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Strange Story   -奇妙なモノガタリ-up 
日時: 2009/11/29 15:59
名前: 夜風 ◆2eHvEVJvT6 (ID: ikPsPKC4)

 


 奇妙なモノガタリ、読みませんか————・・・・・・?




*ご挨拶
初めまして、夜風といいます(^ω^)
奇妙なモノガタリ、略して・・・・・・S.S・・・・・・・・(( ←
多分短編集的な感じです(*´∀`)
・・・飽きっぽいんですぐに終わっちゃうかも・・・↓
でも頑張ってオリジナルを考えますんで、読んでくれると嬉しいです!!
誤字、脱字・・・その他色々未熟ですので、お気付きの点はお知らせくださいませ(っ´・ェ`)

では、ごゆっくり☆゛




*目次
プロローグ  >>1
キャスト   >>2

火の玉 >>3

*その他

Page:1



Re: Strange Story   -奇妙なモノガタリ- ( No.1 )
日時: 2009/11/29 15:08
名前: 夜風 ◆2eHvEVJvT6 (ID: ikPsPKC4)

プロローグ



私、白石優希菜の周りでは奇妙なことが起こっています。

そう・・・、〝あれ〟を手に入れてから。
〝あれ〟を持ち始めてから、奇妙なことが起きるようになったのです。



始まりはあの日——。



私達の学年は京都に修学旅行に行っていました。




「優希菜ーっ、自由行動だよ! 一緒にまわろ」

親友の小毬が手を振りながら、駆けてきた。
小毬とはもともと一緒に回る約束をしていたのだ。
私は手短に返事をした。

「うん、いいよ」

私達は地図を広げ歩き始めた。
が、ピタリと止まった。
小毬が呟いた。


「・・・・・・正木君?」


同じクラスの橋本君が立っていたのだ。

「どうしたの? 橋本君」
「あ・・・俺も一緒に回っていいかな?」

顔は笑っていたが、友達はもう行ってしまったんだろう。
少しさびしそうだった。

「うん、いいよ・・・・・・小毬は?」
「平気! 1人はさびしいモンね」

小毬、それはキツイだろうと私は思ったが言わずにおいた。



自由時間も残り少なくなった頃、私達は変なお店を見つけた。

「魔除けの店・・・・・・?」

私は恐る恐る近づいた。

「何か陰気臭くない?!」
「でも、面白そうじゃないかな・・・・・・?」

とりあえず、入ってみることにした。



「いらっしゃい・・・」

おばあさんのしわがれた声が聞こえた。
その声に私は寒気を感じた。

ああ早く出たい・・・・・・この店、おかしい。


「あ! 見て優希菜、このブレスレット・・・パワーストーンじゃない?」
「白石、矢沢見ろよ! うわーっ、おもしれえ」

みんな、感じないのかな?
この・・・・・・〝寒気〟・・・。

結局、私だけ何も買わなかった。
しかし、店を出る前におばあさんに呼び止められた。

「お嬢さん、はいよ・・・・・・これもってお行き。金はいらないよ・・・・・・」

私の手に握られていたのは・・・〝黒い十字架のストラップ〟

「あ・・・りがとう・・・ございま・・・・・・す」

震えながら挨拶をいい店を後にした。




そう。

あれというのは——〝黒い十字架のストラップ〟なのです。

Re: Strange Story   -奇妙なモノガタリ- ( No.2 )
日時: 2009/11/29 15:10
名前: 夜風 ◆2eHvEVJvT6 (ID: ikPsPKC4)

キャスト



白石優希菜  - Siraisi Yukina -


矢沢小毬   - Yazawa Komari -


橋本正木   - Hasimoto Masaki -




その他、色々(*^ω^v)

Re: Strange Story   -奇妙なモノガタリ- ( No.3 )
日時: 2009/11/29 15:57
名前: 夜風 ◆2eHvEVJvT6 (ID: ikPsPKC4)

01    /火の玉



修学旅行が終わり、また平凡な毎日が送れると思っていた私。


ケータイにはしっかりと例の〝あれ〟が付いていた。
不気味なくらい、黒く艶やかだった。



『んー、でねでね』

私、白石優希菜は親友の小毬と電話をしていた。
時計の針はam1時をさしている。
これこそ夜更かしって奴。

『それで、ピンクのリボンが可愛いの!』
「へえー・・・優希菜もほしい」
『いいよ! 小毬買ってくるよストラップ』

私はケータイを見た。
そこにはもう〝あれ〟が付いていた。

「ごめん小毬、筆箱に付けていいかな?」
『もちろん、小毬も筆箱に付けるよ?!』

変な発音だった。
きっとケータイに付けたかったのだろう。
私はふふっと笑い、窓の外を見た。

暗い闇が広がっているようだ。
そろそろカーテンを閉めようと思っていた。
その時、


ふわり。


何かが宙を浮いた。
私は目を疑った。

だって・・・・・・浮いていたのは————、




火の玉だったから。



薄い青色に染まって、あたりをぼわっと照らしている。
左右にゆらり、ゆらりと揺れている。
気持ち悪さと怖さが入り混じった気持ちだった。

「い、イヤッ!!!」

悲鳴を上げて、壁に寄り掛かった。

な、何あれ。
火の玉って・・・、あり?
この世に火の玉って・・・、み、見間違えだよきっと。

『きな・・・優希菜! ど、どうしたの?』
「ううん、なんでもない」
『そう』

心配をかけたくなかった。
私は明日ねと言い、電話を切った。


気持ちが落ち着き、火の玉を改めて見ることにした。
怖さを我慢して、窓の外をのぞいた。

が、何もなかった。



・・・・・・よかった。
見間違えだったんだ。

私は、安心して眠りについた。

Re: Strange Story   -奇妙なモノガタリ-up  ( No.4 )
日時: 2009/11/29 18:25
名前: 夜風 ◆2eHvEVJvT6 (ID: ikPsPKC4)

02  /火の玉



次の日の朝。

何のこともなく目が覚めた。
昨日のことが嘘のようだった、怖がっていた自分が馬鹿だった・・・
と、思っていた。

あの光景を見るまでは・・・・・・。



「ふはあー、眠い」

ぶつぶつと呟きながら起きた私は、焦げ臭さを感じた。

「・・・・・・お母さん、料理焦がした?」

まさかね・・・、と思いながら階段を下りていった。
何気なく階段を下りる私に声をかけたお母さん。
とても焦って見えた。

「優希菜っ、前の家・・・見た!?」
「は? 前の家?」

私はパジャマのまま手を引かれ、家の外に出た。

「お母さっ・・・ちょ、恥ずかしいって」
「何言ってんの、見なさい」

むんとした臭いが、鼻にツンと来た。
すごく焦げ臭い。
臭いのする方は・・・・・・?

私は顔を上げた。





「・・・・・・・・・あ、火事・・・?!」


見事前の家が燃え尽きていた。
灰が山済みになっている。
かなり残酷な燃え方だったに違いない。
何にも残ってなかった。

「・・・タバコの燃え殻から、火事になったそうよ」

お母さんはふうとため息をついた。
そして急に笑顔になり、言った。

「ほら、学校行きなさい!」



私は学校に着いたら真っ先に小毬に話した。

「で、火事になったって」
「うわー、怖いね・・・・・・でも優希菜ん家じゃなくてよかった」

小毬はほっとしたようにうなずく。




でも、何かまだありそうな気がする・・・!
私は学校にいる間、ずっとそう考えていた。


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