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血に嗤う少女
日時: 2009/11/14 10:44
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

下手ですが、読んでやって下さい。(-_-;)>

「先輩!お疲れ様です!」
「それじゃ、後は頼んだ。」
俺は後輩に仕事を託し、久々に酒を飲んだ。
店を何軒かはしごした後、終電に何とか間に合い、ホッとした束の間、眠りに落ちた。




気がつくと、隣に女性が座っていた。寝ているのか、舟を漕いでいる。
服は真っ黒なワンピースに、真っ白なブラウス。
靴は、シンプルな漆黒の革靴だった。
どうしても、喪服をイメージしてしまう。
顔は、長い黒髪に隠れて見えない。
ガサッ。
彼女の手から、新聞が落ちた。
「あっ、落ちましたよ。」
彼女が、ゆっくり顔を上げた。
「あっ。すいません!」
高い、掠れたような声で言うと、急いで新聞を受け取った。
その時、彼女の大きなバックから、ゴソゴソと音がした。
よく、ペットを入れておく、バスケットだろうか。それに黒い布が被せてある。
「何が入ってるんです?」
つい興味が湧いて、聞いてみた。
「赤ちゃんです。」
「えっ・・・赤ちゃん?」
「えぇ、実はこの子、たくさんの人を見ると、吐いちゃうんですよ。」
「なるほど・・・。」
「あのぅ、もし良かったら、撫でてあげて下さい。喜ぶんで。」
何故かそう言って、赤ちゃんをバックの中から出そうとした。
俺は、赤ちゃんが、あまり好きじゃないので、それを止めさせ、
仕方なく、布を被せた状態で、バスケットの中に手を入れて撫でた。
しかし、生温かく、ブニブニして、気持ち悪い。
「かわいいですね。」
急いで手を引っこ抜き、愛想笑いを浮かべながら無理に言うと、とても喜んだ。
「良かったわねぇ。」
甘ったるい声を出しながら、赤ちゃんを抱いた。
その瞬間、彼女の顔が、恐怖に凍りついた。
そして俺の手を見て、表情が、恐怖から狂気と悲しみへ変わった。
つられて手を見ると、指には内臓の破片が着き、
真っ赤なまだ温かい血は腕を伝ってスーツを汚していた。
一方、彼女の腕からも、大量の血が、テラテラ光りながら滴り落ちていた。
「・・・人殺し・・・・・・・」
その声に、俺への嘲笑が含まれているように聞こえたのは、気のせいだろうか。







「はっ!」
目が覚めると、俺は布団の中で寝ていた。
汗だくだったが、手は、汚れておらず、服も、パジャマに着替えてあった。
「あれは・・・夢だったのか?」
何故か、信じられなかった。
「俺は・・・俺は、人殺し何かじゃないんだ。人殺しじゃない。」
自分に言い聞かせるように、声に出して唱えた。
気が狂いそうだった。
そして、会社へ行くため、朝食をとり、服を着替える。
服は、昨日出しておいたらしく、ハンガーに一式が掛かっていた。
昨日、あれからどうしたのかは、覚えていない。
「あれっ?」
ネクタイが無い。昨日、出し忘れたのだろうか。
仕方なく、クローゼットを開ける。






そこには、血塗れのスーツと、小さな人間の形をした、肉片の塊があった。

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Re: 血に嗤う少女 ( No.2 )
日時: 2009/11/15 16:40
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

「ちにわらうしょうじょ」です!
面白いと言ってもらえて光栄です!
流血表現が大好物(殴
そんな人ですがよろしくです!

Re: 血に嗤う少女 ( No.3 )
日時: 2009/11/15 17:16
名前: 劉翔 (ID: jM89U6Tv)

それじゃぁ、早く続きを書いてくださいな。

Re: 血に嗤う少女 ( No.4 )
日時: 2009/11/16 19:11
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

続きじゃないですが、『生ける屍』という物を
書きました!暇な時にでも読んでみて下さい!
コメント待ってます!

Re: 血に嗤う少女 ( No.5 )
日時: 2009/11/17 19:26
名前: 狛 (ID: DWQXiJ/7)

はじめまして!すすすすごい…!!

全然ヘタじゃないですよ!

こういうの書けるのってすごいなぁ。

では、次の作品楽しみにしてます!

Re: 血に嗤う少女 ( No.6 )
日時: 2009/11/17 20:10
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

狛さん、ありがとうございます!
これからもチョコチョコ書いていきますので
よろしくお願いしますです!


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