ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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血に餓えたS嬢の呪文
日時: 2009/11/05 17:11
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

初めまして。闇華夜 Ankaya です。
此方で書くの初めてになります。
他のところではまた違う名前ですので、私だって分からないでしょう。
まぁ、その話は置いといて。

血に餓えたと書いてありますが、グロくないです。
ホラーも、多分。入ってないです。

ってことで、

よろしくお願いいたします。

—ルール—
・荒しは回れ右。
・暴言や意味不明な書き込みはご遠慮ください
・チャットは雑談のほうでされてください
以上です
—————————————

Page:1



Re: 血に餓えたS嬢の呪文 ( No.1 )
日時: 2009/11/05 17:33
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

>*。・。=プロローグ=。・。*<

人は踊りつかれた人形

暗闇の中の柩で眠るは蝶

凍えるベットに散りばめられた紅い結晶

未来(asu)を哂えど 今日を泣け

嘆きの白馬は 散り逝く猛獣

もがれた翼は 畳まれ折られ

羽ばたけずに奈落へ堕落せよ——————

Re: 血に餓えたS嬢の呪文 ( No.2 )
日時: 2009/11/05 18:42
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

【主な登場人物】

名前・聖蘭
主人公(♀){通称『S嬢』
前の国では鎖に繋がれた姫『鎖姫』と呼ばれていた。
胸の辺りに紅く光る宝玉を持つ。
血を見ると、我を忘れ、戦闘を好む鬼神へとなってしまう。聖蘭のSをとってS嬢を名づけられる。

櫻静(♂){通称『静刑』
罪を犯したものに罰を下す、国の皇帝。
聖蘭をいままで鎖に繋げ、檻の中に閉じ込めていた。
宝玉を集めており、聖蘭の命を狙う。

蒼穹(♀)
聖蘭をかくまっている女の子。
額には蒼く輝く宝玉が埋め込まれている。
行動を共にしている。

明々(♂)
聖蘭と行動を共にしている。
額に黄色い宝玉が埋め込まれている。

Re: 血に餓えたS嬢の呪文 ( No.3 )
日時: 2009/11/05 19:29
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

あの姫は名を忘れてしまった『鎖姫』
さぁ 奈落の扉を叩き堕ちていきなさい————

『scene・1』

「鎖姫よ……毒杯を飲み干せ」
「————ッ!」
「安心しろ。毒は弱い」
真赤に染まった水。
彼は毒と言うが……これは……
「……兵の……生き血でしょ……」
そう。兵から抜いた生き血。
「そうだよ。それがどうかした?」
「……私はヴァンパイアじゃないわ……」
「そうだね。でも……キミは……」

その先の言葉は聞かなくとも分かる。
どうせ、阿修羅とか夜叉とかなのだろうから。
「五月蝿いわね……。貴方が飲み干せばいいじゃない」
「何?鎖で繋がれてるくせに抵抗しようとしてる訳?」
私の顎を上にあげ、目線と目線を合わせる。
「汚らわしい手で……私に触れる出ない……!」
私は顔を櫻静の手から放す。
「何時まで強気でいられるかな?もうじき……キミは刑に掛けられる」
刑……。
「ハハッ。妃を刑に掛けるなど聞いたことが無いわ」
「今、聞くんだよ。『妃は刑に掛けられ殺された』っと……ね」
フンッ……。
「おまえの欲しいものは知っているわ。どうせ……赤
の宝玉だろう……?」
「そうだ。他のも欲しいが……先ずはおまえからだ」
ジワジワ追い詰め……私の胸から赤の宝玉を取る気か……。

私は鎖姫と名乗られる聖蘭。
誰も助けようとしない。
それは何故かって?
だって、助けたものは——————

櫻静に罰せられてしまうから————

アスベリア國の皇帝である彼には、逆らえない。
そして、私はこの皇帝の妃。
始めは互いに惹かれあったが……
今は愛が冷め互いを憎しみ合う関係。

そして……
私を鎖に繋ぎ、檻の中に閉じ込めた。

Re: 血に餓えたS嬢の呪文 ( No.4 )
日時: 2009/11/05 20:19
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

闇の猛獣よ
私の元にい出よ……。
そして、全てを喰らえ—————

scene・2
ハァー……。
私はずーっとこのまま?

「せめて……蒼穹がいれば———————」

「何〜?あたしのこと、呼んだ〜?」
ハァ〜……。
幻聴までもが————……

んんッ……!?

私はソーッと後ろを振り返る。
「蒼穹!?どうして……ここに……!?」
「へへ〜ん!あたしだけではないのでぇ〜す!」
え?って……
「明々もっいるのでぇ〜す!」
いるのでぇ〜すって……
「どうやって入ったの……?」
警備は厳重にされてるはず。
牢の前にも、沢山の兵はウロウロしている。

「エヘへ〜。薙ぎ倒してきました〜♪」
「イヤイヤ……。それはそれで困るから」
「……何故聖蘭は鎖で繋がれてるんだ?」
口を開かなかった明々が、問う。

「それは……まぁ、いろいろとありましてって、それより!鎖を外してよ!」
私はその他の話をすっぽかして、鎖を外してもらう。

「フゥ〜。やっと自由が戻った……」
私は方をグルグル回し、肩に手を当てると、肩がなる。
これって、女としてどうなのかしら……


「逃げる気か……?」

「……櫻静」
騒ぎを聞きつけてやってきたのだろう。
「まだ沢山の兵がいるぞ?それでも逃げる気か?」
「フフッ。今は自由が戻ってきたから力も仕えるわ!」
私の力は封をされてたから仕えなかったけど……
今なら使える。

私は手の平に息を吹きかける。
すると……
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
兵が悲鳴を上げる。
「荊誓呪縛(keiseijubaku)」
荊で兵を締め上げる。

私は、薔薇の力を操る。
だから、宝玉も赤。

「じゃぁ、聖蘭。いっくよ〜!」
「えぇ」
「……」
私達は城の壁を突き破る。

「それじゃぁね。櫻静」

私は薔薇の花弁一枚残し、二人を追う—————

Re: 血に餓えたS嬢の呪文 ( No.5 )
日時: 2009/11/06 15:50
名前: 闇華夜 (ID: cbnYew9V)

呪縛糸の鎖から逃れた私は
自由の翼を広げ———————

scene・3

「……聖蘭」
「ん?何」
明々は何か聞き足そう
「どうして……鎖に?」
「あー。それは……ねぇ……」
説明したくないけど……説明したほうがいいのかもね。
「あ〜!蒼穹も聞きたい!」
蒼穹は飛んできた。
「じゃぁ……話すわ」

時を溯り、アスベリア國の皇帝・18代の時。
今は19代目。まぁ、それはさて置き。
私はアスベリア國に住んでいた。
普通の民家に住み普通に民との会話を楽しんでいた。
でも、そんな生活は一変した——————

櫻静と会ったのは、私は王宮に用が合って王宮へと足を運ばせる。
18代の皇帝に用件を伝え、王宮を出ようとする。
その途中、誰かにぶつかってしまった。
しかも、それは——————

『櫻静……様……!?』
私は急いで体を離し、後ずさりをする。
『キミは————聖蘭?』
櫻静は、私の名前を知っていた。
ここからが 互いを憎しみ合う関係の始まり————

私達はその日以来よく会うようになった。
そして、ある日の事だった————

『聖蘭……』
『何?』
櫻静の顔は明らかに赤い。
『どうしたの?』
私は問う。
すると、躍るべき言葉が私の耳に入る。


『私の……妃に……なってくれないか……?』
!!!!!!!!!
始めは本気か?って何度問いかけた。
彼は『本当だ』
って聞くたびに答えてくれる。

私は嬉しかった。
その時だけは、幸せに満ちていた。

でも、幸せは……
音をたてて毀れていく—————


「そっからは……予想付くでしょ?」
「ふむふむ。まぁ、何故鎖に繋がれたか分からないけど、二人がどうして幸せになったか分かった!」
幸せって……
「明々は?分かった?」
「……あぁ」
相変わらず口数少ない奴だな……。


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