ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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*。_________Bloody rose
日時: 2009/12/12 10:36
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

 真っ暗闇の中を少女は駆ける。

 まるで、何かから逃げようとしているかのように。

 ただ、ひたすら走る。


 黒いの雲の合間から月が静かに顔をだし、

 優しい光を大地になげかけ、全てを赤く染め上げる。


 少女は立ち止まり、空を見上げる。

 月の光に照らされて、その顔がちらりとのぞく。


 少女はどこへ向かう……。




     過去?未来?それとも————



*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*::;;::*

*ご挨拶+ 

 クリックありがとうございます〜☆
 私を知ってる方も、初めましての方もこんにちは((^●*
 またまた消えました・・・。てことで書き直します☆
 この小説は二作目です。
 何で一作目も完結していない私が書いているんでしょうかッ!?
 という疑問は置いといて・・・。

 ご意見、ご感想いただければうれしいです☆
 一生懸命書くので、暖かい目でご覧ください((`o*
 あ、「†…Crimson World〜紅〜…†」の方もよろしくです☆((←宣伝!?

。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。o°o。

 †…◆C o n t e n t s◆…†
*。Ⅰ 伝説 >>1
*。Ⅱ 夢想村 >>2
*。Ⅲ 異例 >>3
*。Ⅳ 定め >>4 
 
 †…◆お客様◆…†

[No,1] さい様。*     [No,11]ライガ様。*
[No,2] 瑠希様。*
[No,3] b'`*) ノ桜姫°*様。*
[No,4] くまごろう様。*
[No,5] 藍羽様
[No,6] あひる様
[No,7] nanashi様
[No,8] 紗莉也様。*
[No,9] 鈴様
[No,10] 黒翼様

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Re: *。_________Bloody rose ( No.6 )
日時: 2009/12/05 16:19
名前: くまごろう (ID: mWBabtxN)

こんちゃ〜っす(☆´V`☆)

続ききになります!!
ぜひ続きを〜

毎回タジュシにコメントありがとうございます!!

一票入れときました!!
優勝間違えなしですね☆☆☆

Re: *。_________Bloody rose ( No.7 )
日時: 2009/12/05 19:32
名前: 柚木 ◆weHXHV.lMc (ID: zXSVwxXi)
参照: 菊花の妹だょん♪知ってたらいってな

こんにちは。小説鑑定屋です。全体的に悪くないので直すところはあまりありません^^

しかし、大事な部分は「」や[]ではなく『』や“”などで極めていくといいとおもいます。

シャン________シャン________
ここはですね、____を使わずに——を使ってみては?


では失礼しますね^^

Re: *。_________Bloody rose ( No.8 )
日時: 2009/12/05 20:46
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

>>くまごろう
 こ〜んちゃ……じゃなくてこんばんゎww
 またまた貴重な一票を……(ノA<)°。。
 何だか目からしょっぱい液体が……。
 いやいや、くまごろうの小説の方が上手いしッ!!
 続きを楽しみにしてもらえるなんて……((ノA<)°。。←二回目
 祟呪死の方にもまたちょくちょくと行くよッ(( `o
 
>>柚木様
 鑑定、ありがとうございます!!
 DSで書いているので、二重かっこやダッシュが出せなくて……。PCの時に直しますッ☆
 大事な所を目立たせるためのアドバイス、感謝ですッ。
 これから活用していきたいと思います(( `o
 またお願いするかもしれません……よろしくお願いします<(_ _)>

Re: *。_________Bloody rose ( No.9 )
日時: 2009/12/07 23:11
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

 *。6 「家族の気持ち」

 「はぁ……」

 幻雫の家からでた流は、深くため息ついた。
 自分が“十五夜”と口にした時の幻雫の顔。あんな顔をさせたくはなかったのに……。
 これまで嫌と言うほどあんな表情を見てきた。もうこんな仕事、やめてしまいたい。

 流はそんなことを思っているうちに、
 二人目の選ばれし者、[飛翔透真]の家に着いた。
 透真の家は村唯一の宿屋で、めったに客は来ないが、
 たまに[Rose]を探しに村にくる人を泊めている。

 ガラガラッ___________

 「いらっしゃ……あら、流」

 入り口の戸を開けると、透真の母が出向かえた。
 いかにも“女将”という風な着物を纏い、髪はひっつめにしている。
 流と透真の母は幼なじみなのだ。

 「菰……非常に言いにくいのだが……」

 流は透真の母、[飛翔 菰ヒショウ マコモ]の笑顔を見て、伝えることを躊躇した。
 が、これは神主である自分の役目。責任を持って果たさなければならない。

 「菰、落ち着いてきいてくれ……」
 「何?」

 菰は思いつめたような表情の流を見て、何かを察したのだろう。
 真剣な顔になって、言葉に耳を傾ける。

 「実は、透真が……明日の十五夜に選ばれたんだ……」
 「…………え?」

 菰は、何を言っているのかわからないと言う感じだ。
 
 「十…五夜。透……真が?」

 流は静かにうなずく。菰は目を見開いたまま動かない。

 「そんな……。透真なまだ子供なのに……」
 「杏だって……まだ十二才だ……」

 実際に言葉にすると、目頭が燃えるように熱くなり、涙が込み上げてきた。
 流は、溢れでてきそうになる涙を必死にこらえる。

 「今年は、三人の子供が選ばれたんだ。異例なんだよ……」
 「三人も……。どうして?透真は何もしてないのに……」

 菰は呆然として、さっきの幻雫と全く同じ表情をした。
 流は、幼なじみのそんな顔を見たくはなく、ぎゅっと瞳を閉じると口を開いた。

 「明日の夜……森前の広場に集合してくれ」

 流はそう言うが早いか、逃げるように飛翔家を去った。後は杏に伝えるだけ……。


 まだ子供なのよ___________ 

 どうして?何もしてないのに___________


 菰の言葉が、頭にこびりついて離れない。
 どうして自分の子が選ばれなければならないのか。
 きっと、これまで選ばれた人も、その家族も、同じことを思っただろう。

 そして、自分は平和を壊す死神……。
 流は本日二度目のため息をついた。
 今流は、これまで自分が平穏を崩した人と同じ立場にいる。
 選ばれる側に立って、初めて残される者の気持ちを知る。
 心臓をぎゅっとつかまれるような……。
 悲しい、苦しい、寂しい、全ての気持ちが混ざりあって、絶望を生み出す。

 流はそんなことを考えながら、娘の待つ神社へと、足を進めた。

Re: *。_________Bloody rose ( No.10 )
日時: 2009/12/12 10:02
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

 *。7 「叶わぬ願い」

 「ただいま」

 流は、重々しく言う。途端にどたばたと音がして、娘である杏がでてきた。

 「お帰り、お父さん」

 杏は言い、とびっきりの笑顔を見せる。
 この笑顔を壊すなんて……自分にはできない……。流は思った。
 だが、神主の娘だからといって例外はないのだ。

 「杏。話があるんだ」

 父の何かを感じとったのか、杏は静かに口を開いた。

 「な、なに?」
 「中で話そう」

 流はそういうと、杏の背に手を添え、部屋の中へとはいっていった。
 流と杏は、机を挟んで向かい合わせに座る。

 「杏……あのな」

 流が話し始めようとした時、杏が思いがけないことを口にした。


 「わかってるよ」


 「…………え?」

 流は唖然とした。選ばれし者は大婆様と自分しか知らないはず。
 杏はまだ知っているはずもないのだ。

 「どういうことだ……」
 「私……未 来 が 見 え る の」

 杏は少しうつむきうつむきながら言った。
 流はそれほど驚いたそぶりも見せずに言った。

 「やはり……。大婆様の血をひいている……」

 そう。杏の母は、杏がまだ幼いころ、十五夜の晩に選ばれ姿を消した。
 その母の母、つまり杏の祖母が大婆様と呼ばれる人物なのだ。
 桜桃家は、先祖代々夢想神社の神主として、親から子へと受け継がれてきた。
 大婆様の名は知られていないが、代々この神社の巫として受け継いできたと言う。
 男子なら神主、女子なら巫。どちらにしろ、将来は決められている。
 杏は将来、神社の巫を継いでくれればと願っていたが
 だが今になってはそれももう叶わぬ願いとなってしまった。

 未来が見えるというのは巫の力の一つだろう。

 「まだ不安定なんだけど……。
  月が紅く輝いてて、私は誰かと森の広場にいて……。
  父さんがいて……。そうかなって思ったの」
 「そうか……」

 流は本日三度目のため息をついた。
 選ばれて、杏はいったい何を思っているだろうか。
 悲しい?寂しい?自分を哀れむ?
 杏はいつも笑顔で自分の気持ちを隠そうとしているように見える。
 気のせいだろうか……。
 そして杏は、また笑う。

 「村のしきたりだもん。しょうがないよね!私、もう寝るね」
 「あ、ああ。おやすみ杏」
 「おやすみ、父さん」

 杏はそう言うと、自分の部屋へ行ってしまった。
 流はしばらくじっと動かず何かを考えこむと、自分も休息をとるために立ち上がった。

 


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