前: nothing (ID: 0W9rRz2p)
ありがとう。なんだか自分じゃだめだと思ってたんですが、取り合えづ次々載せてみます。結構長いので…。
- Re: ヒストリエ ラスト ナイト1 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/02 18:25
- 名前: nothing (ID: 0W9rRz2p)
続きを間違えて新しいスレッドを立ててしまいました。だから続きはヒストリエ ラスト ナイト2に書かせてもらいます。すみません。
- Re: ヒストリエ ラスト ナイト1 ( No.4 )
- 日時: 2009/11/02 19:22
- 名前: 咲 (ID: Dscjh0AU)
2を見ますネ。
分かりました。
- Re: ヒストリエ ラスト ナイト1 ( No.5 )
- 日時: 2009/11/02 19:22
- 名前: nothing (ID: 0W9rRz2p)
すみません。
- Re: ヒストリエ ラスト ナイト1 ( No.6 )
- 日時: 2009/11/06 18:58
- 名前: nothing (ID: 0W9rRz2p)
ヒストリ ラスト ナイト の第1話とかです。ヒストリエ ラスト ナイト2を読む前にこれを読んでくれたら嬉しいです。
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