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- 多子化ストップ作戦
- 日時: 2009/11/14 19:06
- 名前: あおい ◆3uIQO01mdA (ID: XgoiBkTS)
多子化は、少子化の逆ばんみたいのです。
めんどいんで、ここは適当です。
あー、放り出す可能性九十九パーセントwww
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- Re: 多子化ストップ作戦 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/14 19:31
- 名前: あおい ◆3uIQO01mdA (ID: XgoiBkTS)
プロローグ
「首相! 日本は今、多子化ストップ対策を練るべきです!」
「しかし……いったいどうやって子供を減らすんだ? 子供を減らすには、今どうこうしたってどうにもならないところまで日本は来てるんだ」
首相が悩ましげに陰鬱な声をあげた。
まわりにいた男性たちがざわざわと聞き取れない声をあげる。
「首相、私にいい考えが」
そのざわめきを、低く鋭い声の男が制した。
首相は藁にもすがる思いで「──なんだ!」と声をあげる。
「子供を他国に売り渡すのはどうでしょう? さすればしごく簡単に子供を減らすことができ、なおかつその売った金を税金として使うことができるではないですか」
少し口の端をあげてニヤリと怪しげに笑いながら言ったその政治家の発言に、首相を含めその会場にいた全員が大きくざわめいた。
「子供をなんだと思ってるんだ!」「親の気持ちを考えろ!」などというありきたりな罵声が飛んだが、政治家は少しも動じず、首相に向かって是非を尋ねる。
首相はしばらく口を閉ざし、その疲れきり皺がいく筋ものびる顔に思い影を落としていたが、やがて大きく息を吐き口にしたのは、是、という答えだった。
更に大きく会場がざわめく。
誰もが、この考えに反対だった。もちろん、首相だって。しかし、今はそれどころではなかった。
一刻も早く子供をこの日本から減らさなければいけない。
結局、多子化ストップ作戦に決定せざるを得なくなったのだ。
*
「──えー、次のニュースです。前日十八時二十三分に、最近問題であった『多子化問題』のことについて話し合われました。結果によると、えー、子供が三人以上いる家庭では、末っ子を日本に差し出すことに決定いたしました。また、新たに法律ができ、子供は二人以上産んではならないことになり、もし産んだ場合は罰金三百万円以上、または懲役五年となります。子供は各国にばらばらに売りさばかれることで決定し、子供をどう扱うかもその国で決めていいようです」
とうとう、日本中にこの事実が公布された。
泣きながら子供を渡す親、別れが辛くて一人で来た子供、さまざまで、その度に市町村のものも含め、日本中が悲しみにくれていた。
当然、批判や反対の意見、会見なども行われることになった。
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