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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ブレイヴ
- 日時: 2009/11/16 14:41
- 名前: なぎ (ID: VczlP8hY)
—響き渡る鼓動が、いつも聞いている鼓動が消えたような気がした。当たり前のように、それも子守唄のように聴いている鼓動がすぅっと…。
—あの時からかもしれない。急に耳が聞こえなくなって、目が見えなくなって。全てにおいて絶望して、自分は暗い闇の底に落とされたんだと思った。
—悪いことをした?ううん、そうじゃない。いや、もしかしたら悪いことをしたのかもしれない。でもこれだけは、はっきりと言える。【自分は、相手にとって負になるようなことをした。】
『…これで終わりね、兄さん』
あの日、夢を見た。気が遠くなるような長い夢。其処は「戦地」と呼んでもおかしくなくて、辺り一面に傷ついた人が倒れていた。ほとんどの人が軍服をまとっていて、大人も子供も武器を持っていた。
気がつくとワタシの服は血だらけで、その血は全て返り血。ワタシの手にも、ワタシの足にも顔にも。そしてワタシの手には一丁の銃が握られていた。鉄特有の、冷たくて硬い感触が手から伝わった。
一回更新します。
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