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密室 —罠—
日時: 2009/11/24 18:16
名前: タランチュラ (ID: 7m3//6LO)

それはとある夜のことだった。

普段,仲の良い六人は休日遊園地へと出かけていた。



その帰り。


謎の黒ずくめの男に周りを囲まれなにかを飲まされ

意識がなくなり気づいたら真っ白の部屋。


六人はどこからともなく聞こえる声を聞き


一週間以内に脱出しないと死ぬ。

と告げられた。



真っ白で視界が遮られどこが終点でどこが四方の壁

なのかも分からないまま自分たちのいたすぐそばに

置いてある一週間分のパンと水だけで部屋を抜け出すこととなった。



登場人物
ハセガワ シンヤ
長谷川 晋也 (15歳 男)

イシムラ リョウタロウ
石村 亮太郎 (15歳 男)

イガキ ユウスケ
慰垣 勇助  (15歳 男)

アンドウ ミナミ
安藤 美並  (15歳 女)

ヒサギ トモミ
久戯 智美  (15歳 女)

ルイカワ レイ
涙川 玲   (15歳 女)

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Re: 密室 —罠— ( No.1 )
日時: 2009/11/25 11:09
名前: タランチュラ (ID: 7m3//6LO)

第一章 罠部屋

第一話 白い部屋


何もしないで何時間が経ったのだろうか。


時計もカレンダーもなく携帯電話も圏外どころか
六人の持っている全ての携帯の電源がつかない。



これではとうてい一週間などという時間は分かるはずがない。



とりあえず腹が減ったときに食料を摂取してそれが
底を尽きたときが一週間ということなのだろうか。



白い部屋は歩くも歩くも壁が見当たらなく検討がつかない。



壁のある場所に扉はある。それだけが手がかりであった。



「扉どころか壁すら見つからないんじゃおしまいよ・・・。」



美並が弱音を吐く。



「そんなこといったって仕方ないだろう。」

晋也が続けて言った。



「そもそもなぜ僕らがこの部屋に閉じ込められたのだ
ろう・・・。その時から仕方がないということだったのか?」


勇助が理屈っぽいことを言い始める。



そこで一人黙ってなにか考え事をしている亮太郎がいた。



「おい、なにを考え込んでるんだ?」




勇助が問いかけた。


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