ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片
- 日時: 2009/11/25 22:28
- 名前: 黒翼 ◆ERZNJWqIeE (ID: 82QqnAtN)
- 参照: http://all-star5-knksk.cocolog-nifty.com/blog/
はじめまして。
黒翼(こくよく)と申します。
このスレッドでは短編のダーク的(?)な小説を投稿していきます。
【このスレッド内での約束】
★ダークが苦手! って方はブラウザの「戻る」でお帰りください。
★「中1の駄文小説なんて見たくねーよ」って方もお戻りください。
★荒らしさんはバックプリーズ。
★3行以下のコメントもお控えください。報告等ならOKとします。
★スレ内でのチャットも厳禁です。
★時々番外編なんてあるかも。ボカロオリジナルとか。
★キリ番を踏んでくださった方(50、100、150、200……)は、自己申告してください。
リクエストをお受けします。
★更新速度はカメさんです。あげるのはOKとして、更新を急かすのはご勘弁を……
★連レスもお控えください。
★誤字脱字などは教えてください。
以上を守れる心の広い方のみ、下にスクロールしてくださって結構です。
——始まるよ。可哀想な少年少女の物語が。
ボクの名前は『アリス』。このセカイ……物語の案内人さ。
ボクの鍵が絵本を開く鍵さ。君の魔法とボクの鍵。
それで開くよ、黒翼の綴る物語を——
★泉水市立翼ノ中学校図書室案内★
——……一気に全部読むの? >>0-
1冊目【狂気ノ歌】 囚人紹介:出雲 雄治>>2
1ページ目:>>1 2ページ目:>>4 3ページ目:>>7
2冊目【鏡影ノ意】 囚人紹介:木川 流星>>8
1ページ目:>>10 2ページ目:>>14 3ページ目:>>15 4ページ目:>>18
3冊目【携帯召使】 囚人紹介:飛鳥 輝>>19
1ページ目:>>23 2ページ目: 3ページ目:
4冊目【戦闘態勢】 囚人紹介:藤野 晶
1ページ目: 2ページ目: 3ページ目:
5冊目【バースト】 囚人紹介:柴田 暁
1ページ目: 2ページ目: 3ページ目:
6冊目【destiny】 囚人紹介:(5名)
1ページ目: 2ページ目: 3ページ目:
7冊目【恋ト誘惑】 囚人紹介:柏 有紀
1ページ目: 2ページ目: 3ページ目:
8冊目【我ニ信仰】 囚人紹介:東雲 彩
1ページ目: 2ページ目: 3ページ目:
*゜*゜。長編。゜*゜*
【destiny:Ⅱ】 囚人紹介:(6冊目のdestinyの5名+1名)
1章:出会い
2章:いざ、帝国へ
3章:正体
。゜*。*冊子(番外編)*。*゜。
★本校の図書室にご来室された方★
・nanasi様
・凛様
・リラ様
・†*゜風羽栞゜*†様
・瑠花様
- Re: 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片 ( No.4 )
- 日時: 2009/11/21 18:19
- 名前: 黒翼 ◆ERZNJWqIeE (ID: 82QqnAtN)
- 参照: http://all-star5-knksk.cocolog-nifty.com/blog/
nanasiさん
コメントありがとうございます!
怖くかけてたのか……安心しました!
期待に応えられるように頑張りますね!
1冊目【狂気ノ歌】 2ページ目
「嘘……だろ?」
ふざけてる。こんなことある訳がない。
悪夢? 裏組織の陰謀?
「き、木川まで……!」
アキと同じだった。
融けた肉に腐敗臭。
「ニン……ゲ……」
木川は口を動かす。
あまりよく聞き取れなかったが、俺の事を指したのは確かだ。
骨の覗く木川の指は、俺を示していた。
木川以外の人は居ないかと見回したその時だった。
「ニ、ン……ゲン……」
「エモ……ノ……」
「ニン……ゲン……」
「……ンゲ……ン……」
嘘だ。
体中に寒気が走った。
さっきまで誰もいなかったのに、今は
生きた俺を囲むように全校生徒・先生がいる。みんな中心の
俺に手を伸ばして群がり、唸っている。
「あ……ぁ……」
虫酸が走る感覚というのが理解出来た。
プライドが今なら捨ててしまえる程の恐怖感に襲われた。
腰が抜けて床に座り込んでしまった。
格好イイとか悪いとか言ってる場合じゃない。
「や……やめ……」
よせ……俺に近寄るな!
そう言いたくても、声が上手く出ない。
恐怖で呂律が回らない。
——孤独。
俺の回りはみんな死んでる。
生きながら死んでる。 木川も、先生も、後輩やみんなも——
『嫌だ……こんな所で死にたくない!』
目の奥に熱く溢れる涙の意味は、自分でもわからなかった。
恐怖、後悔、憎悪——負の感情が俺を取り巻く。
ひとつの手が、俺に向かって伸びる。30センチ、
20センチ、10センチ——近づく制限時間。
俺の生命のタイムリミット。
俺は、それを受け入れる事にした。
『——……』
心にメッセージを残した。
一本の腕が振り上がる。
5、4、3、2、1——
「待て!」
聞き慣れたような声。
いつも聞いていたような、
気が動転しているだけか、気の所為か?
——違う。
ちゃんと知ってる奴だった。
中央階段から下り、道を避けるゾンビたちの
合間を通ってそいつは俺に手を差し延べた。
「大丈夫か、出雲」
「柴田……!」
俺は“柴田”を見てどれだけ喜んだだろう。
今の俺には救世主に見えた。
「ニン、ゲ……」
「! 出雲、行くぞ!」
「何処に!?」
「とりあえずついて来い!」
俺は柴田に手を引かれるまま、一緒に走る。
メールボックス側の職員室を通り抜け、引き付けた
奴らを教室側で鍵を閉めて時間を稼ぐ。
俺たちは最終的に、図書室に行き着いた。
「助かったぜ、柴田……」
「俺たち以外にも生存者がいると思わなかったぜ」
「たち……?」
柴田ひとりしか見ていないが、どうやら
図書室の奥にもうひとりいるらしい。
「大丈夫か?」
「柴、田……」
「輝!?」
そこには、ソファーに横たわった輝がいた。
顔は青ざめ、腕の傷から血が流れている。
「さっき木川にやられたんだ」
柴田はジャージのポケットから取り出した
包帯を輝の腕に巻きながら言った。
「中央ホールに気が集まっている間に鍵をありったけ集めて、
保健室で包帯とか探して……中央ホールみたらこの騒ぎだ」
俺は俯いちまった。輝の苦しそうな顔、
柴田の沈んだ表情から目を逸らしたかったんだろう。
「雄治……」
「うん?」
「傷、から……どんどん腐食……してっテル……俺も……
直に奴らみたいにナる……攻撃を……喰ラう、な……」
輝の言葉が少しずつ片言になっていってるのがわかった。
その時。
柴田が笑った。
「ニ……ゲンの……匂イ……」
ドア越しに奴らの声が聞こえた。
俺たちはどうなる? 死ぬか? 死ぬのか?
ほかに道は?
「——なーんて」
……は?
振り返った。瞬間——
ふたりは、もう人間じゃなかった。
〜NEXT:3ページ目〜
- Re: 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片 ( No.5 )
- 日時: 2009/11/21 15:02
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
私の小説にコメントありがとうございました
ゾンビ……怖いですね;;
傷からどんどん腐食していく……
ああ、怖や怖や
頑張ってくださいね^^
- Re: 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片 ( No.6 )
- 日時: 2009/11/21 15:09
- 名前: 黒翼 ◆ERZNJWqIeE (ID: 82QqnAtN)
- 参照: http://all-star5-knksk.cocolog-nifty.com/blog/
凛さん
逆にコメント、ありがとうございます^^
1冊目は次で終わりです。
中学校の構造はウチの中学がモチーフなものでww
複雑です。(なにもかも無許可)
そちらも頑張ってくださいね。
- 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片 ( No.7 )
- 日時: 2009/11/21 15:57
- 名前: 黒翼 ◆ERZNJWqIeE (ID: 82QqnAtN)
- 参照: http://all-star5-knksk.cocolog-nifty.com/blog/
1冊目【狂気ノ歌】 3ページ目
……嬉しかった。だから、ショックが大きかった。
「俺ノわざ……ニンゲン化ケ」
「なっ……じゃあ!」
「わざノ効果ガ切レタダケダ」
輝の衝撃の発言に、俺は絶望した。
「くそっ!」
鍵のかかった図書室のドアを、一生懸命に開けようとした。
「無駄ダ」
開けるのは無謀? そんなコトで諦めるもんか。
“死にたくない”
それが原動力だ。
けど、柴田——否、死体が言ってる意味は違った。
“開けても無駄”
「うわッ!?」
忘れてた。
ドアの向こうには奴らがいることを。
「ニン、ゲン……食ウ……」
夢だって言ってくれ!
現実なら、俺を生かさせてくれ!
せめて人の元へ行かせてくれ!
こうなったら逃げ道はひとつ。
助走をつけて、思いっきり身ひとつで窓ガラスにダイブした。
キラキラ舞うガラスの破片。
奴らはそれを呆然と見ていた。
——勝った。
逃げ切った。
俺は駐輪場に立ち尽くした。
追ってこない奴らを見、勝ったと確信した。
——刹那。
「雄治」
背後から擦り寄る冷たいモノ。
それは確実に俺の身体を捕らえていた。
「——!」
「オレヲ忘レナイデ」
——アキは、俺の背でニタリ、と笑った。
——1冊目終了っと。お疲れ様。
なんか、ぱっとしなくなかった? 気のせいならいいんだけど……とりあえず、ありがとう。閉じよう——
- Re: 闇ニ舞ウ記憶ノ欠片 ( No.8 )
- 日時: 2009/11/22 11:24
- 名前: 黒翼 ◆ERZNJWqIeE (ID: 82QqnAtN)
- 参照: http://all-star5-knksk.cocolog-nifty.com/blog/
——2冊目の絵本の囚人。次も男かぁ……——
木川 流星【キカワ リュウセイ】
中学3年生 14歳 男子バスケ部 3年4組 図書委員
頭がよく、大人しい。が、イジられキャラ(下ネタ的な内容で)。成績は学年首席を誇る。
少し長めの茶髪、見かけによらず、極稀にはっちゃける。
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