ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- セカイ
- 日時: 2009/11/26 18:08
- 名前: 鈴 (ID: pzcqBRyu)
初めまして瑠花です。
上は鈴になってますが瑠花って覚えてください。
同じ名前さんが居たので名前変えました。
シリアスですが笑いありバトルありb
4話目更新しました。
*荒らし・中傷等禁止
*誤字等ありましたら指摘お願いします
*更新はマイペースです
*アドバイスやコメ等は死ぬ程喜びます
登場人物紹介
・桜乃 茜 / サクラノ アカネ
14歳 A型 身長158㎝ 茶髪。ショートに近いミディアム。
一応主人公。
テンションの上がり下がりが激しい。
・綾瀬 花菜 / アヤセ カナ
14歳 AB型 身長155cm 黒髪。
茜の幼馴染であり親友。
落ち着いた性格。かなりの甘党。
・リア・コール・フィアロ
17歳 血液型不明 身長164㎝ 金髪のストレートロング。
お姉さんキャラ。「わ」や「よ」等を良く使う。
キレると怖い。謎の部分もしばしば。
登場人物はまだまだ追加して行きます*
目次
第一話>>1
第二話>>2 >>4 >>8
第三話>>9 >>10
第四話>>11 >>12
- Re: セカイ ( No.1 )
- 日時: 2009/11/22 10:57
- 名前: 鈴 (ID: SHYi7mZj)
第一話 -物語ノ幕開け-
「ちょっ!花菜!」
「何」
「いや何じゃなくてそれ何!?」
下校中、
今にも落ちそうなアイスクリームを何個も持っている花菜と、それを見て唖然として見ている茜の姿があった。
彼女が驚くのも当然と言っていい。
花菜の落ち着いた容姿とその制服に、この大量のアイスクリームは違和感がかなりあるし、
それなりに人がいる道路沿いの道を歩く花菜は周りからかなり注目されている。
まして、花菜が極度の甘党だと理解していた茜すら驚く程のアイスクリームの量だ。
「こっちは自分で買ったけど、こっちはおじさんがくれた。」
花菜はアイスクリームをいっぱいに持った手を交互に前に出し、ほとんど表情を変えずに言った。
ていうか、何故おじさん?
売ってる人?知らない人から貰ってないだろうね花菜?
そんなツッコミを脳内でしていると、「はい」と花菜に2個程アイスクリームを渡された。
しかもトリプル。食べれるかな。
花菜の話を聞くと、普通に店で食べてて、5〜6個買って帰ろうとしたら、その店員の人が、
「頼む!これ以上食わないでくれ!
これは持って行っていいから…」
と泣きながら頼まれたらしい。
…店内で何個食べたかは聞かないで置こう。
「茜。」
そんな事を考えていると、突然アイスクリームを持っている手を指差された。
「あっ!溶けてるぅぅぅ!」
そう言ったのもつかの間、驚いたせいで前のめりになり、溶けかけのアイスクリームが手から落ちていく。
それが、茜が見た最後の情景。
あっけなく崩れさった平凡で平和な生活と、この物語の、
幕開けだった。
- Re: セカイ ( No.2 )
- 日時: 2009/11/23 12:45
- 名前: 鈴 (ID: SHYi7mZj)
第2話-違う-
ええっと?こういうどうすればいいんだっけ。
あ、思い出した!
手に人って3回書いて飲み込むんだね分かったよ人!
納得したように手をぽん、と叩く。
意味不明な言葉を頭の中で言っていたが、
本当にこの世界は「意味不明」という言葉に相応しいのだ。
持っていたはずのアイスクリームは無く、ただ一人洋風な家のソファに座っている。
そこで彼女は混乱した頭を現実に引き戻し、
さっきまでの事を思い出そうとした。
えっと、えっと、
花菜にアイスクリームを貰って、落ちそうになって…?
だめだ。そこから記憶は此処に居る所まで飛んでる。
「あのー・・・。」
あたり全体をぐるっとソファから見渡す。
人がいるかと声を出してみるが、答えは無かった。
応答。応答しろスネーク!
応答が無く、人影もないと分かった所で、急に不安がこみ上げてきた。
何がなんだか、さっぱり分からない。
さっき確かめたように、本当にこの家に居るのは茜ただ一人。
頭の中で考えてるうちに、足が先に動いた。
無意識ーと言うよりは、深層意識と言った方が近いのだろうか。
ドアの方に向かって駆け出していく茜。
帰りたいという衝動で、ドアをばたん、と音を立てて開いた。
「何…コレ…。」
分からない。分からない。分からない。
その言葉だけが頭の中で響く。
また普通の世界が戻ってくると思いきや、目に飛び込んできたのは見たことも無い光景だった。
家の瓦礫の山と、ぼろぼろになって少しだけ残っている家々。
街灯などあるはずもなく、夜であるのか周りは真っ暗だった。
ひゅうひゅうと行き場を失ったかのような風が木を揺らし、暗闇を包み込む。
この異様な光景に、力なく茜はその場に座り込んでしまった。
口から嘲笑が漏れる。
気づくと女が一人、茜のすぐ横に立っていた。
音もなく、いつから此処に居たのだろう。
グレーのコートを被り、背丈は茜より少し高いくらいの女。
座り込んでいるままの茜に、
「ようこそ。セカイへ。」
微笑みながら女はそう小さく言い、呆然としている茜を立たせ、手を引いた。
2人の足音が、あたりに響いた。
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