ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Dloody Dolly...
- 日時: 2009/12/01 20:36
- 名前: 里奈 ◆yTnZsJG4cE (ID: wkhjenUE)
——不思議な世界へようこそ。
入っても後悔しませんか——?
《 E N T E R ? 》
卍☆ 挨拶 ★卍
このお話は実際の人物・ストーリーとは
一切関係有りません。
卍☆ Story ★卍
(∀死にたがりの白雪姫 >>
(∀囚われたシンデレラ >>
(∀狂気持ちの人魚姫 >>
(∀右腕と左足のないアリス >>
(∀双子のピンクずきん >>
更新する予定未定。
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- Dloody Dolly... ( No.1 )
- 日時: 2009/12/01 20:51
- 名前: 里奈 ◆yTnZsJG4cE (ID: wkhjenUE)
(∀死にたがりの白雪姫 01
——死にたい、死にたい。
誰か私を死なせて。
殺して。
楽にさせて。
「…き…白雪!!」
「うわぁッ!?」
驚きすぎてベッドから落下。
さすがに2段ベッドからの落下は痛い。
「もう9時よ?今日は散歩に行くんじゃなかったの?」
「…忘れてた」
「さっさとしないと、おやつ作ってあげないわよ」
そんな脅しは年頃には通用しないって。
いつまで言ってんだか。
「分かったわよ、着替えればいいんでしょ」
「そうよ」
お母さんはドアを閉め、鼻歌交じりに階段を降りていった
「…だっるーい…」
散歩とかする気がない。
面倒だし、歩くの疲れるし。
「もしかして…病気とか?」
——まさかね。
「馬鹿らしい…さっさと着替えよ…」
死にたいとか、この時まで思ってなかった。
あの出来事が起こるまで——。
01 END
- Dloody Dolly... ( No.2 )
- 日時: 2009/12/01 21:18
- 名前: 里奈 ◆yTnZsJG4cE (ID: wkhjenUE)
(∀死にたがりの白雪姫 02
「いってきまーす」
今日のおやつはいつもと同じクッキーだった。
せっかく作ってもらってるんだから、文句は言えなかった
「…つまみ食いしよっと!」
一つ食べれば甘い味が口に広がる。
今日はメープル味か…って思ってみたりする。
「…ね」
「ん?」
今森の奥から声がしたような…
気のせいか。
「…だよね、きっとそうだよ!」
「!」
やっぱり気のせいじゃない…!
「誰かいるの!?」
叫べば木がガサガサと唸る。
風は一向に強くなっていく。
「見つかっちゃったね」
「…ね」
奥から二つの人影が歩いてくる。
「あ…あなた達は誰?」
「僕達?」
ぴょこんっと人が飛んでくる。
「僕達は双子だよ!」
「…」
「双子?」
その双子は小学生くらいの男女だった。
どうりで影が小さい訳だ。
「どうして森の奥にいたの?」
「迷子になっちゃったから」
「ずっと歩けば町に出るのよ?」
「…」
女の子の手にはナイフが握られていた
しかもそのナイフは血が付着している。
「歩いてる途中でお腹すいちゃったから、」
——よく見れば、男の子の右腕がない。
「この子の腕を切って食べたんだよ」
02 END
- Re: Dloody Dolly... ( No.3 )
- 日時: 2009/12/01 21:27
- 名前: 里奈 ◆yTnZsJG4cE (ID: wkhjenUE)
(∀死にたがりの白雪姫 03
”この子の腕を切って食べたんだよ〟
——おかしい。
何故男の子の腕を切ったのか
空腹なら木の実とかあるじゃないか…!
「どうして食べたか知りたいの?」
「——ッ!?」
知らない間に女の子が顔を覗き込んでいた
その瞳は蒼く、獣のような目をしていた
「この子ね、女の子みたいだから襲われやすいの」
「…!」
「だから害虫が寄ってこないように切ってあげたの」
ケタケタと壊れた人形のように女の子が笑い出す
その声は不気味で森中に響いた
「この子に近づく害虫はみーんな切り刻んでやるの」
——吐き気がしてきた
「うぐ…ッ…!」
こんな所にいたらおかしくなってしまう…!
「——逃げるの?」
顔を上げると男の子が私を見ていた
目は虚ろで右目には眼帯をしていた
「あなた…切られて痛くなかったの…?」
「…」
「ねぇ…聞いてるから答えて…!」
男の子はニヤッと笑った
口が裂けそうなくらい口角を上げて。
「害虫駆除やってもらってるから…そのお礼だよ」
——ガクンッと全体の力が抜け、その場に尻餅をついた
03 END
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