ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 地獄の殺し屋
- 日時: 2009/11/07 14:43
- 名前: Zero ◆jChV7AGnnI (ID: LpcnUUvD)
覗いてくれてありがとう!
怖くなるように頑張ります。
更新が遅くなるかもしれないけど、良ければ見てください。
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- Re: 地獄の殺し屋 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/01 16:21
- 名前: Zero ◆jChV7AGnnI (ID: LpcnUUvD)
1.殺し屋の初仕事
地獄から人間界にきて八日が経った。
だが、ここしばらく<黒い森>には行っていない。
<黒い森>とは、ネット上にある、殺し屋——————アルクラドの殺し屋サイトである。
しかし、あまりの眠たさに八日間ぶっ続けで眠っていたのだった。
アルクラドは、目を覚まし、一本の大鎌を握った。
外はもう暗くなりかけていて、じき夜になるというところだった。
アルクラドはパソコンを起動させ、依頼がはいっていないか確認する。
アルクラドが依頼の欄をクリックすると、五件ほど依頼が入っていた。
アルクラドは笑みを浮かべる。
そして、立ち上がり鎌を見た。
そして呟く。
「馬鹿な人たち」
今回の内容
依頼人 名前 函那美 柚子(ハコナミ ユズ)
削除人 名前 浦倉 暦(ウラクラ コヨミ)
浦倉暦が、私から何もかも奪っていったんです。私は取り返して、楽しく日常を送りたいんです!けれど、それを言ったら暦が、「あんたが生きているのが罪なんでしょ?いっそのこと死ねばいいじゃん」と言ったんです!お願いします!暦を跡形も無く消してください!
アルクラドは笑った。
そして、返信をする。
殺し屋 わかりました。
今から削除しに行きます。
その代わり、貴方の命を五年分頂きます。
アルクラドは笑うと、鎌を手にし外に出たのだった。
- Re: 地獄の殺し屋 ( No.2 )
- 日時: 2009/11/07 15:57
- 名前: Zero ◆jChV7AGnnI (ID: LpcnUUvD)
外に出たときにはもう夜だった。
人通りも少なく、静かだった。
アルクラドは、軽々と屋根の上まで飛び、浦倉暦の家へと向かった。
アルクラドの脚力は並ではなく、次々と屋根を飛び越えていく。
そして数十分かけて、浦倉暦の家に着いた。
ガラスの窓をすり抜け、中に入る。
中に入ると、暦本人が居た。
「こんにちは。貴方が暦さんね」
アルクラドは言った。
暦はアルクラドを見た。
「だ・・・・・・誰っ!!出て行って!!」
暦は叫んだ。
すると下から足音が聞こえた。
「暦!煩いから静かにおし!」
どうやら暦の母の様だった。
アルクラドは笑う。
暦は部屋から出ようとした。
しかし、アルクラドが行く手を遮った。
「何所へ行く」
アルクラドは訊ねる。
「し・・・・・・下」
暦は言った。
アルクラドは鎌を握る。
「下というのは、地獄の事かなっ?!」
アルクラドは隠していた鎌を出した。
そして、暦に突きつけた。
「ひぅっ!!」
暦は声をだす。
アルクラドは暦に顔を近づけた。
「答えてくれたら楽にしてあげる」
「うっ・・・あっ・・・」
アルクラドは暦の反応を楽しんでいた。
初めて見るからだ。
「あんたにとって、一番大切な人は」
「み・・・・・三上 癒昏(ミカミ ユグレ)」
アルクラドが問い、暦が答えた。
アルクラドは笑った。
「ありがとう。楽にしてあげるわ」
アルクラドは鎌を振り上げた。
「あああああああああああああああああああああ!!」
暦が叫んだ。
アルクラドは躊躇い無く、鎌を振り下ろした。
その瞬間、浦倉暦の肉体は光に、魂は羽へと代わり、仕事は終わりを告げた。
「アヴィ」
「あいさー」
後ろに小さな妖精が現れた。
「注文は?」
妖精が訊ねる。
アルクラドは、すぐに答えた。
「三上 癒昏(ミカミ ユグレ)」
そう答えると、妖精は姿を消した。
アルクラドは羽を拾い、その後、函那美 柚子の所へ持っていった。
そして、命を五年分吸収し、今日の仕事は終わったのだった。
- Re: 地獄の殺し屋 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/11 16:21
- 名前: Zero ◆jChV7AGnnI (ID: LpcnUUvD)
アルクラドは、その後家に戻っていた。
しばらく待っていると、アヴィが戻ってくる。
「アルクラド様!」
「・・・・・・アヴィか」
「ご注文の三上癒昏本人です」
アヴィはそう言うとアルクラドの前に三上癒昏を置いた。
癒昏は目を覚ます。
「ん・・・・・・ここは」
「お目覚めですか?」
「ん?!うあぁぁあああああああ!!」
その後に何が起こったのかは、アルクラドしか知らない。
ただ、そこには羽が落ちていた。
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