ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ビオはざっちゃうZO!
- 日時: 2009/12/01 21:01
- 名前: たねまろ (ID: HMPfT6RK)
- 参照: http://たねまろ
初めての投稿です、試しに何か書いてみようかと思います。
考査が近くて更新できなーい><
考査が終わったら待ってる人のために更新がんばります!!!・・・・・いるのかなぁ?
改善点のアドバイスとかくれるとうれしいです。
シリアスっぽくないけど気にしないで生暖かい目で見守ってあげてください。
よろしくお願いします。
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- Re: ビオはざっちゃうZO! ( No.1 )
- 日時: 2009/11/28 14:45
- 名前: たねまろ (ID: HMPfT6RK)
- 参照: http://tanemaro
〜プロローグ1〜
—2007年1月15日—
俺の名前は東雲智春、来年で中学3年生で今はサッカー部で10番をもらっている。・・・・・隠れオタなのは内緒だ。
それにしても、冬の透き通った風がぴりぴりと冷たくて気持ち良い。絶好のマラソン日和だ。もうどこまでも走れるような気がしてきたぞぉ〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「なあ智春、さっきからなに一人で大声出してるの?」
・・・・・聞かれていた。
まあこいつは親友だからいいけどさ。
「うっせーな、つい気を抜いちまっただけだ。」
「まあ周りに僕しかいないからいいけどさ、あんだけ大声出してたら全然隠れてなかったよ、オタク的な意味で。」
・・・・・1段落目から声に出してたのか俺は。
「ん?あ、いや〜本当にどこまでも走っていけちゃいそうだ〜。」
「僕はどうでもいいんだけど、まずいんじゃない?、サッカー部の人たち先いっちゃってるよ。半分より下は農道10週でしょ?」
・・・・・しまった完全に忘れてた。俺さっきから点の数多すぎだな、どうでもいいけど。
「それじゃあな浩汰!」
「いっちゃったよ、さすがにサッカー部のレギュラーだもんな。僕はまったり行くとしますか・・・。」
キーンコーンカーンコーン......
「起立、礼」
『ありがとうございましたー』
『ふー、水みず〜』
「俺あんまし水道水って好きじゃないんだよな。」
と、つぶやくと後ろから声がした、
「でもこの辺の水は地下水だからおいしいよ」
浩汰だった。
「うーん、でもなんとなく好きじゃないんだよ。」
「ふーん、そんなもんなのかな。まあ僕も途中の自販機で買って飲んでるけどね。」
「大差ねーじゃねーか!」
浩汰は純粋な子だと思っていたが意外とワルだったみたいだ。
・・・まぁ小学校からの付き合いだから知ってるけどね。
校舎に入るなり智春は教室に向かうみんなとは逆方向に歩き出した。
すると後ろから、
「さすが智春だね、あそこから巻き返すなんて。それより、また会議室行くの?」
やっぱり浩汰だった。
「まあ、いいじゃん。あ、夏菜には内緒な。頼むぜ。」
ゴゴゴゴ・・・・・・
音でわかった、死亡フラグだ。
そして俺は振り向きざまに!
「ごめんなさい!!!」
・・・・・・・・「ごめんで済んだら警察いらないでしょーがー!!!!!!!!」
ひでぶっ!
I can fly!
and it falls。。。。。。
今俺をぶっ飛ばしたのは、早川夏菜。サッカー部のマネージャーで俺の幼馴染だ。
「ねぇ智!何度言ったら分かるの? 勝手に会議室の冷蔵庫にアクエリ入れちゃダメでしょ!」
う・・・・・あ・・・・・意識が遠のく気がする・・・。
ぐは。
- Re: ビオはざっちゃうZO! ( No.2 )
- 日時: 2009/11/28 14:47
- 名前: たねまろ (ID: HMPfT6RK)
- 参照: http://tanemaro
〜プロローグ2〜
—2007年1月15日、放課後—
「明日は少し試合形式の練習をするだけにするからな、今日はゆっくり休んで明後日の大会に備えるように!」
顧問の森岡が今日の練習の締めくくりの一言を言った。
『ありがとうございましたー!』
大会前のハードな練習の部活が終わり夏菜と一緒に浩汰と合流した俺達は帰り道を急いでいた。わけでもなかった。
「体育の時はごめん!」
いきなり夏菜が謝りだした。
まあさっきのはマジで意識飛んじゃってたけど。
「まあ良いってことよ。悪いのは俺だし。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それよりさぁ、すごいよね智春のお父さん。」
浩汰が沈黙を察知してくれたのか話題を変えてくれた。
めずらしく夏菜が謝ったので沈黙ができてしまったのだ。
「そぉかな?俺にはよくわからないけどな。」
「でもさ智治、君のお父さんの発明で免疫不全の病気がほぼ皆無になったといっても過言じゃないんだよ!何人の命が救われたか分からないじゃないか。ホントに感激したよ。」
まあ浩汰は科学部だから感激するのは当然か。
というのも智治のお父さん、東雲智也は抗ウィルス免疫増幅剤なるものが1ヶ月ほど前から実用化されていた。これは、体内のウィルスを捕食し、それを糧として増殖し体内に寄生し共存ていくもので、さらには独自のDNAを持っているいわばミトコンドリアのような生物だった。そして、世界的発明としてメディアやインターネット等、様々な報道手段で一気に世界へと知れ渡っていたのだった。
そうやってなんだかんだでいつもの分かれ道まできた。
「じゃあな浩汰。」
「じゃあね浩太君。」
「じゃあね二人とも。あんまし僕の影を薄くさせないでくれよ。それじゃ。」
ちなみに浩汰の家は駅の近くのマンションで、俺と夏菜の家は隣同士の一軒家だ。
と、まあこんな説明で家の近くまで来たことにしよう。
「じゃあな、夏菜。」
「じゃあね智。」
鍵を開けて家に入る。
「ただいまー。」
って言っても両親はいないけどね。
母さんはエイズで俺が小学校に入る前に死んじまった。
父さんは母さんが死んでからというものずっと新薬の研究で会社に篭りっきりだ。たまに家に帰ってきても寝て、必要なものを取って出て行くだけであんまし会話はない。まあそのおかげで今回みたいな発明ができたんだと思うけど、複雑な気持ちだな。
あとは妹の奈々海、今日は風邪で学校を休んだ。少し病弱だけど、素直でかわいい自慢の妹だ。
・・・とまあこんな感じの家庭事情だ。
「奈々海、風邪大丈夫かぁー?」
そう言いながら2階に上がり扉を開けて奈々海の部屋に入る。
「あ、お兄ちゃん。奈々海は大丈夫だよ。それより明後日大会でしょ。奈々海のことは気にしないでゆっくり休んでね。風邪移ったりしたらわるいから。」
奈々海もできるなりに気づかってくれてるみたいだ。
「ありがとな、じゃあ後でおかゆ持ってきてやるからな。」
そう言って部屋を出て1階の台所に向かった。
「・・・おかゆに設定してっと。」
こう見えてもご飯は交代で作ってるから下手じゃないつもりだ。・・・・・まあ奈々海には負けるけど。そして、自分の部屋に向かった。
部屋に入った俺は飯が炊けるまでと思って風呂に入る元気もないくらい練習で疲れた重い体でベッドに寝転んだ。
今はまだ、これから死の舞踏会が始まるなんて夢にも思っていなかった。
俺も奈々海も誰一人として・・・・・。
- Re: ビオはざっちゃうZO! ( No.3 )
- 日時: 2009/11/30 01:29
- 名前: たねまろ (ID: HMPfT6RK)
- 参照: http://tanemaro
〜第一話〜
—2007年1月16日、智春の部屋—
「ん・・・・・。」
俺はベッドから起き上がると、ハッ!として近くの時計を見た。
「1時20分・・・。」
おかゆ!奈々海の飯!ととっさに思った俺は1階の台所に向かった。
炊飯器のふたを開けてみると、おかゆが高性能な保温で守られていた。
それを持って2階に上がり、奈々海の部屋に入った。
「奈々海、入るぞ。」
そういって部屋の扉を開けた。
「なに?お兄ちゃん。」
「悪いな遅くなっちゃって、おかゆ持ってきたけど、もしかしてもう寝てたか?」
「大丈夫だよ、昼間寝てかたら眠くないし、お腹もあんまり空いてなかったから。」
また俺を気遣ってくれたのか、それとも本心なのか、どっちともとれるような言葉で奈々海が返してくれた。体調が悪化してなくてよかった。
「食べるか?」
「うん。」
「食べさせてやろうか?」
冗談交じりにそんなことを言ってみた。
「いいよぉ、もう私だって来年中学生なんだからぁ。」
恥ずかしそうにそう言った。
「そうだよな、じゃあ俺は部屋にいるから何かあったらいつでも呼んでくれていいからな。」
「うん、ありがとう。でもお兄ちゃんも休んでね。」
そんなやりとりをして自分の部屋に戻った。
ひと段落して落ち着いた俺はちょっとした異変に気づいた。
外の遠くのほうから「おぉ〜ん」と聞こえてくるような気がした、それと同時に妙な胸騒ぎもした。
俺はちょっと気になって夏菜にメールをしてみた。
「なんか外騒がしくない?俺の気のせいかもしれないけど。」
送信っと。
・・・・・返ってきた。あいつのメール打つ早さは尋常じゃないな。毎回思うけど・・・
「たすけてパパとママがおかしくなってる」
・・・・・?いつもは顔文字やら何やら多いのこれにはない。それに冗談とは思えないような内容だった。
俺は胸騒ぎがした。
「奈々海、ちょっと外でてくるからな。」
そう言って俺は1階に駆け下りて、庭の物干し竿を片手に隣の夏菜の家に向かった。
玄関の扉を開けて入ろうとしたが・・・閉まっている!2階からは夏菜の叫び声、俺は庭にまわり込み窓を割った!その勢いで2階に上がる・・・。
するとそこには、涎を垂らし声を荒げ、意識が飛んでしまっているような目をした夏菜の両親がいた。と、同時に夏菜の部屋の扉が破られる!!!
俺は無我夢中で物干し竿で夏菜の両親をなぎ払った!父親のほうは窓から落下し、母親は地面に倒れた。そしてその場に座り込んで事態を飲み込もうとした瞬間!夏菜の母親が起き上がり、夏菜に掴みかかった!
俺は咄嗟に立ち上がり脳天めがけて物干し竿を振り下ろした。「ぐしゃっ!」という鈍い音とともに母親の体が床に倒れ、動かなくなり、血があふれ出した。
俺は、なんてことをしてしまったんだろう・・・。夏菜の、夏菜の両親を殺してしまった。
座り込んで茫然自失としてる俺の横で夏菜が泣きじゃくっていた・・・。
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