ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Dark chess 
日時: 2009/12/02 15:08
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: ERqUQoIM)

         
——「思い出した。あれの最後は———」
         


〆御挨拶

どうもこんにちは。知ってる人は知っている、知らない人は知らない六と申す者です。
今回はチェスを題材にしたダークファンタジーになると思われます。途中で激しく脱線する可能性有り。
微妙にホラーも入るかも知れません。
色々挑戦してみるへタレですが、何卒よろしくお願い致します。

〆目次

0. >>1


最初にある台詞は時々変わります。
取り敢えずは言わせてみたい台詞。 

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Re: Dark chess  ( No.1 )
日時: 2009/12/05 12:35
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

0、

「……さて、次の手は考え付いたかい?」

まだ薄暗い中で、どこか馬鹿にしたような少女の声が響いた。
蝋燭の灯る部屋で、二人の人間がチェス盤の乗った小さなテーブルを挟んで椅子に座っていた。
1人は、一目見ると手入れをしていないとも思える癖毛の銀髪を緩く纏めている紅い目の少女。
もう1人は、海の色をした短髪に黒い目をした黒ずくめの少年。
少女を軽く睨んでから、天井を見上げて少年は言う。

「……無理だっての。もう王手だろ、お前。」

彼の言葉に、座っているロッキングチェアを揺らし、少女は小さく嘲笑うような笑みを浮かべた。
そして、自分の勝利を確定する駒を進める。

「……そうだね。これで私が通算20連勝だ。君、こんなに弱かったっけ?」

彼女がそう言ったと同時に、黒のクイーンが白のナイトにチェス盤から弾き出される。
居場所を失った駒が床に転がった。
その様を少し不機嫌そうに見、ため息をついて天井を見上げた。

「お前が強すぎるんだよ。なんでこんなに素早く王手に行けるのか聞きたい位だ」

「そうかな?……嗚呼、もう夜が明けるね。戻ろうか。そろそろ奴等も起きてくる頃だ」

もう星が消え始め、水平線の向こうに光が見え始めた窓の向こうの世界に目を向け、チェス盤を片付けながら少女は言う。
既に夢の世界へと旅立とうとしていた彼は、少女の声に半開きの目を擦った。

「……結局、眠れなかったな」

そして、眠たくなってきた体を無理矢理起こし、立ち上がると、チェス盤を持った少女と共に、小さな部屋へと歩いていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何だこの駄文。

 


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