ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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+.*Wing of the Dark moon*.+
日時: 2009/11/19 21:01
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: z8PRc4TM)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

月——……



それは……闇を照らす、聖なる光。



緋色の月——……



それは……聖者を惑わす妖しげな禍々しい紅い光。



常闇の森の中、月に惑わされ、踊らされる……



哀れな操り人形達……。



☆+.*:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:*.+☆
クリック有難うございます!!桜姫と申します(^^
立てた小説が悉く消えるという悲劇もありましたがが……
めげずにグロandファンタジーを目指し、頑張ります。。。



         ☆+。*.桜姫より.*。+☆
*桜姫自身学生なので更新速度は超トロいです。別にかまわねぇぜ!!って方はどうぞ。
*荒らし、チェンメは禁止です。
*ハァ!?ファンタジーなんて嫌いだし!!って方はBACK推奨です。戻るを連打!
*超絶駄文です!心が深海より深い方はお読みください。

         *:;;;;;;:*CONTENTS*:;;;;;;:*
主な登場人物>>3

1話「暗い森」>>4 2話「立ち入り禁止」>>5 3話「紅月館」>>8




            +.*.+お客様+.*.*
*架凛様 *凛様


            ただいま【2】人です
            ☆.+.*感謝感激です!!Thank you!!!*.+.☆

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Re: +.*Wing of the Dark moon*.+ ( No.4 )
日時: 2009/11/16 19:19
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: kYMQpD9Q)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

1話 暗い森
「夜は暗い森へ行ってはいけないよ」

そんな噂を聞いたのは、何時のことだろう。

昔々、顔も思い出せない誰かが言っていた気がする。

でも、今の私の頭にはそんなこと、欠片も思い浮かばなかった。

ただ、一つのことが脳裏をよぎっていた。





「ねぇー……珠亜ー……夕飯はコンビニ弁当かなんかで適当に食っといて」

暗い静かな部屋に母親の声が木霊する。

私の親は私のことなどひとつもかまおうとはしない。

俗にいう、育児放棄ってやつか。

でも、もうそれは何年も前からことだったから私はもう慣れた。

フラフラと立ち上がると玄関のドアを開け、夜の闇の中へと飛び出した。


暗い闇の中で私はポツリと呟いた。

「砺音の家にでも行くか……」

砺音とは私の親友の名前だ。

小さいころから一緒の、何でも話し合える親友。

しかし、この闇の中、砺音の家まではかなりの距離がある。

「仕方ない……近道使うか」

そう言って私が向かったのは怖いうわさの絶えない暗い森。

自殺や誘拐事件もよくあるらしく、昼間でも誰も近付かない。

けど、これが砺音の家への一番の近道なのだ。

怖いけど、行くしかない……か。

私は暗い森の中へと踏み込んでいった。

「うわっ……暗っ……」

足元もよく見えず、一寸先は闇。

私は手探りで森の中を進んでいく。

と、その時。



「……唄?」


暗闇の中で不意に唄が聞こえた。


『闇の旋律空を切り、月光照らされ道を示す

 緋色に染められて妖しい道化
 
 蝶になりして円舞を踊り』


唄がいきなり途切れた。

その時だった。

ただただ闇だった暗い森に、赤い……光がさした。


真っ赤な真っ赤な月光が……。



世界が歪んだ気がした。


それと同時に私の意識は闇へと吸い込まれていった。

Re: +.*Wing of the Dark moon*.+ ( No.5 )
日時: 2009/11/16 20:04
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: kYMQpD9Q)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

2話 立ち入り禁止

ボウッとした意識の中、鉄と錆びと何か生臭い匂いが鼻をつく。

その匂いに耐えきれなくなり、珠亜はゆっくりと身体を起こした。

その瞬間目に飛び込んできた光景は信じられないモノだった。


黒い服を鮮血に染め、真紅の瞳を光らせて銀色の髪を風に靡かせ、1人の少女が立っていた。

『……起きたの?』

少女が淡々と語る。

思わず体が震えたが卒倒しそうになるのをこらえて何とか頷く。

少女は無言で珠亜に近づいてきた。

コツコツと硬い靴音がその場に響き渡る。

スッと少女はその場に屈んだ。

血のように真っ赤な目が珠亜の目を覗き込む。

『……ロアの森で寝てるなんて……命知らずも良い所』

ロ……アの……森?

聞きなれない言葉に思わず首を傾げる。

銀髪の少女はスッと目を細めると無言で片手を差し出した。

そして言葉少なく、静かな声で呟いた。


『……ついてきて』


珠亜は戸惑いつつもその手を取った。

銀髪の少女は無言で珠亜を立たせ、その場から歩きだした。

Re: +.*Wing of the Dark moon*.+ ( No.6 )
日時: 2009/11/16 20:12
名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: 81HzK4GC)

唄の歌詞、上手いね〜!!
ファンタジー!って感じで素敵☆°。

黒い服を鮮血で染めた少女って……一体何者だぁ!?
続きが気になるッッ((〜<o*
応援してるよぉ(o°ω°o)ノ~~

Re: +.*Wing of the Dark moon*.+ ( No.7 )
日時: 2009/11/16 20:15
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: kYMQpD9Q)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

ありがと〜^^
唄の歌詞とかポエム作りは好きだぉ♪
よくやってるので☆

応援ありがとぅww
頑張るぜぃ

Re: +.*Wing of the Dark moon*.+ ( No.8 )
日時: 2009/11/20 18:52
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: 7ufWM2y7)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

3話 紅月館

銀髪の少女に手を取られ、歩くこと数分。

少女がいきなり立ち止まった。

無言で上を見上げる少女につられて珠亜も上を見上げる。


そこにあったのは……

月光を浴びて闇の中に聳え立つ館……。

思わず館に見入っていると、館から紫色の髪の一人の少年が現れた。

身なりはよく、服装もきちんとされている。

道端を歩いていたら10人が全員振り返りそうな位美形だと思う。

少年は珠亜と銀髪の少女をチラッと眺めるとポツリと呟いた。

「客……? 朱音さんに……? あ、どうぞこちらへ」

少年はそう言うと踵を返し館へと戻っていく。

銀髪の少女も無言でそれについていき、館へと向かう。

「ギィィ……ィ」

館の玄関のドアが軋んだ音を立てる。

館の中は紅い炎が灯された蝋燭がいくつもおかれ、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

館の壁には様々な絵画が飾られていたり、珠亜の身長程もある大きな甲冑があった。

すると一際豪華な扉が目に入った。

先を歩いていた少年が静かにドアをノックする。

そして少年は静かに呟いた。

「朱音さん……この人たちは……」

少年は扉越しにドア越しで言った。

すると、部屋から声が響いた。

「お客よ」

それを聞いて少年は一歩後ろに下がった。

少年が後ろに下がると同時に、ドアが音もなく開いた。

「……待っていたわ」

部屋から、凛とした声が響き渡った。


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