ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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  ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり]
日時: 2009/11/29 10:42
名前: 苺羅 ◆love33RPPg (ID: mwHMOji8)
参照: http://noberu.dee.cc/kiyaku.html

  ただ貴方を好きでいたかったの——
   ただ目立ちたかったの——

★[>ご挨拶(^ω^)

前作「戦場のジュリエット」ではお世話になりました。
今作も悲恋などが絡んでおり、少しグロいのも入ってると思います。
主人公は「戦ジュリ」の登場人物、凛子になります。
なお、年代設定を戦時中から、大正末期にかえております。

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Re:   ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり] ( No.9 )
日時: 2009/12/01 19:01
名前: 苺羅 ◆love33RPPg (ID: mwHMOji8)
参照: http://noberu.dee.cc/index.com/

>>8

神出鬼没wwwww
さらさって、ここにもいたのかw
うん、結構前の話よ

Re:   ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり] ( No.10 )
日時: 2009/12/01 20:05
名前: 絵磨=朱莉 (ID: uRjlitq/)

新作キターッ!(出てけ

この前行ってた凛子のやつかぁww
なんか最初の『ただ貴方を好きでいたかったの——
 ただ目立ちたかったの——』っていうのが心に響いたwww

お話もなんだか心に響く…ww
更新ファイト〜!

Re:   ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり] ( No.11 )
日時: 2009/12/04 15:17
名前: 苺羅 ◆love33RPPg (ID: mwHMOji8)
参照: http://noberu.dee.cc/index.com/

>>10

新作考えたよっwww

そう、凛子のやつなんだよう
まぁそれは、プロロみたいなやつねww

頑張るネっありがとっ

Re:   ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり] ( No.12 )
日時: 2009/12/04 15:27
名前: 苺羅 ◆love33RPPg (ID: mwHMOji8)
参照: http://noberu.dee.cc/index.com/

!★ ( 最強少女 01 )



 時は大正14年——
 まだ、着物を着ている人も多く、昔の風習により生活をしていた人も多かったはずだ。
 だが大正も14年になると、洋服を着る人が増えだし新しい発想を求める若者が増えた。

 人口が日本一のここ、帝都には西洋のまねをして、洋服を着ている人で溢れかえっている。
 1円で乗れる、円タク。1円で買える、円本。
 レストラン、女性の社会進出……どれも明治には考えれなかったことだ。

 そしてここ、都立月光院高等女学校にも、考えれない出来事がおこった。

 「ちょっと〜!! 大ニュースよおおお!!」

 束髪を結った少女が、自らの教室に入るなり、大声でそう叫んだ。

 「……どうしたのよ、そんなに慌てて」
 「……あ、あ、あ、あのね……2年の百屋が、4年の青木先輩に、勝負を挑んだんですって!」
 「えぇええええ!?」


 青木優子は、イギリス人と日本人の間に生まれた少女で、テニス部の主将を務めている。
 美人で行動力があり、頭も冴えているため、皆から慕われているのだ。


 ——テニス場。

 「……ということで、私は貴方にテニスの勝負を申し込みます……といいたいとこだけど……ってか、通しなさいよっ」

 私、百屋凛子はただいま青木先輩に勝負を申し込もうと、青木先輩のいる部屋へいこうとしているの。
 ……でも、ガードマンがしつこくて通してくれないっ!!

 「何よ……五月蠅いわね」

 紅茶を飲んで一息をつく優子が、ガードマンの1人にそういった。

 「この娘が五月蠅いのですよ、通せと」
 「……通してやりなさい、面白そうじゃない」

 やったっ!! 青木先輩から許可がおりたっ!!

 「ところで貴女、テニスのルールは把握になりまして?」
 「いえ、しらないわっ。その代わり、私が考えた独自のルールでよろしくて?」
 「…………まぁいいわ、どんなルールよ」

 私は、テニス場の壁に用意された的を指差した。

 「敵チームの的にボールをあてたら勝ち。……簡単でしょ?」
 「ふん、面白い。やってやりましょ」

 青木先輩はかすかに微笑むと、ラケットとボールをもってテニスコートに立った。

 「きゃあーっ青木お姉さま頑張ってーっ!!」
 「百屋みたいな奴、倒してやってっ」

 ギャラリーたちの声が五月蠅いわね、どうせ勝つのは私なのに。

 「じゃあいくわよっ」
 「いつでもどうぞーっ」

 そういった瞬間、ものすごいスピードでボールが飛んできた。なぁんだ、余裕じゃん。
 私はボールより、そのへんに飛んでいる蝶に興味をもった。

 「あっ蝶っ!!」

 私がそう叫んで余所見をすると同時に、ラケットでボールを打ち返した。
 ……青木、ざまぁみなさい。私のあまりのボールの速さに、身動きもできないじゃない。

 ほら、的を壊しちゃった……皆唖然としてるわ。

Re:   ★! 美少女幻想曲 !★ [微グロあり] ( No.13 )
日時: 2009/12/11 15:13
名前: 苺羅 ◆love33RPPg (ID: mwHMOji8)
参照: http://noberu.dee.cc/index.com/

!★ ( 下克上 02 )


 「なっ……こんなのまぐれよ、もう一度勝負して」

 後輩に負けてすっかり取り乱してしまった、青木先輩がそういう。
 私はくすりと笑った。

 「私、勝負は一度限りしかいたしませんの、さようなら……」

 ふふ……自分でいうのもなんだけど、なんかかっこいいわ……このセリフ。
 私は華麗に歩きながら、いい気分になっていた。

 「ま、まって!!」

 1人の青木ファンに呼び止められ、振り向く。

 「あの……青木のファンなんかやめて、百屋さんのファンになっていいかしら?」
 「きゃあーじゃあ私もなってみたいっ!!」
 「私も、百屋さんのファンになっちゃったー」

 うわーこういうの超いい気味、下克上ってやつ?

 「……ご自由にどうぞ?」

 私はそういって、また軽く微笑む。ファン共が悲鳴をあげた……。

 「きゃあー笑顔かわいいっ! 青木とは大違いよねー」
 「何いってんのーあんなやつと、百屋さんなんか比べ物になんないわよおー」

 ……でもね、この時、調子にのらなかったらよかった。大人しくすっこんでればよかった……。


 放課後、私はお気に入りのワンピースを着てさっそうと街を歩く。
 レストランの入り口の前に、見覚えのある姿を発見した。

 「純也くうううんっ!!」
 「……お、凛子やっときたか」

 純也……この男性は、大手製薬会社の社長の息子で、私の彼氏。
 大手食品会社の社長令嬢の、私にぴったりの彼氏……というか許嫁。
 つりあう私達、貴方といれるだけで毎日が幸せなの。
 幸せだったの……よ?


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