ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 好きでも殺人
- 日時: 2009/11/20 18:00
- 名前: 綾乃 (ID: ThpyAL8R)
あなただって好きな人を殺すかもしれない。
その時が生きてる間に来るのか、来ないかの違いがあるだけで人は変わる
好きでも殺人/スタート
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- 小説説明 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/20 18:03
- 名前: 綾乃 (ID: ThpyAL8R)
皆さんこんにちは。
綾乃です。
ここで書くのは初ではありませんが、初心者ですのでどうなるか分かりません。(笑)
今回の小説は私もどうなるか分かりません。
書き進めて行く時の気分によると思います。
ただ、今の時点では「推理小説」にしようかなと思っています。
社会系問題のほうに書こうか、こちらに書こうか大分悩んだ末ここで書くことに決めました。
こちらに書く事はおかしいと思われた方、申し訳ございませんがお見逃しください。
では、次からスタートさせていただきます。
- Re: 好きでも殺人 ( No.2 )
- 日時: 2009/11/20 18:16
- 名前: 綾乃 (ID: ThpyAL8R)
「まったく…。何を考えてるんだ!」
「だって…。」
いきなり怒鳴られ、肩をすぼめているのは夏野由里。
怒鳴っているのは、…上村茂である。
この二人、8歳違いの恋人同士だ。
茂は28歳。由里は20歳。今年成人を迎えたばかりだった。
「一歩間違えれば、君が死んでいたんだぞ!」
「分かってる。けど、放っておくわけにもいかないじゃない!」
怒鳴られてばかりいるのが癪に障ったのか、由里が言い返す。
「だって、そうでしょ?もし茂さんが私と同じ立場にたったら、助けるでしょ?だったら人の事言えないじゃない。」
こういわれると、茂もグッと詰まる。
由里に弱いのに加え、事実を言われるともう怒る気も失せるというものだ。
「分かったよ…。君は正しい判断をした。これでいいかい?」
「なによ、それ。私が無理やり言わせたみたいじゃないの。」
そう言い、由里が噴き出す。
由里が怒っていないことが分かった茂はホッとした。
「それでも…危ない事には首を突っ込まないでくれよ。僕の寿命が縮まる。」
「そんな事言われたって…探偵なんだもの、しょうがないじゃない。」
そう、由里は探偵なのである。
「ただの探偵ならいいんだけどね…。」
そう言い、茂は溜め息を漏らす。
−−由里の父親は警視長官で、なにかと警察に顔が効くのだ。そして、父親正和は由里に甘い。
その結果、殺人事件だろうが未遂事件だろうが関係なしに首を突っ込むようになってしまったのである。
茂の方は、いたって普通のサラリーマン。
そのせいもあり、由里がピンチの度に会社を抜け出すというわけも出来なく、何かあるとこうして二人で会った時に軽く説教をするのだ。
- Re: 好きでも殺人 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/20 18:31
- 名前: 綾乃 (ID: ThpyAL8R)
「茂さん、心配してくれてありがと」
由里が素早く茂にキスをする。
「由里君!」
そういい茂は真っ赤になる。
「本当に茂さんって今時珍しい真面目な人よね」
由里は声を立てて笑った。
−−ますます茂が赤くなる。
「そう僕を虐めないでくれよ…」
情けない顔の茂る。
30代後半あたりを思わせる口調に、真面目な性格。
由里はそこが気に入って茂と付き合ったのだ。
「でもね、私に事件に関わらないっていう方が無理なのよ。−−ほら。」
由里はリモコンを手にとると、テレビのスイッチを入れた。
その画面にうつったのはニュースだった。
「今日未明、早手川町にあるマンション××で、女性の死体が発見されました。早手川警察によりますと、死後一日ほどたっているとの事です。この女性の名前は緑川早苗、27歳で−−…」
キャスターの説明を聞いていた茂が唖然とした。
「まさか…緑川早苗だって?由里君…もしかして…」
「お察しの通り、緑川早苗はお義姉さんの腹違いの妹さんよ。」
「由里君、頼むから関わらないでくれよ!」
茂が悲痛な声で由里に言う。
「残念だけど…。ここに来る前、現場によってきたんだ。」
「………。」
茂の顔がどんどん暗くなり、肩が下がっていく。
「どうして…君は…」
「だって、事件を解くの、楽しいんだもん!」
茂の顔とは正反対の生き生きとした輝いた顔で、由里は言った。
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