ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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メイガスLOOK
日時: 2009/11/22 18:04
名前: 知赴 (ID: VzZBhHeS)

初投稿です!

頑張って皆さんに納得されるようなノベルを書きたいです。

よろしくです!

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Re: メイガスLOOK ( No.16 )
日時: 2009/12/22 21:54
名前: 知赴 (ID: XjNXB6W7)

あざーす^^

更新遅れまくり;
すいませんでした

明日更新しますわ

Re: メイガスLOOK ( No.17 )
日時: 2009/12/23 19:19
名前: 知赴 (ID: gJy/GGb4)

はぃ
いきましゅ。


〜コノセカイ??〜

朝もやにこだまする風。
水が滴る。

「もぅぅぅぅ〜ん」

牛舎のなかの牛たちがそれぞれの声をあげて朝を知らせる。

都会に程離れた村、ソフイート。
畑が段々になって、季節の植物が実っている。

朝日が顔のてっぺんをのぞかせ、そこから漏れる日のかけら。


主は暗闇にいた。
何もいないような。

さして光の届きもしない。
動物たちの愉快な咆哮も響かない。

死んでいる、森。

もしくはデッド・ゾーン。


その奥にひっそりとたたずむ、小さな小屋。
闇雲に歩けば、迷うだろう。

「主は何を望む?」

小さな、つぶやくこえ。

「主は何を望む?」

何処にも響かない。

「わたしは…」

主のこたえ。

「何を望む?そう…」

静まる森。音のない空間。

「わたしは、せかいを望む。」

「せ・か・い?」

「このせかいがほしい。
わたしのものにしてほしいのだ。」

無闇な願い。その顔には、声からしても想像のつかない、表情が映し出された。

そうして、女は言った。

「わたしがせかいを手に持てば、
罪人と人間の調和ができるはず」

「だから
わたしはせかいを望む。」

「罪人の女王さまの言いなりだ。

罪人が収容されているところは程遠いと聞いた。
それならば、行くのもめんどくさい。

ならば…ならば…
罪人全員集合で、都会のいちばん大きい場所を襲撃せよ。

わたしが順調にせかいをもらっていき、調和をしよう。

言うことの聞けないものは………そうだな

殺せ。」

調和目的のはずが殺すというわがまま。
従うべくそれは引き下がった。

ろうそくの灯が揺れる。

その暗闇にとけそうなものの正体は、そう。

罪人であった。

つみびとの頂点に立つ女王。

せかいと罪人と人間の調和。


約束。わがまま、なのだろうか?

Re: メイガスLOOK ( No.18 )
日時: 2009/12/26 15:36
名前: 知赴 (ID: MKQiWlnd)

レヴィンガンド聖立国立図書館。
聖なる国のレヴィンガンドの中心にあるところ。

「この本はまだかしら??」

派手な帽子に何かの羽をつけた貴婦人がカウンターホールに響くような声でさけんだ。

「少々お待ちくださいませ…」

それなりに接客にもこまっている様子で従業員は言った。

 
広いホールにずらりと敷き詰められた本、本、本。
天井は高く、風が棚と棚の間をすり抜けていく。

「それはそうと…」

貴婦人はおしゃべりだ。
よくしゃべる。
このまま永遠と続くかもしれない。


がたーん
がたーん
…たーん
……−ん

響く物の音。
本を落としたような。

「少年」

澄んでいる声。
青年の者のようだ。

「けがは…なさそうだね」

青年は美しいこれも澄んでいる青い瞳。
風にかすかになびく、ショートの金髪。
手は細く、折れてしましそうだ。

「レイフお兄ちゃん!!」


子供の涙目が一気に晴れた。
今はもう雨すらふりそうにない。
太陽が輝いている。

「誰かと思えば。
ショールか。また本を落としたのか」

「本がね…
落ちちゃったの!!」

「ありえん」

きっぱりと言った。
子供相手に大人げない。


「まぁまぁ。
二人ともやめなよ〜
特にレイフ♪」

英国紳士のような正装をして、手に杖を掲げて明るい太陽のようなまなざし。

「アルベスク…何用だ?」

「はぁ〜い☆レイフ坊ちゃん
ご機嫌いかがかしらん??」

「話をそらすな…何用だ!?」


むきになって顎を少し上げる。
威嚇行為。

「ご本を読みに来たのよ♪
家じゃ暇でねぇ。」

「貴様…!!
この場からすぐに…!いいや今すぐに灰と化せ。」


ああ言えばこういうタイプの紳士、アルベスク・グランタート。
流れるような明るい深紅の髪を持った、年がら年中笑顔のおちゃらけ星人だ。

「灰ってどんな味だろうね」

「食いもんに例えるな」

否、紳士ではない。
グルメおちゃらけ馬鹿星人と言った方が正解であろう。


「兄ちゃんたち
喧嘩はやめなよ。
教育に悪い」

先ほどの少年、ショールの傍らにショールよりも1〜3センチ背の高い兄ネブルスが立っていた。

「ネブルスも…
弟をしっかり教育しろよ?」

「うるさい。
彼女いない歴20年の若人が!!」

「まぁた口達者な…」

あきれ半分のおちゃらけ、アルベスクが言った。
このまま口喧嘩は近いうちに終わりそうにない。

アルベスクはそれを横目に、ショールの落とした本を拾い上げた。

【オリジン達成、中心層破壊に伴う審議】

「んまた、えんらい言葉。難しすぎだっての」

本を棚に上げて、再び歩き始めた。

Re: メイガスLOOK ( No.19 )
日時: 2009/12/27 19:01
名前: 知赴 (ID: xjVeCsQd)

「ふぉっふぉっふぉ」

年の老いた声が小さな部屋でこだました。

「今日も図書館は愉快愉快…」

雲ひとつない晴れた空を見上げた。しわのあるその顔には笑みが細かく生まれていた。

髭の伸びた、孫に優しいようなその顔。
優しく照らされた。

その時、静かに扉が開き、誰かが入ってきた。
気配に気づかないわけもない。
あれこれ80年は生きている。

「…アルベスク。はいる時くらいノックをしなさい」

「分ってましたか…気配を殺していても、長老にはかなわない」

唇の端に笑みを浮かべた。

「アルベスク。おまえの母の様子は?」

「……そんなこと、長老に心配されたくありませんよ」

「そういうな。わしとておまえの身を考えているのじゃ」

「これは感謝、とでも言っておきます」

2人の会話に静かな間が生まれた。

レヴィンガンド聖立国立図書館の第67代図書館長。
アピリア・グラダン。
この都市で頂点にもたった、かつての英雄。

Re: メイガスLOOK ( No.20 )
日時: 2010/01/02 21:18
名前: 知赴 (ID: Xo.SINAM)

あけおめです

今年もお願いしますm(__)m


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