ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- —籠の中の正義—
- 日時: 2009/11/23 14:46
- 名前: 壱祈 (ID: 4fvD1.Kt)
—『この世界に、正義など存在しない』—
あの日から日本という一つの国が変わってしまった。政治は大混乱し、価格変動が急激に伴い続々とショッピングモールや道路等の工事が閉鎖されていった。荒れ果てた瓦礫のコンクリートがその場に取り残され、やがて警察でさえも止める事の出来ない『莫大なテロ集団』が現れた。
武力・知能、そして武器の使い方までも警察の上をゆく彼ら—その名は『学生テロリスト』。その名の通り職業「学生」である子供が数々のテロを行う、残虐極まりない集団である。最初は警察も遊びかと軽く思っていたが、それはある「放送中継」によって一気にかき消された—。
—「総理大臣拉致監禁事件、及び処刑」—
テレビ中継、画面に映っているのは椅子に座って縄で縛られたかつて日本の総理大臣であった3人の政治家。それは現総理大臣も入っており、彼らは沢山の銃口を向けられていた。そこは薄暗く、窓から差し込む日の光がせめてもの灯りとなっている。やがて一人の男がテレビの中へ写り込んできた。茶色い、所々が敗れたトレンチコートに帽子を被った背の高い男性。顔が帽子によって見えない。彼はテレビの画面に向けて、
『……ぁー…あーあー、えーテステス。みなさぁーんっ、ってか警察のみなさぁーんっ。こんちは、此方学生テロリスト。今からここにいる歴代総理大臣を—殺していきまーす』
そう言うと男性は右手を上げた。その刹那、いくつもの銃口から弾が連射されドドドドッと3人の政治家たちの体が揺れ、やがてバタバタと血を流しながら政治家たちは倒れた。政治家たちの顔は見えないが、どうやら即死らしい。男性はあげていた右手を下げた、すると銃は撃つのをやめて画面から消える。
『…っつーわけで、俺達に逆らった哀れな大臣さんたちには死んでもらいましたーvまあ無理もないっしょ、俺達のこと本気で考えてもらわなかったんだから。まっ、賢い刑事さん達なら俺達のことわかるよね。こんぐらい、かるーくやっちゃう奴らなんだからさvvちなみに、俺らは仲間も増やしていく予定ー。親の承諾とかいらねーし、否定したガキは全員俺達が無理にでも仲間に入れる。その際、ちょっとぐらいの傷なんて俺らは余裕でやるつもりなんでよろしくーっ!じゃあ、精々俺達を捕まえてごらんよ。賢い警察のみなさん。ではーー、学生テロリストの生中継でしたーっvv』
『残虐極まりない子供』—それはつまり『学生テロリスト』を示していた。警察たちはこの放送を気に徹底的にこの主犯格である男を探しだした。だが、何年を経っても彼の情報はおろか彼の姿を見た情報はない。警察の捜査は難航しており、それをいい事に学生テロリストの総数は日に日に増していた——。
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登場人物:
目次:
ACT1「crazy hero 〜陽気な仲間たち〜」 >>1-
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- ACT1:crazy hero 〜陽気な仲間たち〜 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/23 14:43
- 名前: 壱祈 (ID: 4fvD1.Kt)
—偶々あの日はお母さんもお父さんも居なくて、私一人だったから。だから、普通にインターホンが鳴って普通に返事して小走りで走って玄関へ行ったら——。
『こんにちわー、学生テロリストデスvv』
—分厚い武装に顔を隠したマスクをした数人の男が立っていた。—
第1話:捕らわれた少女—三枝 愛美
—一瞬、何を言っているか分からなかった。唯、相手の無気味な服装と機械のような声に私はびくびくしているしかなかった。その場から逃げることもできなくて、声を出す事さえもできなかった。
『三枝 愛美サン、デスネ?』
『年齢十九、私立正翔学園大学在学中。部活動なし。父は不動産屋、母は専業主婦、祖父と祖母は昨年死去』
淡々と私の詳細を話しだす、後にいた防護服の怪しい人たち。彼らも機械音の声で本当の声が聞こえない。するとまた後ろにいた防護服の、今度は銃を手にした2人組が前に出た。今度は防護服などは来ていない、普通の制服を着た男の子2人組だった。一人は学ランに黒髪の落ち着いた感じの少年、もう一人はブレザー服を着崩した明るい感じの少年。
『これより、君には『学生テロリスト』のメンバーとして入ってもらう。下手なマネをすれば、容赦はしないと考えてもらいたい』
『まあ、手荒なことはしねーからよ。そっちが大人しくついてきてくれればいいことだ』
やっと普通の人間が出てきたかと思えば、今度は銃を持っていた。しかも彼らはそうしゃべりながら銃口を私に向けていた。—怖い、怖い。その思い一筋で、私はやっと口を開いた。
「…父は、父と母はどうなるんですか…」
『心配は無用。お前の両親には我々から伝える』
「そんな……っ!」
するとガっと私の両腕をつかみ、瞬時にカッと手錠をつけたブレザーの少年。それを見た時私が抵抗をしようとバッと手を上げると、瞬時に学ランの少年はその手を掴んだ。そしてキッと私を睨みつける。その目に私は押されてしまい、ブルブルと手を下ろす。
『よせよ、相手は女の子だ。あんまし怖がらせなくてもいいだろ?紫騎(しき)』
『…関係ないだろ、これは仕事だ』
紫騎—という学ランの少年は掴んでいた私の手を離し、さっと家から出ていった。そして防護服の人たちも出て行き、
『さてっと、行くか。三枝 愛美さん?』
「……(ごめんね、お父さんお母さん)」
ぱっと私の背中を押して、私は彼らの言う事を聞くしかなかった——。
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